フォード フィエスタを解説、日本導入の可能性や並行輸入の情報も掲載。

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フォード フィエスタ Mk8

フォード フィエスタは、欧州フォードが販売する、Bセグメントを代表するコンパクトカーです。

この記事では、2016年11月29日に発表された8代目フィエスタについて解説しています。また、日本で乗るための並行輸入情報も掲載しています。

フォード フィエスタの特徴

フィエスタにとって新型モデルは8代目(Mk8、Mk VIII)となります。ただし歴代のフィエスタは大規模なマイナーチェンジも世代の切り替えとして取り扱ってきており、ボディを完全に刷新するフルモデルチェンジは今回が4回目です。

初代デビューから丸40年となるフィエスタですが、例えば兄貴分のエスコートが後輪駆動から前輪駆動へ、そしてリアサスペンションの野心的な変更に伴うフォーカスへの車種名変更を受けてきたのと比べると、フィエスタの40年間の歴史は総じて穏やかで、コンセプトは一貫しています。一見すると地味ですが細部を見ると骨太で、そして長い距離を乗れば乗るほど良さが分かるという、欧州フォードの良さを体現するものでもありました。

そんなフィエスタにとって、新型であるMk8への移行は、これまでで最大の転換点かもしれません。これまでフォードの弱点でもあったパッと見の分かりにくさが払拭され、機能性一徹だったインテリアが他社のトレンドに沿ったものに移行されるなど、フィエスタの商品性を大いに向上させています。

2008年に登場したMk 6/7/7.5と呼ばれる先代モデルは、登場以来8年に渡ってイギリスでの販売台数No.1を維持し続けてきました。新型フィエスタはベストセラーモデルである先代フィエスタ(Mk7-7.5)のコンセプトを継承しています。特にプラットフォームは従来通り、フォードグローバルBプラットフォームを継承しました。

フォード フィエスタ Mk7

フォード フィエスタ Mk7

フォード Ka+

フォード Ka+

その一方で、従来はAセグメントに位置していたKaが2016年にKa+となり、コストパフォーマンスに優れたBセグメントの実用車として位置づけられるようになったこともあって、新型フィエスタは従来以上に上質かつスポーティーなモデルとしての素養を強め、ファミリーカーのみならずパーソナルカーとしての需要も一層重視しています。

2017年7月時点でのイギリス仕様のグレード構成は、スタイル(Style)、ゼテック(Zetec)、タイタニアム(Titanium)、タイタニアムX(Titanium X)、STライン(ST-Line)、STライン X(ST-Line X)、ヴィニャーレ(Vignale)の7つです。SUV風のルックスを持つアクティブ(Active)は2018年に発売予定です。また、本格的なホットハッチであるフィエスタ STも、遅れて登場すると見込まれています。

フォード フィエスタ Mk8 アクティブ

フォード フィエスタ Mk8 アクティブ

フォード フィエスタ Mk8 ST-Line

フォード フィエスタ Mk8 ST-Line

フォード フィエスタ Mk8 発表時のPV(約69秒)

 

ハイライト

エクステリア

デザイン言語を継承、リアデザインはイメージチェンジ

新型フィエスタには引き続き3ドアと5ドアが用意され、エクステリアは「フォードニューグローバルデザインランゲージ」を継承し、フォード車らしい雰囲気にまとめられています。

先代フィエスタは2008年の登場時(Mk6)は「キネティックデザイン」と呼ばれるデザインをまとっていましたが、2013年のマイナーチェンジでのMk7への移行に伴い、ニューグローバルランゲージが採用されたという経緯があります。新型フィエスタは、このデザイン言語を忠実に継承しているため、フロントだけを見るとビッグマイナーチェンジと勘違いしてしまうかもしれません。

フォード フィエスタ Mk8 タイタニアム 5ドア

フォード フィエスタ Mk8 タイタニアム 5ドア

フォード フィエスタ Mk8 タイタニアム 5ドア

フォード フィエスタ Mk8 タイタニアム 5ドア

一方で変化が大きいのはリアデザインで、従来の縦型に近いテールランプから、新たにギャラクシーS-MAXにも共通した水平基調のテールランプが採用されました。最初からニューグローバルランゲージでデザインされたモデルでは、テールランプは水平基調にまとめるというのがフォードの指針のようです。

 

インテリア

SYNCを中心とした機能的かつ上質なデザイン

新型フィエスタのインテリアは従来のデザインから一新されました。近年のフォード各車種同様、ダッシュボード中央の視認性の高い部分にオーディオのインターフェイス、シフトノブ前方に空調の操作パネルを配置する基本的なレイアウトは共通ですが、縦型だったエアコンの吹き出し口が横向きになるなど、全体的に縦基調から横基調のデザインに変更されています。また、従来多くを占めていた硬質な樹脂の面積を減らし、ソフトパッドを多用することで、機能性はそのままに質感を向上させています。

フォード フィエスタ Mk8 運転席周り

フォード フィエスタ Mk8 運転席周り

フォード フィエスタ Mk8 インテリア

フォード フィエスタ Mk8 インテリア

他の大半のフォード車と同じく、マイクロソフトが開発したSYNCと呼ばれるインターフェイスが採用されています(styleはオプション設定)。車両の各情報やカーナビゲーション、オーディオ、ハンズフリーフォン、空調などの情報を表示させ、タッチパネルを通した直接の操作も可能としています。運転中の操作性に優れた物理スイッチを残すことで、必要に応じてタッチパネルと物理スイッチの2系統での操作を可能としている点がSYNCの特徴です。なお、タッチパネルはグレードにより6.5インチと8インチが用意されます。

