【並行輸入】新型 フォルクスワーゲン クラフターを徹底解説。イギリス仕様右ハンドルで並行輸入します。

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フォルクスワーゲン クラフター

フォルクスワーゲン(VW)は日本でも馴染みの深いメーカーですが、商用モデルを日本で見かけることはまずありません。しかし、ヨーロッパではフォルクスワーゲン製の商用車を多く見かけます。それらは例えばイギリスでは「フォルクスワーゲン・コマーシャルビークル(VWCV)」という、乗用車から独立した専門部門で取り扱われています。

現在そのVWCVで販売されているのは、アマロックキャディトランスポーター T6といったモデルですが、今回はもっとも大きなボディサイズを持つフォルクスワーゲン クラフター(Volkswagen Crafter)をラインアップの中からピックアップ。2006年から2017年まで販売された初代からバトンを受け取って登場した、2代目クラフターについて徹底解説します。また日本に導入されていないクラフターに日本で乗るための、並行輸入をはじめとした各種情報も掲載します。

フォルクスワーゲン クラフターの歴史と特徴

元々クラフターは、”LT”という日本では耳慣れない大型商用車の後継車種として2006年に登場しました。このLTの初代モデルは、1975年にトランスポーター、いわゆる「タイプ2」の兄貴分として登場し、トランスポーターT3のようなボディデザインを先行して纏っていましたが、リアエンジンのトランスポーターに対し、キャブオーバーの後輪駆動レイアウトを採用しているのが特徴でした。

フォルクスワーゲン LT(初代)

フォルクスワーゲン LT(初代)

フォルクスワーゲン LT(2代目)

フォルクスワーゲン LT(2代目)

長きに渡って生産された初代LTですが、VWは後継モデルを自社開発せず、その代わりにメルセデス・ベンツと商用車に関する提携を締結し、1996年からメルセデス・ベンツ スプリンターのOEMモデルの供給を受けます。これが2代目のLTとして2006年まで製造され、その後継モデルはクラフターに名前を変えて2016年まで製造されました。(この提携が日本でよく知られるところとしては、初代VクラスにVW製の狭角V型6気筒が供給されていたことではないでしょうか)

フォルクスワーゲン クラフター(初代)

フォルクスワーゲン クラフター(初代)

マン TGE

マン TGE

しかし2015年、VWは2016年までとなるメルセデス・ベンツとの商用車に関する提携を更新しないことを発表。自社開発路線に回帰し、メルセデス・ベンツと袂を分かつことになります。フィアット デュカトやトヨタ プロエース、ルノー トラフィックなどのように、実質同一モデルをマルチブランドで販売するという方針が盛んな中で時代に逆行しているようにも見えますが、一方で新型クラフターはVW傘下の商用車専業メーカーであるMAN社より、同社最小のモデルとしてTGEの名前で販売されることになりました。このような販路の拡大で、VWは全長5m超級の商用車のシェア拡大を目指しています。

 

エクステリア

VWらしいエッジの効いた精悍なデザイン

新型クラフターのエクステリアデザインは、トランスポーター T6やキャディ、あるいは他のVWの乗用車各車種と同じような精悍なデザインとなりました。初代クラフターが採用していた縦長のヘッドライトと3本の横桟が入った大きなフロントグリルを持つフロントフェイスは、どこか懐かしい温かみのあるデザインでしたが、VW他車種との統一感が取れていなかったのも事実です。今回VWは、個性よりもファミリーでのデザインの統一感を優先したことが伺えます。

フォルクスワーゲン クラフター(フロント)

フォルクスワーゲン クラフター(フロント)

フォルクスワーゲン クラフター(リア)

フォルクスワーゲン クラフター(リア)

ボンネットからルーフに連なるプレスライン、高級感さえ漂うLEDライトと、そこから側面に連なるプレスライン、そして平行して走りながらホイールアーチを囲むように走るもう1本のプレスラインなど、エッジが効いたデザインは商用車離れしていて、パーソナルユースでも魅力的に映ります。

またクラフターのボディは需要に応じてホイールベースが2種類、全長は3種類、全高も3種類用意されています。ただしその大きさは、ホイールベースの最も短いものでも6m弱に達し、ライバルのような5m前半までのボディサイズの設定はありません。トランスポーター T6との棲み分けがはっきりと図られています。

 

インテリア

乗用車と同等の品質と商用車ならではの機能性を融合

デザインに乗用車と共通のイメージを持たせる試みはインテリアにも及びます。今のVWの乗用車のデザインを知っている方ならば、もしエンブレムを隠した写真を見せても、クラフターのインテリアがVWのそれだとすぐに分かるでしょう。メルセデス・ベンツのスプリンターそのまんまと呼んで差し支えなかった先代クラフターのインテリアとは対照的です。

Aピラーが細く視界の良いインテリアは、インパネから伸びたシフトノブや助手席側とのウォークスルーなどの美点や機能性の高さを、先代から継承しています。室内レイアウトは基本的に車体仕様と紐づけられていますが、新型クラフターはまずはパネルバンからラインアップされるので、1列シートで3人乗り(運転席1人、助手席2人)が基本となります。

フォルクスワーゲン クラフター インテリア

フォルクスワーゲン クラフター インテリア

パワートレイン

4種類のエンジン、2種類の変速機、3種類の駆動方式

フォルクスワーゲン クラフター エンジンルーム

フォルクスワーゲン クラフター エンジンルーム

フォルクスワーゲン クラフターには102PSから177PSまで、4種類のエンジンが用意されています。すべて2.0Lのディーゼルターボで、パワーと経済性のどちらを優先するかでチューニングが変更されています。

