日本未発売の小さなビジネスパートナー、プジョービッパーを徹底解説。右ハンドル仕様を並行輸入します。

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プジョー ビッパー

プジョー ビッパー(PEUGEOT BIPPER)は、プジョーが販売する、Bセグメントのコンパクトカーをベースにした小型バンモデルです。小型のパネルバンは、ヨーロッパではどの街でも普通に見かける商用車です。ヨーロッパでは一般的なジャンルですが、日本では現在ラインナップされていません。

今回はそんなプジョー ビッパーを徹底解説します。日本への正規輸入の予定はなさそうですが、日本でも使いやすいイギリス仕様の右ハンドルを並行輸入してみませんか?

プジョー ビッパーの特徴

プジョー ビッパー

プジョー ビッパー

ビッパーは以前紹介したシトロエン ネモと同じく、フィアット フィオリーノをベースとする兄弟車です。プジョーの商用車ラインナップの中ではパートナーの弟分となる、いちばん小さなバンモデルとなります。

ビッパーの紹介の前に、ベースとなるフィアットフィオリーノを簡単に紹介します。
フィオリーノはフィアットの小型バンです。初代モデルは127、2代目モデルはウーノをベースとしたフルゴネットタイプのバンモデルでした。現行モデルは2008年のジュネーブモーターショーでデビューしています。このモデルはフィアットだけでなく、シトロエン ネモ、プジョー ビッパーとしても販売されるなど、フランス、イタリアと国の垣根を越えたジョイントベンチャーとなりました。

ヨーロッパではこのように、自社ラインナップの手薄なモデルを、メーカーの枠を超えて共同で開発するジョイントベンチャーはめずらしくありません。1990年代には、ミニバンのフィアット ウリッセ、シトロエン エバシオン、プジョー 806をジョイントベンチャーで開発した実績もあります。

ジョイントベンチャーで開発したビッパーをはじめとする三兄弟は、2011年のバン オブ ザイヤー受賞や、2014年のFleet World Honoursでベストライトバンを受賞するなど、高い評価を獲得しています。生産は、兄弟モデルと同じくフィアット/PSAプジョーシトロエンのトルコ拠点であるトファスで行われています。トファスは1960年代にフィアットと現地メーカーのコチが合弁で立ち上げた会社です。ほかにも フィアット リネアや、最近復活した フィアット ティーポなどの生産も行われています。

プラットフォームには、GMフィアット スモールプラットフォームを採用しています。このプラットフォームを使用する車種には、オペル コルサD、オペル アダム、アルファロメオ ミト、フィアット プントなどがあり、”ラテン車の楽しさ”と”ドイツ車の重厚さ”も実現できる柔軟なプラットフォームと言えるでしょう。

ボディサイズは 全長3864mm×全幅1816mm×全高1721mmと、日本でも人気の高い ルノー カングーの旧型モデルよりさらにコンパクトな扱いやすいサイズです。

ラインナップは必要最低限な装備が付いたベーシックグレードの S、中間グレードの SE、エアコンやバルクヘッドなど装備が充実した上級グレードの PROFESSIONALの3グレードが用意されています。
シトロエン ネモにあるような乗用グレードは Tepeeと呼ばれるモデルがあり、左ハンドルモデルにのみ設定されています。

プジョー ビッパー プロモーション動画(約60秒)

 

ひと目でプジョーと分かるエクステリア

プジョー ビッパーは便利なリアスライドドアを採用

プジョー ビッパーは便利なリアスライドドアを採用

ビッパーのデザインは兄弟車とほぼ同じですが、フロントグリルにプジョー車らしいデザインモチーフを採用することで、ひと目でそれと分かるテイストになっています。

カモノハシのような突き出したフロント部分が印象的なデザインは、実用一辺倒になりがちな商用バンにおいて、ファニーでフレンドリーなデザインと言えるでしょう。この印象的なフロントバンパーの無塗装部分は、傷を付けやすい左右角をフルカバーしているため、狭い道など不意な傷を付けてしまいがちな場面でもしっかり守ってくれます。

パネルバンのため、ボディ側面は大きなキャンバスとして使えます。ここにロゴデザインのペイントや、カッティングシートなどでお店や会社をアピールしてみるのもいかがでしょうか。このキャンバスの使い方はオーナーさん次第です。

 

小さくてもたっぷり積めるカーゴルーム

小さくてもたくさん積めるカーゴルーム

小さくてもたくさん積めるカーゴルーム

コンパクトなサイズながら、荷物をたっぷり積めることは ビッパーのセリングポイントのひとつです。全長4m以下というコンパクトカー並の全長に対して、最大積載量は590kgを実現しています。さらに観観音開きの左右非対称バックドアと、狭いところでも開閉しやすいサイドスライドドア、低めのフロアの組み合わせにより荷物の積み降ろしも容易です。

