【並行輸入車】フォルクスワーゲン up!を徹底解説、TSI搭載のマイナーチェンジモデルをMTなどお好みの仕様で並行輸入します。

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いちばんベーシックなモデルを見ると、そのメーカーのクルマづくりの方向性や、ポリシーが見えてくると思います。

フォルクスワーゲン up!は、同社のボトムレンジを担う「いちばん小さなフォルクスワーゲン」です。世界各国で高い人気を得ているモデルで、日本にも正規輸入されています。2016年には大規模なマイナーチェンジが行われ、商品力がアップしました。今回はマイナーチェンジの変更点をはじめ、新たに追加されたup!初のターボエンジン搭載モデル 1.0TSIモデルを中心に徹底解説します。

正規輸入で導入されないグレード、エンジン、トランスミッションの組み合わせで、あなた好みの『ちいさなフォルクスワーゲン』を並行輸入してみませんか?

フォルクスワーゲン up!の特徴

スタディモデルのconcept up!(2007)

スタディモデルのconcept up!(2007)

まずはじめに、up!の生い立ちから簡単に説明しましょう。

フォルクスワーゲンは、2007年のフランクフルトモーターショーで、スタディモデルとして「concept up!」(コンセプト アップ)を発表しました。フロントからリアに掛けてのワンモーションフォルムは、市販車のup!と近く、このモデルが名前の通り up!の元になったのは一目瞭然です。

このスタディモデルは当初、メディアなどでは小型車 ルポの次期モデルだと思われていたようです。これは、以前クーペ型スタディモデルの「IROC」を出展した際、その後市販モデルを「SIROCCO」(S「IROC」CO:シロッコ)として発表したため、upも「Lupo」(L「up」o:ルポ)の次期モデルと予想されたためです。

しかし、2011年のフランクフルトモーターショーにて、市販モデルが「up!」の名前で発表されました。

up! マイナーチェンジモデル(リア)

up! マイナーチェンジモデル(リア)

up!は、かつてのルポや、一部地域で販売されていたフォックスの後継車となる、リッターカークラスのコンパクトモデルです。フォルクスワーゲンのボトムレンジを担うだけでなく、電気自動車など次世代環境ユニットの導入も視野に入れたシティーカーで、生産はスロバキアのブラチスラヴァ工場が担い、姉妹車にはセアト Mii(ミー)や、シュコダ Citigo(シティーゴー)があります。

up!は欧州市場で人気を得て、最近ではもっとも成功したシティーカーと称されます。そのup!もデビューから5年経った2016年のジュネーブモーターショーでマイナーチェンジモデルが発表されました。これは、エクステリアやインテリアだけでなく、エンジンまで手を入れた大規模なものとなりました。今回のモデルチェンジでup!がどれだけ進化したか見てみましょう。

up! マイナーチェンジ コマーシャル動画(約50秒)

 

アップデートされたエクステリアには新色も登場

up! マイナーチェンジモデル 4ドア(フロント)

up! マイナーチェンジモデル 4ドア(フロント)

フォルクスワーゲン・ジャパンはup!のボディタイプを2ドアと4ドアと呼んでいますが、実際はリアハッチゲートを備えた3ドアと5ドアのハッチバックです。またイギリスのフォルクスワーゲンは3ドア/5ドアとして表記しています。

前述のルポには3ドアしかラインナップされていませんでしたが、up!はタイヤをボディの4隅ぎりぎりに配置することで、ルポと比べて+20mmの全長で5ドアモデルを実現しています。日本の軽自動車と比べると、幅を中心に少しずつ大きく、リッターカーよりは小さいぐらいのサイズです。コンパクトなボディでも安全性には配慮されており、ユーロN-CAPでは5つ星評価を獲得しています。

エクステリアデザインは「シンプルアンドクリーン」をテーマにしています。なかでもボディカラー問わずブラックアウトされたハッチゲートが目を引きますが、これはスマートフォンからインスパイアされたもので、デザイン上のアクセントとなっています。

今回のモデルチェンジでは、ボディパネルや前後バンパーの形状変更をはじめ、LEDデイタイム・ランニングランプを装備したヘッドライトや、ドアミラーのデザイン変更など大きく進化しています。さらに、新たに追加されたTSIターボエンジンモデルは、専用のエキゾーストを装備するなど走りの迫力も備えています。

