2016.01.12

欧州3年連続No.1の実力フォードフィエスタを徹底解説。新型の現地仕様を並行輸入します。

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このモデルには新型・後継モデルが既に発表あるいは発売されています。並行輸入中古車のご相談は承りますが最新情報は以下の記事をご覧ください。

フォード フィエスタを解説、日本導入の可能性や並行輸入の情報も掲載。

フォード フィエスタは、欧州フォードが販売する、Bセグメントを代表するコンパクトカーです。 この記事では、2016年11月29日に発表された8代目フィエスタについて解説しています。また、日本で乗るた...

フォード フィエスタ(Ford Fiesta)は欧州フォードが販売するBセグメントカーです。Mk7(Mk7.5)と呼ばれる現行モデルは、1クラスも2クラスも上の走りを実現しているとして、ヨーロッパで「ベストBセグメントカー」と評されています。新世代フォードを象徴するキネティックデザインをまとったデザインへの評価も高く、欧州市場で3年連続No1の販売実績を誇ります。

YMワークスでは、この新型フィエスタを日本で使いやすい右ハンドル仕様、日本未導入の5速MTまたは6速パワーシフト(PowerShift)、そしてフィエスタ ゼテックS レッド/ブラックエディションも並行輸入いたします。

フォードフィエスタの特徴

フォード フィエスタは、1976年にデビューしたBセグメントカーです。初代はイギリスフォードの1.0L OHVエンジンを搭載していました。日本にも初代モデルは輸入されましたが、今回の新型フォードフィエスタは、2008年に登場したMK7が、2013年にビッグマイナーチェンジを受けたモデル(Mk7.5)になります。

MK7.5のフォード フィエスタは、フォードのキネティックデザイン(Kinetic Design)を進化させた、ニューグローバルデザインランゲージ(New Global Design Language)が反映され、大きく口を開けた台形のグリルや、MK6と比べるとシャープになったプレスラインなど、ダイナミクスを美しく表現したデザインは、フィエスタの走りの良さを体現しています。

またフォード フィエスタは3年連続エンジンオブザイヤーを獲得した、ヨーロッパフォードでいちばん小さい1.0L 3気筒ターボ”EcoBoost”エンジンと6速のデュアルクラッチトランスミッション”パワーシフト”によって素晴らしい走りと経済性能を発揮します。

日本に正規輸入されているモデルは、この 1.0EcoBoostエンジン+6速パワーシフトのみですが、並行輸入であれば、エコディーゼルエンジンを含む多彩なエンジンバリエーションやMTのチョイスも可能です。

 

ワンモーションで塊感があり、彫りの深いプレスラインが特徴エクステリア

フォードフィエスタ レッドエディション

フォードフィエスタ レッドエディション

フォード フィエスタMK7.5は、フォードの新しいデザインテーマであるニューグローバルデザインランゲージに沿ってデザインされました。このデザインテーマによってフォード フィエスタのエクステリアデザインは大きく変わりました。

ボンネットからルーフ、リヤにかけて一筆書きのようなワンモーションフォルムと、ベルトラインとプレスラインがフロントからリヤにかけて抜けていく感じ、プレスラインの彫りの深さや、サイドに回り込んだテールランプのデザインによって、他の車にはないダイナミックなデザインを手に入れています。

ボディタイプは3ドアハッチバックと5ドアハッチバックが存在しますが、ボディのディメンションは全く同じです。全長3995mm全幅1720mm全高1475mmと5ナンバーサイズには入りませんが、日本でも取り回しの良いサイズとなっています。重量も3ドアと5ドアでは5kg程しか変わりませんので、どちらのボディタイプを選んでも大きく異なることはありません。

 

人間工学重視のスイッチの配置と飽きのこないインテリアデザイン

フォードフィエスタ インテリア(左ハンドル仕様)

フォードフィエスタ インテリア(左ハンドル仕様)

フォード フィエスタのインテリアは人間工学に基づいて設計されています。

センターコンソールの特徴的なピアノブラックのオーディオコントロールも、配置や取り付けの向きなどが緻密に計算されていて、4.2インチのLCDディスプレイがエアアウトレットよりも上に配置されている点も視線を落とさずに済むという効果があります。

しかしながら、効率性を重視しすぎた為に、ルノーやプジョー、シトロエンのような個性的で特徴的なインテリアとは言いがたい面もあり、小型車におしゃれやポップなインテリアを求める向きには、多少退屈と思われる一面もあります。

 

1.0EcoBoostは3つの出力タイプから選択可能、デュアルクラッチトランスミッションも

フォードフィエスタ インテリア(左ハンドル仕様)

フォードフィエスタ インテリア(左ハンドル仕様)

