レンジローバー ヴェラールを解説、日本未導入エンジンの情報も掲載。

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レンジローバー ヴェラール

レンジローバー ヴェラールは、レンジローバー・シリーズの中でイヴォークとスポーツの中間に位置する最新モデルで、2017年に登場しました。もちろん日本でも販売されていますが、本国イギリスには日本に導入されていないディーゼルエンジンが2種類存在しますので、それらについてこの記事で解説しながら、イギリス仕様を日本に並行輸入する方法にも触れていきます。

モデル概要

2017年7月から日本での予約受注を開始したレンジローバー ヴェラールは、レンジローバー、レンジローバー スポーツ、レンジローバー イヴォークに続く第4のモデルとなります。

同じタタ・グループのジャガー F-PACEと基本設計を同じくしていますが、FR的な4WD制御を行うF-PACEとは全く異なるドライブフィールとなっています。イギリス本国のグレード構成は、発売から1年間限定のファーストエディション、ヴェラール、ヴェラール S、ヴェラール SE、ヴェラール HSE、R-DYNAMIC S、R-DYNAMIC SE、R-DYNAMIC HSEとなっており、日本とほぼ同じです。(日本にはSの付かないR-DYNAMICもあります)

イギリス仕様と日本仕様の大きく異なる点は、ディーゼルエンジンの種類です。日本では2.0L 直4ディーゼルターボの「D180」1種類のみですが、イギリスにはD180に加えて「D240」「D300」と計3つのディーゼルエンジンが存在します。ガソリンエンジンについては日英共通です。

レンジローバー ヴェラール

レンジローバー ヴェラール

ハイライト

エクステリア

金属の塊を削り、磨き上げたような滑らかで美しいデザイン

昨今のSUVのデザインに比べると、レンジローバー ヴェラールのエクステリアは清々しいまでにシンプルで、無駄な曲線を極力取り除いた美しいデザインになっています。ボディサイズは4,803 x 2,032 x 1,665mmで、全長・全幅はレンジローバー スポーツよりわずかにコンパクト、全高は135mm低くなっています。ブラックアウトされたピラーや狭目のグラスエリアと相まって、ロー&ワイドが強調された背の高いGTカーのような雰囲気を醸し出しています。段差のない面構成にこだわり、新開発のフラッシュ・デプロイアブル・ドアハンドルを採用、エンジン停止時や時速8km/hを超えると走行中でもドアノブがボディに格納されます。

イギリス仕様のグレードによる外観の違いについてご紹介します。まずスタンダードなヴェラールとR-DYNAMICは、前後バンパーとマフラーフィニッシャー、アルミホイールのデザイン、フロントグリルのカラーなどが異なります。ホイールは、Sが19インチ、SEが20インチ、HSEが21インチとなります。22インチは全グレードでオプションとして選ぶことが可能です。ヘッドライトは、ベーシックなヴェラールがLED、SがプレミアムLED、SEとHSEはマトリックスLEDで、マトリックスレーザーLEDは全グレードでオプション扱いとなっています。ルーフのカラーは全グレードでボディ同色が標準となり、ブラックコントラストルーフもオプションで選べます。グレードによる外観の差違やオプション設定などは、日英でほぼ同じとなっています。

レンジローバー ヴェラール

レンジローバー ヴェラール

レンジローバー ヴェラール

レンジローバー ヴェラール

インテリア

上質な素材が醸し出す英国流ラグジュアリー

レンジローバー ヴェラールのインテリアは、エクステリアと同様に、可能な限りスイッチ類を減らしたシンプルな空間となっています。使用されている素材が良質なため、無駄な加飾に頼る必要がなく、厳かな静謐感さえ感じられる空間に仕立てられています。

通常のメーター位置に12.3インチ高解像度ディスプレイを内蔵し、様々な情報を任意に表示できるインタラクティブ・ドライバーディスプレイをSE以上のグレードに標準装備しています。インパネに備えたふたつの10インチタッチスクリーンで複数の機能を同時に表示・操作できるタッチ・プロ・デュオは全車に標準装備です。

