メルセデス・ベンツ V220d マルコポーロ・ホライゾンを徹底解説|新型・中古車・並行輸入の情報も掲載!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

メルセデス・ベンツのVクラスは、正規輸入車のなかで唯一といえる3列シートの本格ミニバン。そのコンパクトボディへ、車中泊のために必要な装備品を身にまとったのが「V220d マルコポーロ ホライゾン」です。普段使いとしてはもちろん、キャンピングカーとしても活躍することは違いありません。

キャンピングカー市場は昨今のアウトドアブームによって需要が高まっており、高級キャンピングカーも販売台数を伸ばしています。今回は、メルセデス・ベンツの最新技術が詰め込まれた「V220d マルコポーロ ホライゾン」をご紹介します。

モデル概要

メルセデス・ベンツのVクラスが初めて日本に導入されたのは1998年。欧州の商用車ミニバンである「Vito」を日本仕様へ変更し、「メルセデス・ベンツV230」という名前で発売。当時の価格は390万円でした。

2代目Vクラスを挟み、2018年2月2日にVクラスの新グレードとして日本デビューしたのが「V220d Marco Polo HORIZON(マルコ ポーロ ホライゾン)」です。本国ドイツではギャレー(シンク)を装備した本格派キャンピングカーでしたが、日本仕様は一部を改良。ポップアップルーフやフルフラット機能付ベンチシートを装備したライトユーザー向けのキャンピングカーとして発売されています。つまり、Vクラス車両に居住性を高める専用装備をプラスしたアウトドア向けミニバンなのです。

メーカー販売価格は846万円(税込)で、右ハンドルの7人乗り。就寝スペースは最大5名まで可能。そして、以前まではメーカーオプションだった「レーダーセーフティパッケージ」を標準で装備しています。

レーダーセーフティパッケージとは?
・アクティブブレーキアシスト 前走車や歩行者との衝突回避をアシスト
・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック 前走車との車間を維持しドライバーの疲労を軽減
・レーンキーピングアシスト 疲労や不注意による車線逸脱を警告
・ブラインドスポットアシスト 車線変更時のうっかりをカバー
・LEDインテリジェントライトシステム 走行状況に応じて配光モードを自動で切り替える
・アテンションアシスト 注意力低下を教えてくれる
・クロスウインドアシスト 突然の横風にも安定した走行を続けられる
・PRE-SAFE®(プレセーフ) 衝突までに残された0.01秒もムダにしない
V220d マルコポーロ ホライゾン 2018年モデル

V220d マルコポーロ ホライゾン 2018年モデル

2020年5月には「V220d マルコポーロ ホライゾン」の新仕様モデルが追加・販売され、さらに注目を集めました。これまでの高い居住性コンセプトを継承しつつ、内外装が大幅にアップデートされています。主な変更点、装備品がこちら。

  • ボディ右側にロールアップ式のサイドオーニングを装備
  • シートの快適性を高めるシートベンチレーター機能
  • リア窓のすべてにウィンドウカーテンを装備
  • 運転席下にサブバッテリーを搭載

サイドオーニングはキャンプ場で日差しや雨避けとして便利ですし、シートベンチレーターは長距離の移動で重宝します。また、カーテンがあれば目隠しや移動時の日差しもガード。エンジン停止時に稼働するサブバッテリーは、メインバッテリーと切り離されるためバッテリー上がりを防いでくれます。エンジンを始動すれば充電されるので安心。これらを標準で装備したことによってキャンピングカーとしての性能がさらに充実しています。価格は781万円~938万円。

サイドオーニングが特徴的な2020年モデル

サイドオーニングが特徴的な2020年モデル

さらに2021年1月に「V220d マルコポーロ ホライゾン」は一部改良され、対話型インフォテインメントシステムである「MBUX」(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)が搭載されました。車両本体価格は957万円。MBUXの詳細はこちら。

MBUX

  • ダッシュボード中央に10.25インチのワイドスクリーンを装備
  • 自然対話式音声認識機能:普通に会話するだけで簡単に使いこなせる
  • タッチインターフェース:スマートフォンのように直感的に操作できる
  • 予測提案機能:ユーザーの行動と好みを学習する
  • 革新のハードウエア:すべての動作が素早く快適に行われる

まとめると、メルセデスベンツの「V220d マルコポーロ ホライゾン」は、Vクラスの大きいボディに車中泊に必要な装備品を追加したキャンピングカーとなります。最新技術の安全運転支援システムが備わっていることも大きな魅力でしょう。ミニバンサイズですので街乗りでも扱いやすいですし、普段使いとアウトドアがこれ1台で完結できます。それでは、気になる装備品について詳しく見ていきましょう!

