時代はますます、ダウンサイジングターボになっているようです。
欧州Bセグメントの一台として人気のオペル コルサ(Opel Corsa)が、新開発の1.0Lエコテック(Ecotech)直噴ターボエンジンを搭載。そのイギリス版である、右ハンドル仕様のボクスホール コルサ(Vauxhall Corsa)にも搭載され、人気を呼んでいます。
1.0Lエコテック直噴ターボエンジンは、ひとあし先にオペル/ボクスホールのAセグメント、アダム(ADAM)に搭載された最新パワーユニット。それが、コルサ・シリーズの新しい“ハート”として導入されたのです。この新しいパワーユニットにより、コルサの魅力はますます高まりました。実際、欧州では大幅な販売増も実現しているとのことです。
YMワークスでは、以前からこのコルサのハイパフォーマンスバージョン「ボクスホール コルサ VXR」の並行輸入を手がけてきましたが、新たなエンジンで魅力を高めたベーシックなコルサの並行輸入も行ないます。ボクスホール・ブランドの右ハンドルはもちろん、オペル・ブランドの左ハンドル版も対応可能です。
この記事の目次
新開発の直噴ターボ搭載でさらに人気上昇中の、ボクスホール コルサ
「コルサ」というと、ある年代以上の方はトヨタから発売されていた2ボックスカーを思い出すのではないでしょうか。でも、欧州では、コルサと言えばこのモデルです。日本ではトヨタが商標権を獲得していたため、「オペル ヴィータ」というネーミングで発売され、手頃な価格と運転のしやすさなどで人気を集めました。
現在販売されているのはコルサとしては5代目のモデルです。ちなみに初代は「コルサA」と呼ばれ、日本でヴィータとして発売されていたのが「コルサB」と「コルサC」、4代目「コルサD」を経て、現在のモデルは「コルサE」と呼ばれています。
コルサEは欧州で人気を呼んでいます。ボクスホール/オペルを合わせたコルサの販売台数は、2015年4月では前年同月比20%増と好調で、累計受注は20万台を超えています。
その人気の“原動力”のひとつが、冒頭にご紹介した1.0Lエコテック直噴ターボエンジンといえるでしょう。そのほか、充実したカーエンターテインメントなどの装備、自分だけの個性的な一台に仕上げられる豊富なオプションなど、多彩な魅力を備えています。
エコテック直噴ターボエンジンを搭載する「エナジー A/C(Energy A/C)」グレードを中心に、詳しく見ていきましょう。
オペル コルサ PV「The new Opel Corsa – it owns the city! The New OH!」(約55秒)
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3ドアと5ドア、選べるボディタイプ
ボクスホール/オペル コルサ5ドアのボディサイズは全長4021mmx全幅1746mmx全高1481mm。全長4メートルを切るフォルクスワーゲン ポロ(Volkswagen Polo)よりもほんの少し大きく、ルノー クリオ(Renault Clio/日本ではルーテシア)とほぼ同サイズです。
低めに構えたフロントグリルからフロントフードやウインドウがシュッと伸びるウェッジシェイプ。そのシャープなラインを強調する切れ長の“目”、サイドのウェイビーなプレスラインが躍動感をプラスしています。
3ドアモデルは、大きく弧を描くウインドウとCピラーによってスタイリッシュなクーペスタイルを演出しています。
それに対し5ドアモデルは、ルーフラインがそのまま平行に後方に伸び、リアの空間を確保しているのが特徴です。
このエクステリアに、エナジー A/C グレードには16インチアルミホイール、LEDデイライト、フロントフォグランプ、オートライトなどが標準装備となっています。
十分な室内スペースに、快適装備も充実したインテリア
大人5人が乗るのに十分な広さが与えられた室内には、欧州Bセグメントの水準以上といえる充実した装備が与えられています。
ダッシュボードには現代のモデルらしく、大型のモニターパネルが採用されています。エナジー A/C グレードでは、BluetoothやUSBによりiPodなど外部機器が接続可能(日本語対応は未確認)です。
さらにエアコンや雨滴感知ワイパー、クルーズコントロール、革巻きステアリングのほか、前席にはシートヒーターを装備しています。このほか、衝突防止アラームなどの安全装備もオプションで用意されています。