ボディカラーは今回追加となった新色を含む10色が用意され、さらにルーフカラーも3色設定されているため、ボディカラー選びだけでも迷ってしまいそうです。

 

さらにおしゃれに使いやすくなったインテリア

up!のインテリア

up!のインテリア

up!はフォルクスワーゲンのボトムレンジにあたる車種ですが、インテリアのつくりの良さや工作精度の高さは、上級モデルと比べても決して遜色しません。

もちろん、低価格の小型車ですからコスト面での制限はあるものの、例えばフロントのみパワーウインドウにし、リアウインドウは3ドアモデルでは固定、5ドアモデルでも外側に少しスライドするだけにするなど、メリハリをつけた割り切りで、闇雲に高級感を追求するのではない豊かさを手に入れています。

以前より up!のインテリアはポップな印象がありましたが、今回のモデルチェンジではダッシュパッドやシートのデザイン変更をはじめ、ダッシュボードカラーも8色から選択可能になりました。また、室内のライティングを制御する、新しいアンビエント・ライティングシステムが採用されましたが、これもこのクラスではめずらしい装備です。

ルポに比べて大幅に長くなったホイールベースは室内空間の拡大に寄与してます。シートサイズもたっぷりしていますので、大人4人での長距離移動も十分快適に行えることでしょう。

 

パワートレインの目玉は直噴ターボの1.0L TSI

1.0L直列3気筒、自然吸気のMPIエンジンは、以前のモデルからのキャリーオーバーで、60PSと75PSの2種類が用意されます。

そして今回のマイナーチェンジで up!初の直噴ターボエンジン、1.0L直列3気筒ターボの1.0TSIが追加されました。このユニットは、最大出力90PS、最大トルク160Nmと、従来のMPIエンジンと比べて大幅にパワーアップしています。低回転から力強いTSIエンジンは、軽量なボディと相まって、最高速度 185Km/h、0-100km/hが10秒と、なかなかの俊足です。これは、ホットハッチの元祖とも呼ばれる初代ゴルフGTIとほぼ同じパフォーマンスでもあります。

トランスミッションは、コンベンショナルな5速MTと、シングルクラッチAMTの5速ASGがあります。正規輸入ではASGモデルのみで、MTモデルは正規導入されていません。

また、1.0TSIはパワーだけでなく、欧州複合で22.7km/Lと燃費性能も優れています。ガソリンタンクは小さめの35Lですが、単純計算すると 1タンクで800キロ近く走れる足の長さです。ガソリンエンジンのほかにも、天然ガス仕様のeco up!や、電気自動車のe-up!などがありますが、ディーゼルエンジンは用意されていません。

 

街乗りからグランドツーリングまでこなせる足回り

サスペンションは、フロントにマクファーソン・ストラット、リアにはトレーリングアームを採用しています。FFの小型車としてコンベンショナルな作りですが、その走り味はフォルクスワーゲンの上位モデルに通じる質感の高いものです。

また、ボディサイズこそコンパクトですが、長いホイールベースも手伝って、高速安定性に優れています。前述の大ぶりなシートと相まって、長距離移動も苦になりません。

 

マイナーチェンジしたup!のグレードは?

今回追加になったup! beats

今回追加になったup! beats

マイナーチェンジしたup!のグレード構成は以下のとおりです。

  • ベーシックなtake up!
  • 標準グレードのmove up!
  • 充実装備のhigh up!

この3種類は、日本仕様のup!と近い構成です。これに加え、今回のマイナーチェンジでオーディオ重視のスペシャルモデル「up! beats」が追加されていますが、詳細は後述します。

ほかに、天然ガス仕様のeco up!や、バン仕様のload up!などがラインナップされています。

up! マイナーチェンジ プロモーション動画(約2分10秒)

 

専用アプリでスマートフォンとクルマを連携

Composition Phoneシステムを利用したスマートフォン連携

Composition Phoneシステムを利用したスマートフォン連携

今回のモデルチェンジでは、カーマルチメディア機能も大きく進化しています。以前のモデルでは、ディーラーオプションとしてGARMINのPND(カーナビ)が装備されていましたが、今回はこれを廃止し、スマートフォンを設置できるドックが装備されています。

「Composition Phone」と呼ばれるこのシステムは、専用の無料アプリをインストールすることで、スマートフォンとクルマをデバイス接続し、カーナビや音楽再生機能だけでなく、車両情報なども含むさまざまな情報をコントロールできるようになっています。