駆動方式は前傾したエンジンを横置きする前輪駆動、エンジンを中央に縦置きしてドライブシャフトを伸ばした後輪駆動、そして前輪駆動をベースに後輪を電子制御で連結した4輪駆動の4モーションの3種類が用意されています。

トランスミッションは6MTが基本ですが、エンジンや駆動方式によっては8ATを選ぶことも可能です。

フォルクスワーゲン クラフター

フォルクスワーゲン クラフター

主な装備とオプション

電子制御の運転支援システムも設定

クラフターの運転席周りには、商用車らしく沢山の収納が用意されています。たとえばダッシュボード手前や、ダッシュボードを超えたフロントウィンドウ際には大きなトレイがあり、ドアポケットには1.5Lのボトルも入ります。そのように機能的でありながら、乗用車のような雰囲気を崩していないことは特筆される点です。

中央のディスプレイは、Bluetoothでのハンズフリー通話やカーナビゲーションシステムに対応しており、これを操作するマルチファンクションステアリングは、オプションで革巻き・ヒーター内臓タイプを選択できます。

最先端の運転支援システムも設定されており、ステアリングの重さや戻りを、速度に応じて電子制御で最適化するサーボトロニックは全車に標準装備されています。また、レーンキープアシスト、車体側面の死角をセンサーでフォローするサイドプロテクションや、難易度の高いハンドル操作が必要となるトレーラー牽引時の後退を、特に大変な縦列駐車を含めて自動で行うトレーラーアシストなどもオプション設定されています。

 

まとめ

他社の同クラスに魅力を感じなかった人への最適解か

フォルクスワーゲン クラフター

フォルクスワーゲン クラフター

2代目のクラフターは、ひじょうに大柄なボディにも関わらず、乗用車を含むVWの各車種と統一感を持たされたデザインが真っ先に目につきます。これはミニバンを含む乗用車からのステップアップで違和感を抑えることに貢献しますし、実際の巨大さはさておき、このクラス特有の商用車然とした雰囲気を抑えることにも成功しています。

商用車には乗用車と異なるベクトルの魅力が存在し、そこに惹かれるクルマ好きは少なくありませんが、一方で商用車としての使いやすさに惹かれつつ、いかにも商用車といったデザインが心理的なハードルになっていた人にとっては、2代目のクラフターは最適解となってくれるかもしれません。

もちろん多彩なパワートレインや、運転支援機能の数々も、クラフターの魅力を一層高めてくれています。

フォルクスワーゲン クラフター

フォルクスワーゲン クラフター

 

VW クラフターのライバルは?

日本では2トントラックに相当する需要にも対応するクラフターは、LCVと呼ばれる欧州の小型商用車の中では最大級のカテゴリーに属しています。

主なライバルとしては、フィアット デュカト/シトロエン ジャンパー/プジョー ボクサー、ルノー マスター/日産 NV400/ボクスホール・オペル モヴァノ、2代目LTや初代クラフターとは兄弟車だったメルセデス・ベンツ スプリンター、北米での存在感も増しているフォード トランジット、そして商用車専業メーカーがラインアップしている点で特異なイヴェコ デイリーが挙げられます。

プジョー ボクサー

プジョー ボクサー

ヴォクスホール モヴァノ

ヴォクスホール モヴァノ

ライバルと比較すると、クラフターはもっともコンパクトなモデルでも全長5m台後半となる点が一番の相違点となります。そのため車幅は十分に欲しいけれども、全長には制約があるというケースでは、ライバルに対してクラフターは選び辛いモデルとなります。

メルセデス・ベンツ スプリンター

メルセデス・ベンツ スプリンター

フォード トランジット

フォード トランジット

一方で、パワートレインの充実度や設計の新しさ、それに伴う運転支援機能などは、ライバルをリードしています。このクラスの商用車選びでは用途があらかじめ決まった状態で選択肢を絞っていくケースも少なくないでしょうが、もしその中にクラフターが残れば、候補車種としては有力なモデルとなるはずです。ただし2017年4月現在はパネルバンしかラインアップされていないため、ミニバンやマイクロバスのような使い方をする場合は、もう少し待つ必要がありそうです。

 

VW クラフターを日本で乗るならば?

フォルクスワーゲンの日本法人、フォルクスワーゲン、ジャパンは2017年現在、商用車のラインアップを日本へ導入していません。そのためクラフターに日本で乗る場合、並行輸入が現実的な選択肢です。

2代目クラフターはイギリスではパネルバンのみがラインアップされており、一方ドイツでは無蓋トラックなども追加投入されていますが、後部を乗用としたモデルの発売予定は2017年4月現在未定です。

イギリス仕様のクラフターは、もっともベーシックな”Startline”の場合、現地諸経費込みで29,691ポンドからの価格設定となっています。日本に並行輸入した場合の乗り出し価格は、諸費用税金込みで520-550万円程度(4月16日時点の為替レート1ポンド136円にて計算)となりますが、クラフターは仕様や装備によって大きく価格が変わるので、お好みの仕様については下記リンクのコンフィギュレーター等もご利用ください。

  • 車名
  • 2年保証付き
    国内乗り出し価格目安

  • (税込・諸費用込)

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

 

車両詳細画像ギャラリー

 

VW クラフターのカタログダウンロード

英国フォルクスワーゲン クラフターのカタログ(VW-Vans UK Crafter)
英国フォルクスワーゲン クラフターのコンフィグレーター(VW-Vans UK Crafter)

VW クラフターの現地法人・ディーラーリンク

英国フォルクスワーゲン クラフター 紹介ページ(VW-Vans UK Crafter MEDIA SITE)

※本記事は2017年4月18日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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