プジョー4008の生産は終了しましたが、現地中古車の輸入は可能です。また、同様のコンセプトを持つモデルの輸入も可能です。お気軽にお問い合わせください。
プジョー4008は、プジョーが欧州とオセアニアで展開するコンパクトSUVです。
三菱ASX(日本名RVR)をベースに、プジョーがボディサイズを越えたプレミアムなSUVとして仕立てあげた4008は、プジョーのSUVの中でもトップグレードとして販売されています。
PSA製の1.6リッターのディーゼルターボエンジンに6MTを組み合わせ、四輪を駆動する欧州仕様車をYMワークスが並行輸入いたします!
この記事の目次
三菱RVRと何が違う?プジョー4008 の特徴
プジョー4008は2012年のジュネーブショーで発表され、同年発売されたプレミアムコンパクトSUVです。そのベースは三菱自動車が2010年に発売したコンパクトSUVのASXで、日本ではRVRとして販売されているものです。また、4008は、プジョーが2007年から2012年まで発売していて、三菱自動車のアウトランダーがベースだった4007の後継車にも相当します。
どうしてわざわざRVRベースのプジョーを並行輸入?という思われるかもしれませんが、ベースのRVRも実はかなり個性的なモデルなのです。RVRと言えば、初代は日本で1990年代に大ヒットしたRVでしたが、2代目はあまり売れず、2002年の販売終了で一旦モデルが途絶えてしまっていました。現行のRVRは欧州での販売を前提にSUVとして設計されたもので、より車体の大きなSUVのアウトランダーのプラットフォームを短縮して設計されていますが、ホイールベースはそのままに、オーバーハングを削ぎ落とす手法が用いられました。ですから一見すると流行のBセグメントベースのクロスオーバーとも大差ない大きさのRVRですが、SUVとしての走破性能やオンロードでの直進安定性は、クラス上の高い水準にまとまっています。
この様な分かりにくいコンセプト故に日本では影の薄い現在のRVRですが、欧州では車体の剛性の高さや足回りの良さなど、本質的な部分が評価され、ASXはかなりのヒット作となっています。この様に素性が良いASXですが、プジョーは更に自社ブランドで売るに当たって大きく手を加えて、更に磨きがかけられた車種として4008を仕上げました。
2012年プジョー4008のPV(約1分)
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エクステリアは専用設計
プジョー4008のデザインは、最近のプジョーの流れに沿うものです。デザインはVWやメルセデス・ベンツを経て、2012年当時プジョーのシニアデザイナーだったCristian Gudimaによるもの。ドアとルーフを除くボディ外板の全ては専用設計となっています。ベース車の面影は全くありません。全長は先代の4,340mmで、先代の4007よりも310mm短くなりました。一方でホイールベースは4007と同じ2,670mmです。これらはいずれも308よりも大きく、このクルマが4から始まる車格であることを裏付けています。
完成度の高いインテリア
エクステリアとは対照的に、インテリアはRVRから大きく変更されていません。但しRVRは欧州での販売を主眼に置いていたので、欧州車好きの目線から見ても違和感の無いデザインにまとまっています。ステアリングは専用設計のものが採用されており、穴開きタイプのレザーと滑りの良い樹脂を組み合わせ、親指の部分が少し太くなっているタイプです。
エンジンはプジョー製のディーゼルターボエンジンを採用
4008の欧州仕様は2012年の登場時からディーゼルターボのみの設定で、PSA製の1.6Lと三菱製の1.8Lの2種類から選べましたが、1.8Lはユーロ6の導入でカタログ落ちして、現在はPSA製の1.6Lのみとなっています。出力こそ115馬力と控えめですが、270Nmの最大トルクは約1.4トンの4008に十分な動力性能を持たせています。
変速機はアイシン製の6MTです。尚、欧州以外ではRVRと同じ三菱製の2.0Lのガソリンに、ジヤトコ製のCVTの組み合わせも展開されています。
燃費・環境性能
燃費は大変優れており、欧州複合で20km/Lの低燃費です。アイドリングストップも標準装備されています。
三菱自動車の4WDと、プジョーが作ったサスペンション
4008の欧州仕様の駆動系は4WD一択です。定評ある三菱の電子制御の4WDシステムをそのまま引き継いでおり、2WD、4WDオート、4WDロックの3通りの走行モードを選択可能。
一方で足回りはRVRとは設計が変更されており、17インチを上限とするRVRに対して4008は18インチのホイールを許容する設計で、前後トレッドは2cm拡大されています。サスペンションはフロントをRVRよりも柔らかくする一方で、リアはスタビライザーの径を大きくし、プジョーらしい、しなやかながら安定感のある乗り心地を実現しています。また、この足回りの変更に際して、ステアリングのレシオやアシスト量も変更されています。
総評:日仏の長所を活かした、まさに逸品
日本語での情報も少なく忘れられがちなプジョー4008ですが、その内容は三菱自動車の長所にプジョーらしさを存分に加えてギュッと濃縮したような、小型SUVのお手本の様な自動車です。クロスオーバーSUVが流行の昨今ですが、本質を知る人にこそ是非おすすめしたい1台です。
2013年 プジョー4008のカタログ的PV(約2分)
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プジョー4008のライバルと評価・評判は?