 

音楽にこだわった「up! beats」

インパネ取り付けられるbeats audioのエンブレム

インパネ取り付けられるBeatsAudio社のエンブレム

今回のモデルチェンジで「up! beats」が追加されています。

このモデルには、アメリカのオーディオスペシャリストである BeatsAudio社のサウンドシステムがインストールされています。300Wという高出力で、専用チューンのスピーカー、アンプ、そしてトランクにはサブウーファーまで搭載する本格的なものです。

BeatsAudioは、ヒップホップ界の大御所 Dr.Dre(ドクター・ドレ)らが立ち上げたオーディオメーカーです。日本にも上陸しているブランドで、BeatsAudioの「b」マークを付けたヘッドホンを使っているユーザーを街でも時折見かけます。up! beatsのオーディオシステムはDre氏自らチューニングに関わり、その証として公認の専用エンブレムがインパネやピラーに取り付けられており「サウンドマシーン」であることを主張しています。

かつてトヨタが、2代目bBを発表した際に、同じくオーディオに拘ったことからbBを「トヨタのミュージックプレイヤー」というキャッチコピーを付けましたが、up! beatsはさらに進化したものに仕上がっています。

 

総評:全方位に進化を遂げた「”up!” grade」モデル

マイナーチェンジしたup!は、これまでのシティカーとしての作りの良さはそのままに、エクステリア、インテリア、機能、走り、すべてにおいてブラッシュアップされました。

そのなかでも、今回追加になったTSIモデルは、走りに余裕をプラスし、up!が元々持っていたシティカーとしての素質に加え、長距離ツアラーとしての快適さも高めました。そして、初代ゴルフGTIを彷彿とさせる走りの楽しさも、ひとつのスパイスのように感じます。

今回のモデルチェンジは、マイナーチェンジという言葉以上に、全方位に渡りひとまわり以上の進化を遂げた「”up!” grade」と言えそうです。

up! TSIモデル解説動画(約2分30秒)

 

シティカー、up!のライバルは?

up!のライバルには、フィアット 500や、ルノー トゥインゴが挙げられます。

フィアット 500

フィアット 500

フィアット 500は、Aセグメントのパンダより小さいシティカーです。かつてのヌォーヴァ500にインスパイアされたキュートなデザインが世界中で大人気で、今ではフィアットの屋台骨を支えるモデルとなっています。up!と比べエンジンバリエーションが多く、コンベンショナルな直列4気筒FIREエンジンや、直列2気筒ダウンサイジングターボのTwinAir、そしてup!にないディーゼルのMultiJetなどから好みに合ったものを選べるのが魅力です。しかし、3ドアハッチバックモデルのみのため、使い勝手の面では5ドアをラインナップする up!が有利です。

ルノー トゥインゴ ディナミクS(左ハンドルモデル)

ルノー トゥインゴ

トゥインゴはモデルチェンジにより、スマートの兄弟車としてRRレイアウトとなりました。日本にも最近正規輸入が開始され、話題となりました。5ドアのボディに、直列3気筒0.9Lターボと、1.0L自然吸気がラインナップされるなど、up!と近い構成です。up!との違いは、フィアット 500とは逆に、パーソナルな3ドアモデルがラインナップされていないことと、直進安定性がRRのトゥインゴよりFFのup!の方が有利と考えられ、高速走行などの場合は up!に分があると思われます。

欧州シティカーは、どれもメーカーの特色が色濃く反映された魅力的な車種ばかりです。ある意味もっとも選択を楽しめるセグメントと言えるのではないでしょうか?

 

おすすめは5ドア high up! 1.0 TSI MTモデル

5ドアのhigh up! 1.0 TSI MTモデルをおすすめします。このモデルは充実装備のhigh up! 5ドアに、パワフルかつ燃費の良いTSIエンジンと、運転が楽しめるMTの組み合わせです。このモデルなら、普段のシティラナバウトから、長距離のグランドツーリングまで、幅広くこなせる万能プレイヤーとして活躍してくれるでしょう。

そして、TSIモデルも魅力ですが、ベーシックな3ドア、1.0MPIエンジンの5MTも魅力的です。価格が安くても中身はしっかり。とても日本の軽自動車より、ほんの少し大きいだけのサイズのクルマとは思えない、フォルクスワーゲンの魅力を詰め込んだような、味わい深い一台です。

up!は仕様やグレードがたくさんありますが、ニーズにあった組み合わせのモデルが並行輸入が可能です。小さいボディにフォルクスワーゲンの魅力がギュッとつまったup!と一緒に暮らしてみませんか?

