プジョー 2008 ディーゼルモデルを解説、日本導入の可能性や並行輸入の情報も掲載。

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プジョー 2008 GT-Line

プジョー 2008は、プジョー208をベースにしたクロスオーバー・コンパクトSUVで、そのスタイリッシュな外観から日本でも人気のモデルです。

2017年の日本仕様は、アリュール・GT ライン・CROSSCITY(限定車)の3つのグレード全てが1.2Lのガソリンターボエンジン(110ps)を搭載していますが、イギリス仕様ではこの他に2種類のガソリンエンジンと3種類のディーゼルエンジンが用意されています。この記事では、イギリス仕様のプジョー 2008について解説しながら、日本未導入の仕様を並行輸入する方法についても触れていきます。

モデル概要

プジョー 207SWの実質的後継車として2013年にデビューしたプジョー 2008。日本では2016年9月にマイナーチェンジを受け、エンジンやトランスミッション、そしてエクステリアが刷新されました。プラットフォームはグループPSAのPF1が採用されており、これはプジョー208やシトロエン C3と同じです。

イギリス仕様のプジョー 2008は、アクティブ、アリュール、GT ラインと3つのグレードに分かれており、その全てにおいてディーゼルエンジンを選択することが可能になっています。日本をはじめ世界的に需要が高まっているコンパクトSUVですが、ヨーロッパではクリーンディーゼルが主流であることから、プジョーもディーゼルエンジンに力を入れています。

プジョー 207SW

プジョー 207SW

プジョー 2008

プジョー 2008

 

ハイライト

エクステリア

SUVながら都会的でスタイリッシュ

現行のプジョー 2008は、マイナーチェンジでボンネット・フロントバンパー形状・フロントグリル・テールランプの意匠が変わり、スタイリッシュで都会的な雰囲気が一層増しました。イギリス仕様のボディサイズは、全長 x 全幅 x 全高が4,159 x 1,739 x 1,556mmで、ベースの208と比べ全長で186mm、全高で96mm大きくなっています。ホイールベースは208と同じく2,538mmです。

グレード(イギリス仕様)による外観の違いは、まずホイールが挙げられ、アクティブは16インチ、アリュールとGT ラインはデザインが異なる17インチとなります。アリュールとGT ラインには前後バンパー下部にスカッフプレートが装着され、フロントグリルはGT ラインのみがグロスブラックに塗装され赤文字で「PEUGEOT」と書かれたものとなります。フォグランプの周囲は、アクティブとアリュールがクロームメッキ、GT ラインがグロスブラックになります。また、全車に装備されるルーフバーは、GT ラインのみカラーがブラックになります。

プジョー 2008

プジョー 2008

プジョー 2008

プジョー 2008

 

インテリア

日本仕様にはない本革シートもオプションで用意

プジョー 2008のインテリアは、208と共通の意匠となっています。PEUGEOT i-Cockpitは小径のDシェイプ・ステアリングを低めのポジションに置き、メーターの視認性向上と運転時の視線移動を最小限に抑えるコンセプトで、2008にも採用されています。センターコンソール上部のタッチスクリーン式7インチ・ディスプレイは、最新のトレンドに則った配置で、スイッチ類をすっきりまとめて室内を上質な雰囲気にしています。

随所に工夫を凝らすことで、サイズ以上の広さを感じさせる点も208譲り。リアシートは全車60:40の分割可倒式で、荷室容量は最大1,400Lと208をかなり上回る数値になっています。

トリムやシートのテクスチャー、素材などはグレードに紐づけられ、GT ラインの標準インテリアトリムは様々な場所にレッドステッチが施され、スポーティな雰囲気を高めています。イギリス仕様のアリュールとGT ラインは、ファブリックとテップレザーのコンビシートが標準ですが、オプションで本革シートを選ぶことでインテリアの高級感を数段高めることもできます。

プジョー 2008 インテリア

プジョー 2008 インテリア

プジョー 2008 インテリア

プジョー 2008 リアシート

 

パワートレイン

日本未導入のエンジンが5種類ラインナップ

プジョー 2008 エンジンルーム

プジョー 2008 エンジンルーム

イギリス仕様のプジョー 2008には、3種類のガソリンと3種類のディーゼル、合計6種類のエンジンがラインナップされています。

ガソリンエンジンの排気量はすべて1.2L。82ps/118Nm、110ps/205Nm、131ps/230Nmと出力が異なる3種類となります。このうち110ps/205Nmのエンジンが日本に導入されています。ディーゼルエンジンの排気量は1.6Lで、75ps/230Nm、99ps/254Nm、120ps/300Nmの3種類です。このうちオートマ(EAT6)が選べるのは、日本仕様と同じガソリンの110ps/205Nmのみで、このほかは5速または6速マニュアルとなります。

駆動方式はすべてFF(前輪駆動)。イギリス仕様のアリュールとGT ラインには「Grip Control」が標準装備されます(アリュールのガソリン82ps仕様を除く)。プジョーのGrip Controlは、スタンダード・スノー・マッド・サンド・ESP OFFの5つのモードをダイヤル操作で選べる機能で、路面状況に合わせて最適なトラクションを得ることが可能。もはやAWD(四輪駆動)は不要ではないかと思わせるほど優れたものと言われています。

プジョーのBlueHDiディーゼルエンジンは、ル・マンのレースエンジニアリングを基に生み出された最新のエンジンで、環境性能とパフォーマンスを高い次元で両立したものです。ヨーロッパで特に人気の高い1.6Lディーゼルエンジンの中でも好評を博しています。