ハイライト

エクステリア

 V220d マルコポーロ ホライゾン 2021年モデル

V220d マルコポーロ ホライゾン 2021年モデル

シンプルですっきりとした印象の新型「V220d マルコポーロ ホライゾン」。新デザインとなったバンパーは開口部を大きく取り迫力が増しています。ホイールは18インチ5スポークアルミホイール。全高は1,960mm(ポップアップルーフクローズ時)ですので、一般的に多い2.1~2.5mの立体駐車場も利用できます。

また、ヘッドライトには最新のLED技術である「LEDインテリジェントライトシステム&アダプティブハイビームアシスト・プラス」を採用。対向車・先行車を検知すると自動で照射範囲が制御され、最大の視野を確保できます。

サイドオーニング

車両の右側に装備されているサイドオーニングは、日差し避けはもちろんのこと、アウトドアの雰囲気がいっそう高まります。テーブルを広げれば食事やティータイムに活躍するでしょう。後付けタイプと違って設置から収納までがスムーズに行えるので便利。

使い勝手のよいサイドオーニング

インテリア

ポップアップルーフ

「V220d マルコポーロ ホライゾン」の大きな魅力がこのポップアップルーフ。これにより、車内3人とルーフ内2人で合計5人が就寝できます。ルーフ内にはリーディングライトが設置されており、読書やゲームをする際に活躍します。このライトはサブバッテリーで使用できるため、バッテリー上がりの心配もありません。友達を呼んでも個別に就寝できるので重宝するのではないでしょうか。

ポップアップルーフ

ポップアップルーフは、寸法2,050×1,130mm/最大荷重160kg

 

多彩なシートアレンジ

一般的なミニバンとの大きな違いがシートのアレンジ機能です。フロント2席が230度回転するので後席と対面して座ることが可能。収納式のセンターテーブルを広げれば皆で食事を楽しめます。

回転式シートにより、ゆとりのある空間が作れる

3列目シートはフルフラットになり大人3人分の就寝スペースを確保。マットや布団を敷くことで快適なベッドが作れます。

マットを敷けば快適なベッドが完成

 

その他の専用装備

プライバシーガラスも標準装備

プライバシーガラスも標準装備

「V220d マルコポーロ ホライゾン」には、さまざまな便利機能が備わっています。3列目シートには引き出し式のフリーボックスが付いており、キャンプ用の小物入れとして利用できます。2列目シートにはシートヒーターとシートベンチレーターが装備され、快適なドライブをサポート。さらに、カーテンとプライバシーガラス(2/3列目左右)で走行中の眩しさ軽減や就寝時の目隠しとして便利です。このようにインテリアの装備品はとても充実しています。アウトドアや車中泊のパートナーには最適なキャンピングカーと言えるでしょう。

 シートヒーター&シートベンチレーター

アンダーシートボックス

V220d マルコポーロ ホライゾン 内装の装備品一覧

  • ポップアップルーフ
  • 回転式シート(フロント)
  • フルフラット機能付ベンチシート(3列目)
  • シートヒーター(2列目)
  • シートベンチレーター(2列目)
  • 収納式センターテーブル
  • カーテン
  • サブバッテリー(リレー方式)
  • ステンレスアクセル&ブレーキペダル(ラバースタッド付)
  • ラゲッジルームセパレーター
  • ラゲッジネット
  • リーディングライト

パワートレイン

2.2L DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付ディーゼルエンジン

  • 最高出力:163ps/3800rpm
  • 最大トルク:38.7kgf・m/1400-2400rpm

「V220d マルコポーロ ホライゾン」のエンジンは2.2Lのディーゼルエンジンのみの設定です。ターボチャージャー付でパワフルなお且つトルクフルな走りが魅力。また、排出ガス浄化システムである「Blue TEC」を採用しており、排気ガスのクリーン化も実現。さらには「ピエゾインジェクター」によってパフォーマンスの向上と低燃費化が施されています。走行燃費は11.4km/L(WLTCモード)

トランスミッションは、電子制御7速ATである「7G-TORONIC PLUS」を採用。スムーズな変速とショックの少ないフィーリングで快適なドライブを実現しています。