フォルクスワーゲン up! マイナーチェンジモデル

フォルクスワーゲン up! マイナーチェンジモデル

 

フォルクスワーゲン up!の日本国内での乗り出し価格は?

フォルクスワーゲン up!のイギリスでの販売価格は、TSI直噴ターボエンジン搭載の上級グレードである High up! 1.0 90PS TSIの5ドア仕様に、日本導入の可能性が低い5MTとの組み合わせで12,455ポンドです。ヨーロッパより並行輸入した場合の日本国内の乗り出し価格は、諸経費込で、230-270万円(2016年8月9日為替レート1ポンド133円にて計算)くらいになりそうです。下に、最新為替連動による日本国内での乗り出し価格の目安を表示させていますので、ご参考にしてください。

マイナーチェンジ版up!は、日本ではまだ正規輸入されておらず、またMT仕様の輸入実績はないので、入手するには並行輸入が現実的な方法です。

 

国内乗り出し価格の目安:(税金・諸費用込)

※表示金額はご覧になっている時点での為替レートにて算出しております。
※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスしてください。

 

スペック表

フォルクスワーゲン up!のスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

フォルクスワーゲン up! High up! 1.0 90PS TSI 5spd 5dr £12,455
車名 フォルクスワーゲン up! / VOLKSWAGEN up!
サンプルグレード High up! 1.0 90PS TSI 5spd 5dr 
英国販売価格 £12,455
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 5
カラー ホワイト(標準色)
テールブルー(標準色)
レッド(標準色)
ピュアホワイト(標準色)
ダークシルバーメタリック(OP/MTL)
ハニーイエローメタリック(OP/MTL)
コスタアズールメタリック(OP/MTL)
エーデルワイスメタリック(OP/MTL)
ハバネロオレンジメタリック(OP/MTL)
ブラックパール(OP/PAL) ※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
※PAL:パール塗装
全長x全幅x全高 3,600× 1,645 × 1,504 mm
ホイールベース 2,407 mm
トレッド(前/後) 1,412mm / 1,408mm
車両重量(乾燥) 1,002kg
乗車定員 4名
トランスミッション 5MT
エンジンタイプ 直列3気筒12Vターボ
総排気量/内径x行程 999cc/-mm×-mm
圧縮比
最高出力 66kW(90PS)/5000rpm
最大トルク 160Nm(16.3kg-m)/1500rpm
燃料タンク容量 35L
燃費 約22.7km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤ/ホイール 14インチホイール
最高速度 185 km/h
0-100km/h加速 9.9秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。
フォルクスワーゲン up! beats 1.0 90PS TSI 5spd 3dr £11,350
車名 フォルクスワーゲン up! / VOLKSWAGEN up!
サンプルグレード up! beats 1.0 90PS TSI 5spd 3dr
英国販売価格 £11,350
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 3
カラー ホワイト(標準色)
テールブルー(標準色)
レッド(標準色)
ピュアホワイト(標準色)
ダークシルバーメタリック(OP/MTL)
ハニーイエローメタリック(OP/MTL)
コスタアズールメタリック(OP/MTL)
エーデルワイスメタリック(OP/MTL)
ハバネロオレンジメタリック(OP/MTL)
ブラックパール(OP/PAL) ※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
※PAL:パール塗装
全長x全幅x全高 3,600× 1,645 × 1,504 mm
ホイールベース 2,407 mm
トレッド(前/後) 1,412mm / 1,408mm
車両重量(乾燥) 1,002kg
乗車定員 4名
トランスミッション 5MT
エンジンタイプ 直列3気筒12Vターボ
総排気量/内径x行程 999cc/-mm×-mm
圧縮比
最高出力 66kW(90PS)/5000rpm
最大トルク 160Nm(16.3kg-m)/1500rpm
燃料タンク容量 35L
燃費 約22.7km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤ/ホイール 14インチホイール
最高速度 185 km/h
0-100km/h加速 9.9秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。

 

車両詳細画像ギャラリー

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