SUVのクロスオーバーを含めると、このクラスのライバルの数は急速に増えてきていますが、切り詰めた短い車体に長いホイールベースを持ち、まるでヒエラルキーから抜け出したかのような4008は、ちょっと独特な存在です。
一番のライバルはプジョーと同じグループのシトロエンが販売するC4エアクロスで、これは4008と同時に発売された兄弟車です。エクステリア以外の設計は基本的に4008と同じですので、好みで選ばれると良いかと思います。
欧州のこのクラスで常に指標として言及されるのは、初代が日本でもデュアリスとして販売されていた日産 キャシュカイです。三菱ASXは実力はあるものの、スタイリングの地味さでキャシュカイに及ばないと評価されてきましたが、プジョーによって華を与えられた4008には、もはや死角がありません。
ホイールベースの長さや価格面では、クラス上のVW ティグアンやアウディQ3、フォード クーガもライバルになります。特にSUVに強いフォードのクーガは好敵手ですが、4008はこれらのライバルよりも、特に取り回しの良さに優れています。
逆に全長から見ると、オペル モッカやプジョー3008、フォードエコスポーツなどもライバルです。これらのクロスオーバーはオンロードを重視した設計で、その分割安なのが特徴と言えるでしょう。
充実装備、だからこそ拘りたいオプション群
欧州仕様のプジョー4008の標準装備は極めて充実していますが、販売地域によって若干の差異があります。例えばエアバッグなどの安全装備は共通で、サイドエアバッグやカーテンエアバッグまでもが標準装備。
カーステレオはBluetooth対応のCD/MP3プレイヤーが基本形です。三菱自動車純正のMMCSに準じる仕様のカーナビがオプション設定されている他、フランスなどでは標準装備されていますが、ライン装着のMMCSは簡単に取り外せないことが三菱車で知られている上に、日本向けの地図が使えるのか未検証なので、避けた方が良いかもしれません。
おすすめのオプションとしては、純正のプレミアムサウンドシステム(ロックフォード製)、アンバーの間接照明がロマンチックな大型サンルーフ、本革シート、シートヒーターなどがあります。特にドイツ仕様は、本革シートでグレーを選ぶことが出来ます。
2012年 プジョー4008の走破性をご紹介するPV(約2分半)
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プジョー4008のベストバイ-欧州ではモノグレード
欧州での4008は2015年現在、ラインアップが整理されて1.6ディーゼルターボのモノグレードになりました。但し前述の通り販売地域によって装備やオプションの選択肢に差異があります。例えばドイツ仕様ではカーナビは標準装備されず、オプションの選択肢が豊富です。
注目の並行輸入!乗り出し価格は?
プジョー 4008 1.6HDi 115 6MTのドイツ仕様は32,250€です(オプション別途)。
プジョーシトロエンジャポンでは正規輸入車として導入されていないため、プジョー 4008を入手するには並行輸入が現実的な手段です。
下に、最新為替連動による日本国内での乗り出し価格目安を表示させていますので、ご参考にしてください。
販売終了に伴い価格情報の掲載を終了しました。
スペック表
車名 | プジョー 4008 / PEUGEOT4008 |
搭載エンジン、サンプルグレード | 1.6HDi 115 6MT |
ドイツ販売価格 | €32,250 (Feel) |
型式 | – |
初度登録 | 国内未登録新車 |
車検 | 受け渡し |
走行距離 | – |
ハンドル | 左 |
ドア数 | 5 |
カラー | ビアンカホワイト(標準色) クールシルバー(OP/MTL) パールブラック(OP/MTL) アズキレッド(OP/MTL) マンガローブラウン(OP/MTL) チタニウムグレー(OP/MTL) ムザノブルー(OP/MTL) パールホワイト(OP/MTL) ※OP:有料オプション ※MTL:メタリック塗装 ※PAL:パール塗装 |
全長x全幅x全高 | 4340 × 1800 × 1625-1635 mm |
ホイールベース | 2670 mm |
トレッド(前/後) | 1545 / 1540 mm- |
車両重量 | 1425kg |
乗車定員 | 5名 |
トランスミッション | 6MT |
エンジンタイプ | 水冷直列4気筒 8Vターボ |
総排気量/内径x行程 | 1560cc/75.0×88.3mm |
圧縮比 | 16.0 |
最高出力 | 115ps/3600rpm |
最大トルク | 27.5kg-m/1750rpm |
燃料タンク容量 | 60L |
燃費 | 20.0km/L(欧州複合基準) |
ブレーキ形式(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
ホイール | 16/18インチホイール |
最高速度 | 180km/h |
0-100km/h加速 | 11.6秒 |
特記事項 | ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。 |
プジョー4008の車両詳細画像ギャラリー
プジョー4008をもっと知りたい方はこちら
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・メーカーコンフィグレーションサイト
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※本記事は2015年11月12日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。