 

サスペンション

ファミリーカーとしても活躍する快適な乗り心地

プジョー 2008のサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット、リアにトーションビームが採用されており、208と同じ足回りになっています。208と比べ車高が高くなった分、コーナーのロール量は多めなものの、挙動が安定しているのでコントロールしやすいと評価されています。ドライバーの負担を軽減するよう考慮されたPEUGEOT i-Cockpitと、高めの車高で見晴らしが良くなったことから長距離ドライブがさらに快適になっています。

プジョー 2008

プジョー 2008

 

参考スペック

プジョー 2008 アリュール 1.6L BlueHDi(120ps)


寸    法  ▶︎全長x全幅x全高 = 4,159 x 1,739 x 1,556 mm
               ホイールベース:2,538mm トレッド:前/後 1,482mm/1,492mm
エンジン▶︎1.6L BlueHDiディーゼルターボ
     1,560cc 120ps/3,5000rpm 300Nm/1,750rpm
駆動方式▶︎FF(前輪駆動)6速マニュアル
懸架装置▶︎前:マクファーソンストラット
              後:トーションビーム
ブレーキ▶︎前:ディスク 後:ディスク
タイヤ   ▶︎前:205/50 R17    後:205/50 R17
燃料容量▶︎50L    車両重量:1,730kg    最高速度:191.5km/h    0-100km/h加速:9.6 秒
燃    費  ▶︎27.02km/L(欧州複合基準) -m/L(JC08モード日本仕様参考値)
価    格  ▶︎20,955ポンド(イギリス仕様車)

※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(関連リンク)をご覧ください

 

ライバルモデル

プジョー 2008は、ヨーロッパではスモール・クロスオーバーやスーパーミニベース・コンパクト・クロスオーバーなどと呼ばれるカテゴリに属しています。このカテゴリで日本未導入のモデルには、ボクスホール/オペルのモッカ Xやクロスランド X、シュコダ イエティなどがあり、日本でも販売されている車種ではルノー キャプチャーなどがあります。

ボクスホール/オペルのモッカ Xとクロスランド Xはほぼ同じサイズ。ボクスホール/オペルがGM(米ゼネラルモーターズ)の傘下からグループPSAに買収されたことから、モッカ XはGMのガンマ2、クロスランド Xはプジョー 2008と同じPSAのPF1プラットフォームが採用されています。いずれも性能とコストパフォーマンスに優れた車ですが、クロスランド XはFFのみ、モッカ Xには4WDの設定があるなど一定の棲み分けがなされています。

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シュコダ イエティは、全長4,222mmと2008より若干大きく、近年のコンパクトSUVとは一線を画すブロックを積み上げたような四角い武骨なエクステリアが特徴です。乗員全員が快適に過ごせる工夫が随所に施され、Top Gearのベストファミリーカーを2年連続で受賞するなど、ヨーロッパで高い評価を得ています。

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ルノー キャプチャーは、何といってもそのポップなデザインが印象的な車です。日本で販売されているのは118psのガソリンエンジンのみですが、イギリス仕様のキャプチャーには2種類のディーゼルエンジンが用意されており、90ps仕様のディーゼルではオートマを選ぶこともできます。

このほか、ヨーロッパでは日産 ジューク、ホンダ HR-V(日本名 ヴェゼル)など日本車も高評価を得ています。そんな中で、プジョー 2008はプレミアムなコンパクトSUVという位置づけです。価格が高いという意味ではなく、近年のプジョーらしい上質感にあふれており、細かな部分まで一切の妥協を許さない車づくりが徹底されています。2008では特にGrip Controlが素晴らしい性能を発揮しており、安定感ある走りも評価されているポイントです。

 

バイヤーズガイド

日本でもディーラーで購入できるプジョー 2008ですから、並行輸入するなら日本にはないディーゼルエンジンをおすすめします。その中でも、アリュール 1.6L BlueHDiの120ps仕様、6速マニュアルがイチ押しです。日本ではGT ラインと限定車のCROSSCITYしか装備されないGrip Controlが標準装備されるのが理由となります。低回転から大きなトルクが得られるエンジンで、マニュアルでも運転しやすいうえ実燃費も約20km/Lと非常に経済的です。

なお、日本では全車オプションのパノラミックガラスルーフは、GT ラインに標準装備されています。フロントグリルやホイール、インテリアトリムもスポーティな雰囲気なので、お好みによってお選びください。

プジョー 2008 GT-Line

プジョー 2008 GT-Line

 

2017年現在のプジョー 2008ディーゼルエンジン日本導入の可能性

イギリス仕様のプジョー 2008に用意されている1.6L BlueHDiディーゼルエンジンは、日本でも308・308SWに導入されています。日本におけるコンパクトSUV市場では、ディーゼルエンジンはマツダ CX-3くらいしか見当たらず、このクラスのディーゼルの需要はまだ計り知れない部分があります。日本でもコンパクトクラスにディーゼルが定着すれば導入の可能性もありますが、現在の日本市場ではクリーンディーゼルよりハイブリッドの方が優勢なので、相当な時間がかかるでしょう。

 

並行輸入という選択肢

日本市場に正規輸入されていないモデルも、並行輸入を行えば日本で所有できます。一例としてコアカーズを運営する並行輸入車販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したプジョー 2008 1.6L BlueHDi (120ps – 6MT)の乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。

現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

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※本記事は2017年11月24日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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