フルフラットになる助手席を倒せば、運転席以外の床面をすべて使ってより多くの荷物を積むことができます。最長で2491mmの長尺物が積載可能と、小さいボディを最大限生かしたユーティリティが自慢です。
荷室との区切りと、貨物から乗員を守るバルクヘッドは、フルスチール、窓付きフルスチール、メッシュタイプのハーフハイトの3種類が選択できます。

 

1.3LディーゼルのHDi 75エンジンは 21.2km/Lの低燃費

ビッパーに組み合わせるエンジンは、1.3 HDi 75と呼ばれる 1.3L直列4気筒75PSのディーゼルターボエンジンのみで、Stop and Startと呼ばれるアイドリングストップ機能の有無が選択できます。

燃料タンクは45Lと標準的ですが、燃費は欧州複合値で21.2km/L と低燃費のため、1タンクで1000キロ近い航続距離を実現する足の長さがメリットです。

ミッションは5速MTのみで、シトロエン ネモに設定されているETGのような2ペダルのAMTは設定されていません。

 

アフリカの大地に育てられたタフなサスペンション

駆動系は、欧州商用車では一般的なFFを採用し、AWDモデルの設定はありません。サスペンションは、フロント=マクファーソン・ストラット、リア=半独立のトーションバーとなり、信頼性重視の手堅いメカニズムを採用しています。しかし、猫足と称される乗り心地の良さが有名なプジョーのモデルだけあり、ほかの兄弟車よりもしなやかなチューニングがされているようです。

さらにオプションで、車高を上げて走破性を高めたサスペンションが選べるようになっています。プジョーは昔から、厳しい路面状況で使われるアフリカ諸国で高いシェアを持つメーカーです。このビッパーにもアフリカで長年培ったノウハウが生かされているのかもしれません。

 

総評:たくさん積めて頼りになる小さなビジネスパートナー

プジョー ビッパー(リア)

プジョー ビッパー(リア)

ビッパーの魅力は、ユーティリティーの高さ、燃費性能に優れた 1.3L HDiクリーンディーゼルの足の長さ、そして厳しい路面状況でも安心した走りを提供できる、アフリカの大地に育てられたプジョーならではの足回りといえるでしょう。荷物をたくさん積めて、長い距離を走れる、小さいけれど頼れるビジネスパートナーです。

また癒し系のデザインは街の雰囲気を明るくし、大きいボディパネルはオーナーさんの会社やお店を効果的にアピールできますから、有能な宣伝部長にもなってくれるはずです。

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    プジョー ビッパー

 

小型バンのなかでもビッパーのライバルは?

ビッパーのライバルは、兄弟モデルの フィアット フィオリーノと シトロエン ネモのほかに、フォード トランジットクーリエがあります。

フィアット フィオリーノには、レスポンスに定評のある フィアット系のマルチジェットエンジンが採用されています。シトロエン ネモは2ペダルのAMTが用意されているなど小さな違いがあります。トランジットクーリエは 欧州フォードのハンドリングの良さや、エコブーストと呼ばれるガソリンダウンサイジングターボエンジンの採用などがあります。

これらに対してビッパーは、4mを切るコンパクトなサイズと、悪路に強くしなやかな乗り心地を提供するサスペンションチューニングなどがアドバンテージになるでしょう。

しかしどのモデルも魅力的なのは確かです。日本の商用車とひと味違ったこれらのモデルを並行輸入してみてはいかがでしょうか。

 

プジョー ビッパー(フロント/リア)

プジョー ビッパー(フロント/リア)

 

乗用モデルのビッパーTepeeとは

乗用モデルのビッパーTepee

乗用モデルのビッパーTepee

ビッパーの乗用モデル Tepeeは、バンモデルと以下の点がちがいます。

・Bピラー以降に窓が配置される
・バックドアが観音開きではなくハッチバック
・2列目シートが装備され、5人乗りになる
・ボディと同色のフロントバンパーを選べる
・左ハンドルモデルのみ

本来はバン用途を考慮した車種のため、室内空間が広くユーティリティはばっちりです。アソビのアイテムをたくさん積み込んで出かけたくなるビッパーTepeeは、レジャーの良きパートナーになってくれるでしょう。

 

業務に合わせて数々のオプションが選択可能です

商用車のビッパーは、業務に合わせて数々のオプションが選択可能です。そのなかでも、エアコンや助手席エアバッグなどは、日本で乗る場合は必須のオプションと言えるでしょう。

また、マルチフレックス フォールドフラットと呼ばれる助手席は背もたれをフラットに倒せます。これにより長尺の荷物を積むことができたり、背もたれを倒せばテーブルとして使えて便利です。しかし、このマルチフレックスシートは助手席エアバッグと同時装着ができないので注意が必要です。