オペル コルサ PV「The new Opel Corsa – So cosy it’s cat approved – The new OH!」(約55秒)
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スムーズな走りの1.0L 3気筒直噴ターボ 115psエンジン
いま欧州ではガソリンエンジンへの回帰が進んでいます。その原動力となっているのが、続々と登場しているダウンサイジングターボ エンジンです。
高効率な小排気量エンジンをベースに、ターボでパワーとトルクを稼ぐ。こうした設計思想により開発された新時代のパワーユニットが、各メーカーから次々と登場しています。
ボクスホール/オペルが選択したのは3気筒+直噴ターボの組み合わせです。コンパクトで軽量な3気筒エンジンをベースに、ガソリン直噴で燃焼効率を高め、さらに低圧ターボで幅広く力強いパワーを発揮します。
その結果、116psのパワーと17.3kgmのトルクを実現、これは、1.6リッターNAエンジンに匹敵するパフォーマンスです。しかもパワーは5000〜6000回転で、トルクは1800〜4700の幅広い回転域で最高出力を維持するというワイドな特性もあわせもち、優れたドライバビリティをもたらしています。
3気筒エンジンはバイブレーションやサウンドでどうなの?と心配される方も多いでしょうが、このエンジンはしっかり対策済みです。バイブレーションはバランサーを搭載して打ち消し、音響的な配慮もされたアルミシリンダブロックなど「サウンドエンジニアリング」により、洗練された乗り味をもたらします。
「パワー、燃費、快適さで、3気筒ターボのベンチマークを目指した」と、メーカーではこのエンジンを誇らしげに語っています。
この新開発エンジンのほか、つぎのエンジンもラインアップされています。
・1.2L ノンターボ 70ps
・1.4L ノンターボ 90ps
・1.4L ターボ 100ps
・1.3L ターボディーゼル 75ps
・1.3L ターボディーゼル95ps
また、トランスミッションは以下の通りです。
・すべてのエンジンで6速MTが標準
・一部のエンジンで5速MTが選択可能
・1.4Lノンターボエンジン専用の6速ATが選択可能
・1.4Lノンターボエンジンとターボディーゼルの95psモデルで5速セミATが選択可能
約20.4km/Lの優れた省燃費性能を発揮
新開発エコテックエンジン搭載モデルのメーカー発表燃費は、約20.4km/L(欧州複合基準)。アイドリングストップといった最新の省燃費テクノロジーも搭載されています。
燃料タンク容量は45L、無鉛ハイオク仕様です。ベンチマークを目指した、というメーカーの主張は省燃費性能にも存分に発揮されています。
キビキビとした軽快さと、高速でも安定走行を両立した走り
キビキビと、どっしり。この2つの乗り味を高い次元で両立した、欧州車らしい乗り味がコルサの特徴です。
もともとコルサのシャシーは、207psものハイパワーユニットを搭載するVXRを念頭に、高い剛性を発揮するよう開発されています。そのがっしりとしたシャシーに、コンパクトなエコテックエンジンを搭載するのですから、一般的に言う「シャシーが速い」クルマに仕上がっています。つまり、安定してしっかり走れるクルマです。
さらにエコテックエンジンは、1.6リッターなみのパワーを確保しながら、単体で15.5kgの軽量も実現しています。これによりノーズが軽くなり、街中やワインディングでもキビキビと軽快な走りを楽しむことができます。
オペル コルサ PV「The new Opel Corsa drifts your name! The new OH!」(約1分09秒)
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総評:デザインからエンジンまで個性的な、もうひとつのドイツ車
日本ではほとんど見かけない個性的なルックスに、最新テクノロジーが凝縮された省燃費で快適なエンジン、ドライビングをアシストする数々の充実装備、そして日本の道路環境でも使いやすい右ハンドルと、ボクスホール コルサをよく見ると“隠れた実力派”であることが分かります。
毎日、気兼ねなく使える経済性や耐久性が欲しい。だけど、生活圏でよく見かけるようなフツーのクルマには乗りたくない。そんな、個性的な一台が欲しいあなたにピッタリなモデルです。
ポロ、ルーテシア、フィエスタなど、ライバルと比べると?