シート素材は、スタンダードなヴェラールがラックステック・スエードクロス、SとSEがグレインレザー、HSEがウインザーレザーとなります。ヴェラールはマニュアルの8wayフロントシート、SとSEは電動10wayヒーター付きフロントシート(運転席メモリー付)、HSEが電動20wayヒーター&クーラー&マッサージ付きフロントシート(運転席&助手席メモリー付)です。

エアコンは2ゾーン・クライメイトコントロール・オートエアコンで、オーディオはS以上でMeridianサウンドシステムを搭載。Sは380W・11スピーカーで、SEとHSEは825W・17スピーカーのサラウンドを搭載しています。リアシートは40:20:40の分割可倒式。ラゲッジスペースは通常時で1.731L、後席を格納すると1,985Lの大容量となります。8インチディスプレイをフロントヘッドレスト裏側に内蔵するリアシート・エンターテイメントはオプションで装備することができます。

レンジローバー ヴェラール インテリア

シンプルな面構成が特徴的なレンジローバー ヴェラールのインテリア

レンジローバー ヴェラール リアシート

レンジローバー ヴェラール リアシート

パワートレイン

日本未導入の3.0L・V6ツインターボディーゼルが生み出す圧巻のパワー

レンジローバー ヴェラールのイギリス仕様には、前述の通り日本に導入されていない2種類のディーゼルエンジンがあり、「D240」と「D300」がそれに当たります。

D240は、2.0L 直4をツインターボで過給したディーゼルエンジンで、240HP/4,000rpm・500Nm/1,500rpmというスペックです。カタログ上の欧州複合基準燃費は17.24km/Lとなっています。D300はヴェラールにおけるディーゼルエンジンのトップエンド。3.0L V6ツインターボで300HP/4,000rpm・700Nm/1,500rpmというパワーを発揮。15.62km/Lというカタログ燃費です(欧州複合基準)。

ガソリンエンジンのトップエンドであるP380が、380HP/6,500rpm・450Nm/3,500rpmというスペックですから、D240の500Nm、D300の700Nmというトルクがいかに大きな数値かお分かりでしょう。特にD300はV6なので、騒音や振動が直4にくらべはるかに抑えられ、滑らかな回転フィールが得られます。ヴェラールのようなラグジュアリーSUVに最も相応しいエンジンと言えるのではないでしょうか。ディーゼル特有のエンジン音については、少なくとも車内にいる限りほとんど気にならないレベルとなっています。D240・D300以外のエンジン(D180・P250・P300・P380)については日本に導入されているものと同じです。

レンジローバー ヴェラール エンジンルーム

レンジローバー ヴェラール エンジンルーム

これらのエンジンに組み合わされるトランスミッションは、クロスレシオの8速オートマチックで、ステアリング奥のパドルシフトでギアチェンジ可能です。

駆動方式は、ヴェラール独自のインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDO)を搭載したAWD。IDOは前後輪のトルク配分50:50を基本としながら、路面状況を常に読み取って前後輪および後輪左右に最適なトルクを自動的に配分する機能です。電子油圧式マルチプレート湿式クラッチによって、ドライバーに気づかせることなくスムーズかつ正確にトルクが移行します。トラクションが失われる状況を未然に防ぐとともに、もし失っても速やかに回復させることを可能としています。

さらに、コーナリング時に4輪個別にブレーキをかけることで、過度なアンダーステアを抑制するトルクベクタリング・バイ・ブレーキも搭載しており、オンロード・オフロード問わずいかなる条件下でも安定したドライビングを可能としています。

サスペンション

V6エンジンは電子制御エアサスペンションを標準装備

イギリス仕様のレンジローバー ヴェラールはコイルスプリングを基本としています。最新のクロスリンク式電子制御エアサスペンションはD300とP380エンジンで標準装備となっており、グレードによる差別化はされていません。なおD240とP300エンジンではオプションで装着可能です。