駆動方式はフロントエンジン・リアドライブのFRとなっています。4WDの設定が無いのは残念ですが、メルセデス・ベンツのVクラスは、初代のみがFFで2代目以降はFRを採用しています。長年にわたって磨きを掛けた伝統のFRと言えるでしょう。

V220d マルコポーロ ホライゾン  エンジン

V220d マルコポーロ ホライゾン エンジン

サスペンション

「AGILITY CONTROL サスペンション」を装備

乗り心地やハンドリングに影響する足まわりにはAGILITY CONTROLサスペンション(アジリティコントロール・サスペンション)を標準装備しています。さらには走行状況に応じて減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムも採用。あらゆる路面で、絶大な安定性と極上の乗り心地を実現しています。高速走行時にはドイツ車らしいフラット感とスタビリティの高さが味わえるでしょう。フロントはマクファーソン式、リアには独立懸架式を搭載しています。

V220d マルコポーロ ホライゾン サスペンション

V220d マルコポーロ ホライゾン サスペンション

 

「メルセデス・ベンツ マルコポーロ」 紹介動画(2分16秒)

参考スペック

日本仕様モデル


■ 全長×全幅×全高(ポップアップルーフオープン時):5,150 mm x 1,930 mm x 1,960 mm(2,840mm)
■  ホイールベース:3,200 mm
■ 車両重量:2,620 kg
エンジン:2.2L DOHC直列4気筒 ターボチャージャー付ディーゼルエンジン
最高出力 :163 ps/3,800 rpm
最大トルク:38.7 kgf・m/1,400-2,400 rpm

駆動方式:後輪駆動(FR)
トランスミッション: 電子制御7速AT
懸架装置フロント/リア:マクファーソン式/独立懸架式
ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ前/後: 245/45/R18
使用燃料/燃料タンク容量:軽油/70L
乗車定員:7 名
就寝定員:5 名
価格(税込):957万円


ライバルモデル

「V220d マルコポーロ ホライゾン」のライバルとして「フォルクスワーゲンT6カリフォルニア・オーシャン」「HYMER ML-T540」を挙げます。

VWのT6カリフォルニア・オーシャンは、キッチンシステムを装備する本格派キャンピングカーです。42L冷蔵庫やガスコンロ・シンクを搭載しており、車内での料理が可能となっています。また、ポップアップルーフやサイドオーニングも備え、快適なキャンプを楽しめる1台です。エンジンは2.0Lの直列4気筒ツインターボディーゼルを搭載し、150psと204psの2タイプを用意。乗車定員4名、就寝定員4名で価格は900~1,010万円。

フォルクスワーゲンT6カリフォルニア・オーシャン

HYMER ML-T540

ハイマー社と言えばドイツを代表する高級キャンピングカーブランド。HYMER ML-T540は、そのキャンピングカーの性能にメルセデス・ベンツの走りの技術が加えられたクルマです。3.0LのV6ディーゼルターボを搭載し、190psを発揮。4WDも用意されているため、雪道での走行を想定するユーザーにとっては魅力的なクルマとなるでしょう。乗車定員4名、就寝定員3名で価格は1,339万円。

「フォルクスワーゲンT6カリフォルニア・オーシャン」「HYMER ML-T540」ともに欧州車ですが、並行輸入によって購入することができます。また、中古車なら初期費用を抑えることも可能です。その際には、整備・修理・車検までをサポートしてくれる販売会社を選びましょう。詳しくは後述にてご紹介します。

バイヤーズガイド

メルセデス・ベンツ マルコポーロ ホライゾン

メルセデス・ベンツ マルコポーロ ホライゾン

「メルセデス・ベンツ マルコポーロ ホライゾン」は、旅行やアウトドアを目的とするユーザーにマッチすると言えます。本国仕様モデルならシンク・コンロ・冷蔵庫を標準で装備しているグレードもあります。本格派キャンピングカーを探している方にオススメ。

また、ポップアップルーフやサイドオーニングも特徴の1つです。見た目がオシャレですので、心弾むようなアウトドアライフが楽しめるのではないでしょうか。先にご紹介した「レーダーセーフティパッケージ」や「MBUX」も、このクルマの注目ポイント。快適で安全なドライブをサポートしてくれるに違いありません。厳格化が進む排出ガス規制を考えても、地球環境に優しいクリーンディーゼルエンジンは正しい選択となり得ます。