フォルクスワーゲン ポロ(Volkswagen Polo)やフォード フィエスタ(Ford Fiesta)、日本ではルーテシア(Lutecia)として販売されているルノー クリオ(Renault Clio)、プジョー 208(Peugeot 208)、シトロエン C3(Citroen C3)やDS3(Citroen DS3)、フィアット 500L(Fiat 500L)などなど、コルサが属するBセグメントにはライバルがたくさん。それぞれに個性豊かなモデルばかりで、選びがいのあるクラスとなっています。
コルサ同様、各モデルともスモールサイジング化が進みまさに激戦区ですが、その中にあってもボクスホール/オペル最新のエコテックエンジンがもたらす、わずか1.0Lの小排気量とは思えないスムーズで軽快な乗り味は大きな魅力といえます。毎日便利に快適に使える充実した装備も、最新のクルマならではです。
オリジナリティあふれるデザインが気に入ったら、“買い”ではないでしょうか。
ベストチョイスは、直噴ターボ・6MTモデルの「Energy A/C」グレード
コルサに乗るなら、やはり選びたいのはエコテックエンジンではないでしょうか。軽快な走りと優れた省燃費性能のどちらもが体感できる、まさにいまを代表するエンジンのひとつです。これに6速MTの組合せで、ご家族で乗るのであれば5ドア、パーソナルユースがメインであれば3ドアもよいでしょう。
また、ご家族と共用、あるいはオートマ免許を考慮するのであれば、6速ATや5速セミATのモデルで絞り込んでみてはいかがでしょうか。
ちなみにコルサには廉価版の「Sting」からスポーティな上級モデル「SRi VX-LINE」まで9つのグレードがあります。グレードによってはドア数やエンジンタイプが限定されます。また、オートライトやリアビューモニター、エクステリアのストライプといったオプションも豊富に設定されています。詳しくはYMワークスまでお問い合わせください。
日本未販売コルサを日本へ並行輸入した場合の乗り出し価格
さまざまな選択肢があるバリエーションの中でも、エコテックエンジン/6速MT、5ドア、中間グレードの「Energy A/C」(現地価格£15,005)をイギリスより並行輸入した場合の日本国内の乗り出し価格は、諸経費込で、340-360万円程度(2016年1月7日為替レート1ポンド171円にて計算)となりそうです。
下に最新為替連動による日本国内での乗り出し価格目安を表示させていますので、ご参考にしてください。
YMワークスは、コルサは VXRモデルをはじめ、その前モデルのVXR ニュルブルクリンク エディションを並行輸入、メンテナンスをしてきました。その他、欧州製輸入車の国内正規輸入モデルから日本国内未導入モデルの並行輸入まで豊富な経験があります。各種整備や修理、車検まで、納車後のアフターフォローもなどもきめ細かに対応、安心してお乗りいただけるようサービスをご提供しています。お気軽にお問い合わせください。
また、左ハンドルのオペルバージョンであるオペル コルサもご用意できます。お問合せください。
既に生産終了、あるいは新型・後継モデルが発表済のモデルです。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。ご対応ができない場合もございます。
※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。
金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスしてください。
カスタムやチューニング、サーキット走行もYMワークスにご相談ください
YMワークスは、欧州の著名チューナーやドレスアップパーツメーカーの日本代理店業務も行っており、納車時に装着してお届けすることも可能です。また、ボクスホール車をはじめ、プジョー、シトロエン、フォードなど、欧州輸入車のチューニングやカスタムも多数経験があります。ご購入後の細かな調整をはじめ、各種パーツによるチューンアップ、サーキット走行のための点検・整備、走行のアドバイスなどもお気軽にお問い合わせください。
スペック表
車名 | ボクスホール コルサ / Vauxhall Corsa |
エンジン、サンプルグレード | Energy A/C 1.0i 115PS Turbo (Manual 6-Speed) |
英国販売価格 | £15005(5ドア) / £14405(3ドア) |
型式 | – |
初度登録 | 国内未登録新車 |
車検 | 受け渡し |
走行距離 | – |
ハンドル | 右 |
ドア数 | 5 (3) |
カラー | カラー フレームレッド(標準色) ロイヤルブルー(標準色) ソブリンシルバー(OP/MTL) カーボンフラッシュ(OP/MTL) サミットホワイト(OP/B) フレミングイエロー(OP/B) ※OP:有料オプション ※MTL:メタリック塗装 ※B:ブリリアント塗装 |
全長x全幅x全高 | 4021 × 1746 × 1481 (3ドアは1479)mm |
ホイールベース | 2510 mm |
トレッド(前/後) | – |
車両重量(乾燥) | 1199 kg(3ドアは1163 kg) |
乗車定員 | 5名 |
トランスミッション | 6速MT |
エンジンタイプ | 水冷直列3気筒DOHC 直噴ターボ |
総排気量/内径x行程 | 999cc / 74.0x77.4mm |
圧縮比 | 10.5 |
最高出力 | 116ps/5000-6000rpm |
最大トルク | 17.3kgm / 1,800-4,500rpm |
燃料タンク容量 | 45L(無鉛ハイオク) |
燃費 | 約20.4km/L(欧州複合基準) |
ブレーキ形式(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ドラム |
タイヤ/ホイール | 185/65 R15 |
最高速度 | 195km/h |
0-100km/h加速 | 10.3秒 |
特記事項 | ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。 |
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※本記事は2016年1月12日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。