フォード フィエスタのパワートレインは、3年連続エンジンオブザイヤーを受賞した、欧州フォード最小の1.0L 3気筒ターボ”EcoBoost”エンジンがメインとなります。このフォードで一番小さいエンジンは4気筒1.6リッターエンジンと比べると35kgも軽く作られています。このエンジンには 100PS、125PS、140PSのバリエーションがあり、トラスミッションは5速MT、100PS仕様では6速のデュアルクラッチトランスミッション”パワーシフト”から選択可能です。6速パワーシフトはシフトノブに備え付けられたサムスイッチでマニュアル操作できます。

そのほか、ガソリンでは1.6LのEcoBoost 182PSエンジンと、1.25Lと1.6Lのデュラテックエンジンを、ディーゼルでは1.5L のTDCiターボエンジンも選択することが可能です。

 

低エミッションかつ高燃費の1.0EcoBoostをはじめ多彩なエンジンを選択可

フォードフィエスタ EcoBoost1.0エンジン

フォードフィエスタ 1.0EcoBoostエンジン

フォード フィエスタのベストチョイスとも言える1.0EcoBoostエンジンはオートスタットストップ(アイドリングストップ)付きの5速MTで23km/Lとなっています。6速パワーシフトでは20km/Lで、CO2排出量は114g/kmと低エミッションです。

燃費重視であれば1.5L TDCiエンジンを選べば31.25km/Lと、ハイブリッド顔負けの燃費を実現しています。

 

同クラスで一線を画す強靭なボディがもたらす爽快な走り

フォード フィエスタのいちばんの見せ所はその走り味です。強靱なボディにより、運転席に乗り込んでドアを閉める時の重厚感は、1クラス、2クラス上の車格を思わせます。

駆動方式はFFですが、1.0EcoBoostエンジンのもつ豊かな低速トルクは、パワーロスの少ない6速パワーシフトを介し路面に伝えられ、運転者へ思い通りのドライバビリティを提供します。

サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リヤにはツイストビームトレーリングアーム式のサスペンションと特に凝った機構ではありませんが、強固なボディとセッティングの妙でいつまでも走っていたいという感覚を持たせてくれます。

 

総評:真面目に走りを磨いたフォードフィエスタは誰が乗っても納得できる

フォード フィエスタは、欧州ではプジョー 208やフォルクスワーゲン ポロを抜いて欧州ナンバーワンのBセグメントカーと言われています。ともすれば奇をてらったデザインやかわいさを売りのポイントにされることがあるBセグメントカーのなかで、まじめにデザインと走りを磨いた誰が乗っても評価が高いめずらしい車と言えます。

フォードフィエスタプロモーションビデオ(約1分15秒)

 

見た目も走りも少し目立つフィエスタ ゼテックS レッド/ブラックエディション

フォードフィエスタ インテリア(レッド&ブラックエディション)

フォードフィエスタ インテリア(レッド&ブラックエディション)

フォード フィエスタには一部のグレードにレッドエディションやブラックエディション、ホワイトエディションが設定されています。

特にスポーティーなグレードであるゼテックSのレッドエディションではレッドのボディーカラーのフィエスタのルーフとミラー、グリル周りをブラックカラーで装飾、ブラックエディションではブラックのボディーにルーフ、ミラーとグリル周りをレッドカラーで装飾した、ひときわ目を引く仕様となっています。

このゼテックS レッド/ブラックエディションのパワートレインは通常のゼテックSと異なり、1.0L EcoBoostエンジンの140PS仕様に5MTのみの組み合わせです。また車高は標準車に比べて10mm落とされており、フィエスタSTほど足回りは固められていませんが、程よく締め上げられた乗り味と、少し派手でスポーティーなエクステリアで、走りを存分に楽しめるモデルです。

フォードフィエスタ ブラックエディション

フォードフィエスタ ブラックエディション

 

フォードフィエスタ レッド&ブラックエディションPV(約1分)

 

フォード フィエスタのライバルとその評価

フォード フィエスタのライバルは欧州ではフォルクスワーゲン ポロ、プジョー 208、ボクスホール/オペル コルサなどとされています。ダウンサイズを進めるライバル同様に、フィエスタも排気量が小さい1.0L の3気筒エンジンを搭載してますが、MT仕様の出力は高く、感覚的には1.2L級のライバル達とひけの取らないパフォーマンスを示し、運転の楽しさで言うとフィエスタが一番という評価です。

しかし、インテリアの品質はフォルクスワーゲン ポロと比べると、高級感に欠けるという評価になるでしょう。また、プジョー 208のような、デザインで勝負している感じでもありません。フィエスタの評価はやはり、走らせることによって得られるドライビングプレジャーにあります。

 

フォード フィエスタの装備とオプション

日本に正規輸入されているフォード フィエスタは被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)のアクティブ・シティ・ストップや、リヤのパーキングセンサー、リヤビューカメラなどが標準装備となりますが、イギリス現地の仕様を並行輸入する場合、これらはオプション装備となります。(組み合わせることのできるオプションはグレードによって異なります)

車内インフォテイメント用の4.2インチTFTLCDは、エントリーグレードを除いて標準装備となります。フィエスタの特徴として、選択できるオプションはグレードによって異なりますので、エンジン、ミッション、ボディ形状、オプションを絞り込むと、必然的にグレードが定まるでしょう。詳しくは、カーコンフィグレーターでご確認ください。