フォード フィエスタ Mk8 リアシート

フォード フィエスタ Mk8 リアシート

フォード フィエスタ Mk8 ラゲッジスペース

フォード フィエスタ Mk8 ラゲッジスペース

また、ボディサイズの拡大に伴い室内空間も広がっています。リアシートのニースペースは16mm拡大され、トランク容量も従来比+14Lでクラス最大級の290Lを実現しています。

 

パワートレイン

3種類の3気筒エンジンをラインナップ

ガソリンエンジンの2機種は共に直列3気筒で、自然吸気の1.1Lには70ps・80psの2バージョン、直噴ターボの1.0 EcoBoostには、100ps・125ps・140psの3バージョンが用意されます。ディーゼルエンジンは直列4気筒ターボの1.5L Duratorq 1機種で、出力は85psと120psの2種類です。

1.0L EcoBoost ガソリンターボエンジン

1.0L EcoBoost ガソリンターボエンジン

1.5L Duratorq ディーゼルターボエンジン

1.5L Duratorq ディーゼルターボエンジン

トランスミッションはMTが基本ですが、1.0 EcoBoost(100ps)のみ6ATが用意されます。

パワーと燃費を高次元で両立した直列3気筒の1.0エコブーストは評判が高く、エンジンオブザイヤーを受賞していることでも知られています。また、フォードはこのようなエンジンを、燃費と走りを両立したスペシャルモデルのみならず、比較的低価格なモデルから展開している点も特徴です。

 

サスペンション

STの技術を還元したブレーキや電子制御

フィエスタはグローバルBプラットフォームを継承しており、足回りもMk7同様に、フロントにマクファーソン・ストラット、リアにトーションビームが採用されていますが、それぞれ新設計となっていることが謳われています。またSTラインとアクティブはそれぞれ専用の足回りとなります。

ほかにSTから降りてきた技術として、ブレーキを利用してLSDのような効果を発揮する、トルクベクトリングコントロールの採用が挙げられます。これはコーナリングでのグリップ向上に効果を発揮します。従来ST専用だったリアディスクブレーキも100hpを超える全ての仕様に採用が拡大されています。

フォード フィエスタ Mk8

フォード フィエスタ Mk8

 

 

参考スペック

フォード フィエスタ ST-Line 5ドア 1.0 EcoBoost (100ps) 6AT
(イギリス仕様2017年モデル)


寸 法 ▶︎全長×全幅×全高=4,040 × 1,735 × 1,466 mm
     ホイールベース:- トレッド前/後 -x-
エンジン▶︎水冷直列3気筒ターボ フロント横置
     999cc 71.9 mm x 81.9 mm - 100ps/6.000rpm 170Nm/1.400-4.000rpm 
駆動方式▶︎FF  6段AT 
懸架装置▶︎前:マクファーソン・ストラット
    ▶︎後:トーションビーム
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッド・ディスク 後 ディスク
タイヤ ▶︎前後:205/45R17
燃料容量▶︎42L 車両重量▶︎- 最高速度▶︎178km/h 0-100km/h加速▶︎12.2秒
燃 費 ▶︎19.2km/L(欧州複合基準) 
価 格 ▶︎17,495ポンド(イギリス仕様車)

※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(関連リンク)をご覧ください

 

ライバルモデル

フィエスタのライバルとしては他のあらゆるBセグメントのモデルが挙げられます。しかし全長4mの大台を超えており、一方で派生モデルの充実や装備の拡大で付加価値を高めるというコンセプトを選択したモデルとしてはルノー クリオ4(日本名ルノー ルーテシア)、そして2017年にニューモデルが発表されたフォルクスワーゲン ポロ(ポロVI)の2つが真っ向から対決するライバルと考えられます。

また当初からプレミアムモデルとしての位置づけが濃かったBMW MINIもライバルとして今後は名前が挙がってくるかもしれません。

 

バイヤーズガイド

フィエスタは、まずは安全性を重視するユーザーにおすすめしたいモデルです。運転席・助手席エアバッグ及び、サイド&カーテンエアバッグをはじめとする安全装備は全グレードで標準装備されています。

さらにアダプティブクルーズコントロールやレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットモニタリング、ヘッドライトのハイ/ロー自動制御、そして自動駐車機能など、15に及ぶ最新の安全装備や運転支援機能もST-Line以上のグレードで標準装備、その他のモデルでもオプションで搭載可能です。これらの機能はBセグメントのコンパクトカーという車格を超えた充実度です。

実際の購入に際してはたとえばStyleにオプションを積み上げていくというアプローチもありますが、日本の道路環境と相性の良い2ペダルの設定もあるZetec以上のグレードの方がコストパフォーマンスは良好かもしれません。

一方で4mを超える全長はカーフェリー利用をする場合に運賃の面でネックになる場合もあります。フィエスタが”過ぎる”と感じられる方にはKa+も検討されてみると良いかもしれません。

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2017年現在のフィエスタ日本導入の可能性

フォード・ジャパンが2016年に日本市場から撤退し、フォード各車種の日本への正規輸入は途絶えてしまいました。フィエスタは正規輸入実績のあるモデルではあるものの、日本撤退から間もないこともあり、早期に輸入を再開する可能性は低いと考えられます。

 

並行輸入という選択肢

前述のように正規輸入の可能性が低いフォード フィエスタですが、並行輸入を行えば日本で所有することができます。

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一例としてコアカーズを運営する並行輸入者販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したフォード フィエスタの乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格の一例を表示しています。

  • 車名
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    国内乗り出し価格目安

  • (税込・諸費用込)

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※本記事は2017年7月24日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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