2022.01.13

ムスケティアを徹底解説。シトロエンやプジョーをドイツ製のパーツでカスタマイズしてみませんか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
ムスケティア シトロエン C4カクタス

カスタマイズはクルマの楽しみ方のひとつですが、日本車やドイツ車に対して、フランス車のカスタムは、日本ではまだあまり浸透していません。しかしルノー・日産アライアンスは世界4位、グループPSA(プジョー・シトロエン・DS)は世界9位のシェアを持ち、当然それらのメーカーに対してのパーツを供給するメーカーも少なからず存在します。

今回はその中から、世界最大級のシトロエン、プジョーの総合チューナー「ムスケティア(Musketier Exclusiv Tuning GmbH)」をご紹介します。ムスケティアはドイツのメーカーらしく、精度の高いパーツを多数供給しており、純正に見劣りしない完成度でシトロエンやプジョーを個性的な1台に作り上げることが可能です。

お乗りのシトロエンやプジョーをムスケティアのパーツで、特別な1台に仕立ててみませんか?

ムスケティアの特徴

ムスケティア シトロエン C1

ムスケティア シトロエン C1

ドイツ西部、オランダとの国境近くに位置する都市オーバーハウゼンに本拠を置くムスケティアのカスタムパーツは、ノーマルをよりスポーティかつ個性的に仕立てることを目指して作られています。スタイリッシュなローダウンフォルムを生み出すエアロキットだけでなく、ホイールやスプリング等をトータルでコーディネートできます。また、多彩なテール形状を持ち、音質や音量にこだわったマフラーも多数ラインナップされています。

ムスケティアは、シトロエンとプジョーのエントリーモデルからトップモデル、さらに商用車まで含めたほぼすべての車種に多くのカスタムパーツを供給しており、ニューモデルが発売されるといち早く対応する積極的な商品開発姿勢もよく知られています。また、製品の多くが世界的な技術・安全・証明サービスを供給するTUV(テュフ・ラインランド)の認定を受けており、その品質の高さゆえに、ヨーロッパ各国の新車ディーラーから純正アクセサリーパーツとして指定されるほどです。純正のイメージを損なわず、よりスタイリッシュに仕上げるエアロパーツなどが高い評価を受けています。

ムスケティア プジョー 108

ムスケティア プジョー 108

さらに、ECUチューニングによるパワーアップなど、高い技術と信頼に裏打ちされたチューニングメニューも車種限定で用意しているほか、インテリア用品やLEDデイライトなどのアクセサリーパーツもラインナップしています。

日本ではまだ馴染みの薄いムスケティアですが、ヨーロッパではすでに確固たる地位を確立し、世界各国に販売網を展開するまでになっています。特にシトロエンやプジョーを愛車に持つ方は、専用のカスタムパーツを日本で探すことが難しいのではないでしょうか。この記事でムスケティアの魅力をぜひ知っていただきたいと思います。

ムスケティアの歴史

ムスケティア シトロエン DSオートモビル DS3

ムスケティア シトロエン DSオートモビル DS3

1974年、マンフレットとクルトのポステルト兄弟によって設立された「ポステルト社(MUK Postert GmbH)」がムスケティアの前身です。ポステルト社は、その設立から間を置かずスポーティな車に対する情熱を事業に注ぎ込むようになりました。1983年、シトロエンBXがドイツで販売されると、ポステルト社に「Postert Exclusiv Tuning」と名付けられたスポーツ部門が誕生しました。

同社が手掛けたシトロエンXMのショーモデルが数々の展示会に出展され、1989年に開催されたIAA(ドイツ国際モーターショー)でついにブレイクを果たします。1991年までには、シトロエンに加えてプジョーも手掛けるようになり、同社に寄せられる多数の依頼は日本からスカンジナビア半島に至る海外の常連客からのものでした。その年に開催されたIAAで、同社が初めてブースを構える際に、「Postert Exclusiv Tuning」の新たなロゴとして「Musketier=ムスケティア」(マスケット銃を構える兵士)を採用。これは三銃士に由来するもので、ポステルト兄弟の絆を意味合いとして込めています。ここから社名を「Musketier Exclusiv Tuning」に改め、現在に至ります。

ムスケティア トヨタ アイゴ

ムスケティア トヨタ アイゴ

国際的な品質マネジメント規格であるISO 9001:2000の取得後、2005年にはオフィスとシトロエンディーラーのショールーム「Auto Postert」を併設した新社屋が完成。同年、事業の中枢をなす巨大な倉庫を新たに購入し、ワークショップエリアも最新のものとなりました。さらに、2010年には新たな試みとして、ムスケティアでは初めてフランス車以外のメーカーを手掛けています。それが「トヨタ iQ Vertical」です。ムスケティアの製品ラインナップをトヨタブランドに広げるためのステップでもありました。2016年の時点で、iQ以外にアイゴ、ヤリス、86、プリウスなど欧州で販売されている14車種にそのラインナップは広がっています。

創業者であるポステルト兄弟の息子たちに事業が継承されたムスケテイア。今も日々新商品が開発され続けている同社に今後も注目です。

ムスケティアがパーツを供給しているメーカー

シトロエン

ムスケティア シトロエン DSオートモビル DS4

ムスケティア シトロエン DSオートモビル DS4

ムスケティアがラインナップしているシトロエンの車種は、新旧取り混ぜて多岐に渡ります。
乗用車のエントリーモデルから順に、C1、C2、C3、C3プルリエル、C3ピカソ、DS3、C-Elysee、C4、C4カクタス、C4ピカソ、C4ピカソ・グランド、Cクロッサー、C4エアクロス、DS4、C5、DS5、C6、さらにミニバンでは、C8、ジャンピー、スペースツアラー、商用車や商用ベースの車種では、ネモ、ベルランゴが用意されています。
さらに旧モデルにも力を入れており、初代C3、クサラ、クサラ・ピカソ、サクソ、AX、ZX、XM、エグザンティアなど、人気のモデルがラインナップされています。