パックオプションは、運転席ハイトアジャスト、ランバーサポート、インテグレートクリップボードなどがセットになったコンフォートパックや、マッドフラップ、エンジンアンダープロテクショントレイ、ウォッシャブルフロア、車高を上げて走破性を高めたサスペンションなどがセットになったタフパックが設定されています。

 

お勧めはPROFESSIONAL 1.3HDi75 Stop and Start 5MT、右ハンドルモデル

プジョービッバーを選ぶなら、エアコンやパワーウインドウ、メッシュタイプのバルクヘッドなど、必要な装備が標準のPROFESSIONALグレードに、アイドリングストップシステムを装着した PROFESSIONAL 1.3HDi75 Stop and Startの5MTモデルをお勧めします。

デザイン、乗り心地、走りなど、国産のバンモデルとはひと味違うヨーロッパ直輸入のバンモデルは、ビジネスやレジャーのパートナーとして活躍してくれることでしょう。

ほかにも、シンプルさを追求したSグレードや、乗用モデルのTepeeなどもあります。用途にあったモデルを選択してみてはいかがでしょうか。

お勧めはPROFESSIONAL 1.3HDi75 Stop and Start 5MT

お勧めはPROFESSIONAL 1.3HDi75 Stop and Start 5MT

 

プジョー ビッパーの日本国内での乗り出し価格は?

プジョー ビッパーのイギリスでの販売価格は、パネルバンの装備も充実しているグレードである PROFESSIONAL 1.3HDi75 Stop and Startで16,806ポンドです。イギリスより並行輸入した場合の日本国内の乗り出し価格は、諸経費込で、340-360万円(2016年6月28日為替レート1ポンド135円にて計算)くらいになりそうです。下に、最新為替連動による日本国内での乗り出し価格の目安を表示させていますので、ご参考にしてください。

プジョービッパーは、正規輸入車として導入されていないので、入手するには並行輸入が現実的な方法です。

 

国内乗り出し価格の目安:(税金・諸費用込)

※表示金額はご覧になっている時点での為替レートにて算出しております。
※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスしてください。

 

スペック表

プジョー ビッパーのスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

プジョー ビッパー PROFESSIONAL £16,693
車名 プジョー ビッパー / PEUGEOT BIPPER 1.3 HDi 75 Euro5
サンプルグレード PROFESSIONAL / 5MT
英国販売価格 £16,693
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 4
カラー ビアンカホワイト(標準色)
クリッパーブルー(標準色)
スピードレッド(標準色)
グラファイト(OP/MTL)
エクスバーントレッド(OP/MTL)
ガルバートシルバー(OP/MTL)
※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
全長x全幅x全高 3864× 1816 × 1721 mm
ホイールベース 2513 mm
トレッド(前/後) 1469mm / 1465mm
車両重量(乾燥) 1325kg
乗車定員 2名
トランスミッション 5MT
エンジンタイプ 水冷直列4気筒DOHC 16V 直噴インタークーラー付きディーゼルターボ
総排気量/内径x行程 1248cc/69.6×82mm
圧縮比 17.9:1
最高出力 55kW(75PS)/4400rpm
最大トルク 190Nm(30.6kg-m)/1500rpm
燃料タンク容量 45L
燃費 約21.2km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ/ホイール 15インチホイール
最高速度 156km/h
0-100km/h加速 16.4秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。
プジョー ビッパー Tepee Style €17,850
車名 プジョー ビッパー Tepee/ PEUGEOT BIPPER Tepee 1.3 HDi 75 Euro5
サンプルグレード Style / 5MT
欧州販売価格 €17,850
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 5
カラー ビアンカホワイト(標準色)
クリッパーブルー(標準色)
スピードレッド(標準色)
グラファイト(OP/MTL)
エクスバーントレッド(OP/MTL)
ガルバートシルバー(OP/MTL)
※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
全長x全幅x全高 3864× 1816 × 1721 mm
ホイールベース 2513 mm
トレッド(前/後) 1469mm / 1465mm
車両重量(乾燥) 1710kg
乗車定員 5名
トランスミッション 5MT
エンジンタイプ 水冷直列4気筒DOHC 16V 直噴インタークーラー付きディーゼルターボ
総排気量/内径x行程 1248cc/69.6×82mm
圧縮比 17.9:1
最高出力 55kW(75PS)/4400rpm
最大トルク 190Nm(30.6kg-m)/1500rpm
燃料タンク容量 45L
燃費 約21.2km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ/ホイール 15インチホイール
最高速度 156km/h
0-100km/h加速 16.4秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。

 

車両詳細画像ギャラリー

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