スロットル開度やブレーキ操作、加速度、ステアリング操作の状況などをモニタリングし、サスペンションのセッティングを最適化して快適な乗り心地を実現する「アダプティブダイナミクス」や、路面状況によってモードを選択することで、エンジン、ギアボック、ディファレンシャル、シャシーなどを統合制御して最適化する「テレインレスポンス」を全車標準装備。シフトタイミング、ステアリングの応答性、スロットルマップ、サスペンションなど自分好みのシャシーセッティングを選択できる「コンフィギュラブルダイナミクス」は全車にオプション設定です。テレインレスポンス2、ATPCについても全グレードで選択可能となっています。

レンジローバー ヴェラール

 D300とP380には最新のクロスリンク式電子制御エアサスペンションを採用

レンジローバー ヴェラール

路面状況に応じて車両を統合制御するテレイン・レスポンスも標準装備する

参考スペック

ランドローバー レンジローバー ヴェラール R-DYNAMIC HSE D300 8速AT(300HP)


寸    法  ▶︎全長x全幅x全高 = 4,803 x 2,032 x 1,665 mm
              ホイールベース:2,874mm    トレッド:前/後 1,644 mm/ 1,663 mm
エンジン▶︎3.0L V6ディーゼルツインターボ
     2,993cc 330HP/4,000rpm    700Nm/1,500rpm
駆動方式▶︎フルタイム4WD    副変速機付8速ATオートマチックトランスミッション
懸架装置▶︎前:クロスリンク式電子制御エアサスペンション
              後:クロスリンク式電子制御エアサスペンション
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッドディスク    後:ベンチレーテッドディスク
タイヤ   ▶︎前:265/45 R21    後:265/45 R21
燃料容量▶︎66L    車両重量:1,959kg    最高速度:241km/h    0-96km/h加速:6.1 秒
燃    費  ▶︎15.6km/L(欧州複合基準) -m/L(JC08モード日本仕様参考値)
価    格  ▶︎70,530ポンド(イギリス仕様車)

※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(関連リンク)をご覧ください

ライバルモデル

レンジローバー ヴェラールのライバルに挙げられるのは、ポルシェ マカン、BMW X4、アウディ Q5、レクサス RX、ジャガー F-PACEなどです。

ポルシェ マカンはカイエンをひと回りコンパクトにしたSUVで、日本でも人気の高いモデルです。日本へは2.0L 直4ターボ、2種類の3.0L V6ターボ、3.6L V6ターボと計4種類のガソリンエンジンが導入されていますが、イギリス仕様には、258ps/580Nmの3.0L V6ディーゼルターボを搭載するマカンSディーゼルも存在します。

ポルシェ マカン

ポルシェ マカン

BMW X4 M40i

BMW X4 M40i

BMW X4は、X3をベースにしたクロスオーバーSUVで、BMWがスポーツアクティビティクーペ(SAC)と呼ぶX6と同様、リアに向かってなだらかに下がるクーペのようなルーフラインを特徴としています。日本には2.0Lと3.0Lのガソリンエンジンのみ導入されていますが、イギリス仕様は2.0L 直4ディーゼルターボの20d、3.0L 直6ディーゼルターボの30dと35dの計3種類のディーゼルエンジンのみの設定となっています。

アウディ Q5はポルシェ マカンと共通のプラットフォーム「MLBevo」を採用した、アウディが販売するSUVの中核を成すモデルで、2017年10月に2代目へとモデルチェンジを果たしました。日本では2.0Lガソリンの設定しかありませんが、イギリスでは190ps/400Nmを発揮する2.0L 直4ディーゼルターボも用意され、SE、Sport、S lineと設定された3つのグレードすべてで、ガソリンとディーゼルを選択できるようになっています。