そして車高が1,960mmですので、一般的な立体駐車場・地下駐車場・ガレージ・洗車場なども利用できます。普段使いとキャンピングカーを両立したいと考えているユーザーには最適な1台です。

「メルセデス・ベンツ マルコポーロ ホライゾン本国仕様」日本導入の可能性

「メルセデス・ベンツ マルコポーロ ホライゾン」はメルセデス・ベンツ日本でも取り扱いがありますが、本国仕様(欧州仕様車)は販売されていません。日本仕様車とは装備品やスペックが異なるため、少なからず需要があることは確かです。とは言っても、本国仕様が日本のディーラーで取り扱われるとは考えられません。

並行輸入という選択肢

日本市場に正規輸入されていないモデルでも、並行輸入を行えば日本で所有できます。

一例としてコアカーズを運営する並行輸入車販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映した「 Mercedes-Benz V-Class V 250 D AMG Line Marco Polo」の乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示していますので、参考にしてください。

車名 日本国内乗り出し価格
2019 Mercedes-Benz V-Class V 250 D AMG Line Marco Polo uk(中古車)

税込9,830,698円

>>YMワークス東日本.横浜.サテライト店|特選輸入車Vol.75

※イギリス仕様・右ハンドル車です。欧州仕様・左ハンドル車についてはご相談ください。
※特別な事由がない限り為替の変動による価格の変更なしの固定価格です。
※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費用、納車費用は全て含まれます。
※標準仕様・装備以外のオプション品は別途になります。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

並行輸入車とは?正規輸入車との区別や具体的ケースを解説

「並行輸入車」というキーワードはコアカーズをはじめ、多くの自動車関連メディアでしばしば採り上げられています。しかし、並行輸入車とは何なのか、わかりやすい説明はあまり見かけません。 この記事では、並行...

車両詳細画像ギャラリー

関連リンク

現地法人公式サイト

お問い合わせ

下記のお問い合わせフォームにご入力いただくかお電話にてお気軽にお問い合わせください。なお、お問合せいただきました内容によっては、お時間をいただく場合やご回答しかねる場合がございますのであらかじめご了承ください。

また、並行輸入に関しては、並行輸入の一連の流れをまとめた「並行輸入車をご購入いただく場合の流れ」と、お客様からよくご質問いただく質問をまとめた「欧州車の並行輸入に関するよくあるご質問(FAQ)」等のページをご用意しております。お問い合わせいただく前に、併せてご利用ください

並行輸入車・逆輸入車の購入手順|YMワークス(大阪)

「夢を売る商売をやっている」 少し大げさかもしれませんが、コアカーズを運営するYMワークスの営業・運営方針の根底にある考え方です。 フツーのクルマでもレアな輸入車でも、単にクルマを売るだけではない、整...

欧州車の並行輸入に関するよくあるご質問(FAQ)

コアカーズを運営するYMワークスで並行輸入車をご購入いただくにあたってのよくあるご質問と回答です。お問合せの前にご一読ください。その他、何かご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。 よくい...

並行輸入車を買う前に知っておきたいメリット・デメリットを詳しく解説。

輸入車を購入するときに、並行輸入車の存在が気になったことがある方は少なくないかと思います。けれども並行輸入車のメリットやデメリットがよく分からないと、なかなか一歩を踏み出すことはできないかもしれません...

※電話番号のお掛け間違い、メールアドレスの入力ミスにお気をつけ下さい。

電話でのお問い合わせ

0120-769-280
072-363-3381

受付時間/ 10:00 20:00(水祝除く)
担当者:小椋(オグラ)

※お電話の際、「コアカーズを見た」とお伝えください。

メールでのお問い合わせ

お名前 必須

ご住所 必須

電話番号 必須

メールアドレス 必須

お問合せ項目

メッセージ本文 必須

プライバシーポリシー

※コアカーズを運営するYMワークスではZOOMを使ったTV会議で新車のカスタマイズ、ご注文を承ります。詳しくはお問合せ下さい。

※本記事は2021年2月4日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

Facebook・Twitterでもご購読できます。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

フェイスブックで最新情報をお届けします


Twitterでフォローしよう

おすすめの関連記事

【コメント募集中】ご意見・ご感想はこちらからどうぞ

この車を並行輸入したい方
コアな車の購入方法を解説