プジョー

ムスケティア プジョー 208

ムスケティア プジョー 208

プジョーもシトロエンと同様、ほぼすべての車種に対してカスタムパーツを用意しています。
乗用車は107、108、1007、206、207、208、2008、307、308、3008、406クーペ、407、4007、4008、508、607、807、RCZです。商用車および商用車ベースの車種は、ビッパー、トラベラー、エキスパート、パートナー、ボクサーがあります。旧モデルは、106、205、306、405、406、605、806、ボクサーのシリーズ1&2、エキスパートのシリーズ1&2と、こちらも幅広くカバーしています。プジョーファンには嬉しい充実のラインナップです。

トヨタ

ムスケティア トヨタ アイゴ

ムスケティア トヨタ アイゴ

トヨタは、前述の通り、iQのほかにシトロエンC1やプジョー108の兄弟車となるアイゴ、ヤリス(日本名ヴィッツ)、Verso-S(日本名ラクティス)、オーリス、86、アヴェンシス、プリウス、プリウス・プラス(日本名プリウスα)、アーバンクルーザー(日本名イスト)、RAV4、ランドクルーザー、VERSOがあります。
さらに、商用車および商用車ベースの車種は、PROACE VERSO、PROACE、ハイラックスなどがあり、オーリス、RAV4、ハイエースの旧モデルも用意があります。

マセラティ

マセラティに関しては今後パーツを増やしていく予定で、現在はシャマル、ボーラ、クアトロポルテ4に専用サイズのホイールを用意しています。今後も旧モデルを中心にさらにラインナップを増やす予定になっています。

ムスケティアのパーツの特徴

エクステリア

オフロードルックに仕立てるパーツも用意

オフロードルックに仕立てるパーツも用意

エクステリアのパーツは、スポーティに仕立てるパーツ、オフロードルックに仕立てるパーツ、実用性と機能美を兼ね備えたパーツの3つの系統に分けることができます。

スポーティなパーツとしては、フロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザー、リアスポイラー、ルーフスポイラー、エキゾーストがあります。アルミホイールは様々なデザイン・カラー・インチ数から選ぶことができ、車種専用のローダウン・スプリングも用意されています。

オフロードルックに仕立てるパーツとしては、フロントグリルガード、フロントアンダーカバー、サイドバー、大径ホイールなど、さらに実用性と機能美を感じさせるパーツには、LEDデイライト、バンパープロテクション、テールゲートカバー、ポリッシュド・ステンレスのドアハンドルなどがあります。

インテリア

ムスケティア シトロエン C4カクタス インテリア

ムスケティア シトロエン C4カクタス インテリア

インテリアでは、アルミ製フロアマット、センターコンソールパネル、アルミ&レザーのシフトノブ、ヘッドレストモニターなどがあります。
センターコンソールパネルは、アルミ調、カーボン調、チタン調、木目調、さらに迷彩調など種類が多彩で、手軽にインテリアの雰囲気を変えることができます。

その他のパーツ

その他のパーツとしては、スペーサー、コンバーチブル用のリアウインドスクリーン、エアフィルターなどを用意しています。

TUV認証により日本の車検にも適合

たとえばフロントグリルガードの衝突時の安全性や、ムスケティアが多くのモデルに設定している4本出しのサイレンサーの音量が各種安全基準を満たすのか、気になる方もいるかもしれません。

ムスケティアは全てのパーツでTUVによる認証を受けており、世界的な安全基準や環境基準を満たしています。これは国際的に認められたもので、ムスケティアのパーツを取り付けた状態で日本で車検を通す場合も、この認証により純正部品と同等のパーツとして扱われます。

これは車検等の手続きで障害にならないのはもちろん、安心したドライブを実現させてくれます。万一の事故の場合の安全面での懸念や、騒音による苦情、社外パーツを使うことによる信頼性や耐久性の心配は、ムスケティアでは無縁です。

ムスケティアパーツの購入はYMワークスへ

コアカーズを運営しているワイエムワークスはムスケティア社の日本総代理店として、プジョー、シトロエンを中心に各種パーツの日本での総輸入元として販売。
現在も全国のディーラー等に数多くのムスケティアパーツを提供していますが、2021年に「YMワークスオンライン」としてECサイトを開設。多くのプジョー、シトロエンユーザー様へ直接販売いたしております。エクステリアパーツ、サイレンサーを中心にご紹介しておりますので、是非ご検討ください。
YMワークスオンライン(外部サイト)

総括

日本では、メルセデスベンツやBMW向けのカスタムパーツは様々なメーカーがパーツをリリースしていますが、シトロエンやプジョーは世界的に見ても専門的にカスタムパーツを開発・製造・販売しているメーカーが少ないのが実情です。そんな中、創業時から一貫してシトロエン・プジョーを愛してやまないムスケティアは、非常に頼りになるメーカーと言えるでしょう。

ノーマルでも個性的でおしゃれなシトロエン・プジョーを、さらに自分好みにカスタマイズしたくなったら、またはトヨタで他とは一味違うカスタマイズを試したくなったら、ぜひムスケティアをチェックしてみて下さい。

※本記事は2022年1月13日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

Facebook・Twitterでもご購読できます。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

フェイスブックで最新情報をお届けします


Twitterでフォローしよう

おすすめの関連記事

【コメント募集中】ご意見・ご感想はこちらからどうぞ

この車を並行輸入したい方
コアな車の購入方法を解説