アウディ Q5/SQ5を解説、日本導入の可能性や並行輸入の情報も掲載。

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レクサス RXは、1998年から北米で販売開始された「トヨタ ハリアー」の北米レクサスにおける名称で、レクサス独自のデザインとなったのは3代目からとなります。現在は4代目に移行し、スピンドルグリルが特徴の洗練された都会的なデザインとなっています。2.0L 直4ターボと3.5L V6ハイブリッド、計2種で類のガソリンエンジンが用意されています。

レクサス RX450h

レクサス RX450h

ジャガー F-PACE 20d AWD R-SPORT

ジャガー F-PACE 20d AWD R-SPORT

ジャガー F-PACEは、レンジローバー ヴェラールと基本コンポーネントを共有するジャガー初のSUVで、ポルシェ マカンを超えるスポーツ性を目標に開発されました。日本に導入されているディーゼルは2.0Lの180ps仕様のみですが、イギリス本国では163ps・180ps・240psと3種類の2.0Lディーゼル、さらに3.0L V6ディーゼルターボ(221ps/700Nm)も用意され、ユーザーに多くの選択肢を提供しています。

これらのライバルと比較して、レンジローバー ヴェラールはやはり「レンジローバー」ブランドであることが最大の魅力でしょう。長年SUVだけを作り続け、SUVに「ラグジュアリー」という概念を持ち込んだのはレンジローバーが最初です。熟成を重ねてきたAWD機構、テレインレスポンスをはじめとする悪路走破性とオンロードの快適性は、世界中のセレブから厚い信頼を得ています。そのレンジローバーブランドの最新モデルがヴェラールで、同時に今最も注目を浴びているモデルです。

バイヤーズガイド

レンジローバー ヴェラールを検討するに当たり、比較対象として悩むのはレンジローバー スポーツではないでしょうか。+2シートやヴェラールより135mm高い車高による居住性、悪路走破性を重視する方はレンジローバー スポーツ、よりスタイリッシュなデザインでオンロード性能を重視する方にはレンジローバー ヴェラールがおすすめです。

イギリス仕様のヴェラールなら、日本に導入されていない3.0L V6ツインターボデイーゼルの「D300」が断然おすすめのエンジンです。わずか1,500回転で発揮する700Nmというトルクのおかげで、街中では俊敏に走ることができ、高速巡航時は低い回転数による燃費の良さが光ります。2トンを切る車重と空力に優れたボディのおかげで、4.4L V8ディーゼルターボのレンジローバー スポーツを加速性能で上回ります。

グレードは「R-DYNAMIC HSE」をおすすめしたいところです。高性能なエンジンに相応しいスポーティな外観と、レンジローバーならではの贅沢なインテリアを同時に堪能することができます。

レンジローバー ヴェラール

レンジローバー ヴェラール

2018年現在のレンジローバー ヴェラール 3.0L・V6ツインターボデイーゼル 日本導入の可能性

ライバルの項でご紹介しているように、ヨーロッパではクリーンディーゼルの普及に力を入れていたことから、日本よりもディーゼルの需要が高い傾向にあり、高級SUV市場においても購入される半数以上がディーゼルエンジンとなっています。日本ではハイブリッドの普及に力を入れてきたため、クリーンディーゼルの普及はヨーロッパに比べて遅れています。

日本に導入されている「D180」の売れ行き次第では「D240」や「D300」が導入される可能性もありますが、残念ながら今のところその予定はないようです。

並行輸入という選択肢

日本市場に正規輸入されていないモデルも、並行輸入を行えば日本で所有できます。一例としてコアカーズを運営する並行輸入車販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したレンジローバー ヴェラール R-DYNAMIC HSE D300 (300HP – 8速AT)の乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。

現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

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ランドローバー 英国 レンジローバーヴェラール オフィシャルサイト(LANDROVER UK RANGEROVER VELAR)
ランドローバー 英国 レンジローバーヴェラール コンフィギュレーター(LANDROVER UK RANGEROVER VELAR)

※本記事は2018年2月6日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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