 

フォード フィエスタのベストバイ

ベストバイは、やはり1.0L 3気筒ターボ”EcoBoost”エンジンを搭載したモデルです。特に日本仕様では選べない高出力仕様と5MTの組み合わせをYMワークスではおすすめします。

ファミリーユースでは5ドア仕様が便利です。グレードは装備と価格のバランスが良いタイタニアムをおすすめします。こちらでは125PSのEcoBoostエンジンが設定されています。

パーソナルユースではスタイリッシュな3ドアも魅力です。こちらはスポーティーなイメージで、3ドアしか設定のないゼテックSをおすすめします。ゼテックSではよりパワフルな140PSのEcoBoostエンジンも選択可能で、また上段で紹介したレッド/ブラックエディションも魅力的です。

2ペダルが必要ならば、6速パワーシフトの組み合わせとなります。日本仕様と同じ100PSのEcoBoostエンジンのほか、並行輸入の場合は1.6Lの4気筒エンジンや、日本仕様未設定の3ドアもお選びいただけます。

 

フォード フィエスタを日本に並行輸入した場合の乗り出し価格は?

日本でフォード フィエスタに乗るには正規輸入のない1.0EcoBoostエンジンの140PS版と5速MTの組み合わせがオススメ。程よくドレスアップされ、サスペンションにも手の入ったフォードフィエスタ レッド/ブラックエディションは日本でも目立つ一台となるでしょう。イギリスより並行輸入した場合の日本国内の乗り出し価格は、下記の表を参考にしてください。コアカーズを運営する並行輸入者販売店YMワークスでの最新の為替レートに基づいた諸経費込みの販売価格を表示しています。

フォードジャパンでは、正規輸入車として導入していませんので、このフォードフィエスタの現地仕様車を手にいれるには並行輸入が現実的な方法です。

既に生産終了、あるいは新型・後継モデルが発表済のモデルです。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。ご対応ができない場合もございます。

※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

 

スペック表

車名 フォードフィエスタ/ Fiesta
サンプルモデル Zetec S Red/Black Edition 1.0EcoBoost(140PS) 5MT
英国販売価格 £16,345
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 3
カラー レッド(ボディ)/ブラック(ルーフ、ミラー、フロントグリル)(標準色)
ブラック(ボディ)/レッド(ルーフ、ミラー、フロントグリル)(標準色)
全長x全幅x全高 3990 × 1720 × 1475 mm
ホイールベース 2490 mm
トレッド(前/後) 1470mm / 1460mm
車両重量(乾燥) 1128kg
乗車定員 5名
トランスミッション 5速マニュアルトランスミッション
エンジンタイプ 水冷直列3気筒ターボ(オートスタートストップ機能付き)
総排気量/内径x行程 997cc/71.9×81.9mm
圧縮比 不明
最高出力 103kW(140ps)/6000rpm
最大トルク 180Nm(オーバーブースト時210Nm)
燃料タンク容量 42L
燃費 約22.2km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク / ドラム
タイヤ/ホイール 205/40R17 
最高速度 201km/h
0-100km/h加速 9.0秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。
車名 フォードフィエスタ/ Fiesta
サンプルモデル Titanium 1.0EcoBoost(125PS) 5MT
英国販売価格 £16,290
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 5
カラー レースレッド(標準色)
フローズンホワイト(OP)
パンサーブラック(OP/MTL)
ムーンダストシルバー(OP/MTL)
ディープインパクトブルー(OP/MTL)
マグネティック(OP/MTL)
ホットマスタード(OP/DSN)
カッパーパルス(OP/DSN)
キャンディーブルー(OP/SPL)
キャンディーレッド(OP/SPL)
※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
※DSN:デザインカラー
※SPL:スペシャルカラー
全長x全幅x全高 3990 × 1720 × 1475 mm
ホイールベース 2490 mm
トレッド(前/後) 1470mm / 1460mm
車両重量(乾燥) 1121kg
乗車定員 5名
トランスミッション 5MT
エンジンタイプ 水冷直列3気筒ターボ
総排気量/内径x行程 997cc/71.9×81.9mm
圧縮比 不明
最高出力 74kW(100ps)/6000rpm
最大トルク 170Nm(17.3kg-m)/1400-4000rpm
燃料タンク容量 42L
燃費 約22.2km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク / ドラム
タイヤ/ホイール 195/50R16
最高速度 180km/h
0-100km/h加速 10.8秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。

車両詳細画像ギャラリー

  • フォードフィエスタ 5ドア エクステリア

現地仕様のフォード フィエスタをもっと知りたい方はこちら

フォード英国 フィエスタ オフィシャルサイト(FORD UK)
フォード英国 フィエスタ コンフィグレーター(FORD UK)
フォード英国 フィエスタ カタログダウンロード 一覧(英語版)

※本記事は2016年1月12日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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