2017年秋のトヨタ ハイラックスの販売再開により、再びピックアップトラックが注目を集め始めています。海外には日本で販売されていない魅力的なピックアップトラックが数多く存在します。今回は、そんなモデルたちの紹介と、並行輸入について解説していきましょう。
この記事の目次
日本未発売のピックアップトラック Early 2018
ハイラックス販売再開で注目が集まるピックアップトラック
2017年9月、トヨタ自動車が13年ぶりにハイラックスの日本販売を再開し、2011年8月に三菱トライトンの販売が打ち切られてから6年ぶりに、日本市場にピックアップトラックが戻ってきました。ハイラックスは発売から2ヶ月で3,000台を受注、年間目標台数の2,000台を大きく上回る売れ行きで、ピックアップトラックを待っていたユーザーが日本に多くいたことを証明しました。
日本仕様のハイラックスは2.4L ディーゼルターボエンジンを搭載しており、海外仕様と変わらない姿で販売されています。それもクルマ好きのハートに刺さる部分かもしれません。
販売の中心はタイ。欧州でも定着しているジャンル
現在、全長5m強の中型ピックアップトラックの販売の中心はタイですが、欧州へも輸出され一定の人気を得ています。前述のトヨタのほか、日産、三菱、いすゞといった日本メーカーが中心となっており、競争も激しく、開発にも力が入っているジャンルです。今回は日本未導入モデルを中心に、並行輸入で手に入るピックアップトラックを紹介していきましょう。
いすゞ D-MAX
どんなモデル?
トラックメーカーいすゞが送りだす、ポスト・ハイラックスの大本命
現行モデルデビュー:2011年
生産国:タイ
パワーユニット:1.9L 直4ディーゼルターボ(英国仕様)
日本ではトラック専門メーカーとなって久しいいすゞですが、タイの工場では今もピックアップトラックとSUVを生産しています。このD-MAXは、ピックアップトラック大国のタイにおいてハイラックスと人気を二分する人気モデルです。2016年のマイナーチェンジの際に新開発の1.9L ディーゼルターボを搭載。従来型の2.5Lに比べロングストローク型として、低速トルクはもちろん最高出力も増加させつつ、燃費を19%程度向上させています。
いすゞはかつて、ピックアップトラックのロデオや、RVのビッグホーン、ミュー、ウィザードなどを日本で販売し、多くのファンを獲得していました。車体そのものの耐久性の高さもあり、今でも大切に乗られている個体を目にする機会がありますが、そこからの乗り換えにも最適な、質実剛健なモデルに仕上がっています。
こんな人にオススメ!
・いすゞのRVに乗っていた(る)往年のいすゞファン
・ピックアップトラックとはいえ燃費が良いほうがいい
・他の人とはひと味ちがうめずらしいクルマに乗りたい
価格、詳細は以下のリンクからご覧ください
三菱 L200/フィアット フルバック
どんなモデル?
三菱トライトンの後継車 L200をフィアットへOEM供給中
現行モデルデビュー:2015年
生産国:タイ
パワーユニット:2.4L 直4ディーゼルターボ(英国仕様)
三菱 L200は、2011年8月まで日本で販売されていたトライトンの後継車で、仕向地によっては今もトライトンの名が付けられています。そしてフィアット フルバックは、L200のフィアット版として三菱からOEM供給されているモデルです。両者は基本的に同じモデルで、エンブレムなど細かい部分が異なります。
三菱 L200は英国におけるピックアップトラックのベストセラーモデル。三菱自動車がこだわり続けている高性能な4WDシステムや、存外に優れたハンドリング性能が、自動車に対して目の肥えた英国人に受け入れられています。ピックアップにはめずらしい流線型のボディが特徴で、とくにフィアット版であるフルバックのスタイリッシュさは、目を見張るものがあります。
こんな人にオススメ!
・悪路走行などパジェロ譲りの高度な4WDシステムが必要
・スタイリッシュで都会的なピックアップトラックに乗りたい
・オンロードでのハンドリングも楽しめると嬉しい
価格、詳細は以下のリンクからご覧ください
日産 ナバラ
どんなモデル?
ダットサントラックの末裔はピックアップ離れした上質感が魅力
現行モデルデビュー:2014年
生産国:タイ、メキシコ、スペイン、アルゼンチン、中国
パワーユニット:2.3L 直4ディーゼルターボ(英国仕様)
ナバラは日本でも2002年まで販売されていたダットサントラックが現在の姿で、ナバラとしては4世代目、初代ダットサントラックから数えると12世代目のモデルとなります。5ヶ国で生産され、最終的に世界180ヶ国で販売される予定となっています。
メッキパーツを多用したエクステリアや、エクストレイルと似たインテリアで高級感を演出しているのはもちろん、ダブルキャブは同クラスで唯一リアにコイルサスペンション(5リンク)を採用し、高級SUV顔負けの快適な乗り心地を実現しています。また、上級グレードはツインターボエンジンを搭載し、最高出力は190ps。ここに7速ATが組み合わせられ、ピックアップトラック離れした走行性能を実現しています。最大牽引重量は3.5tと、その排気量からは想像できないパワフルさが売りです。
こんな人にオススメ!
・乗り心地が快適なピックアップトラックを探している
・ピックアップトラックといえどもSUV感覚で使いたい
・かつて販売されていたダットサントラックなど日産RVのファンだった
価格、詳細は以下のリンクからご覧ください
フォード レンジャー
どんなモデル?
北米を除く180ヶ国で販売されるワールドモデル
現行モデルデビュー:2011年
生産国:タイ、南アフリカ、アルゼンチン 他
パワーユニット:2.2L 直4ディーゼルターボ/3.2L 直5ディーゼルターボ(英国仕様)
今回紹介するピックアップトラックのなかで、唯一の海外メーカーモデルであるフォード レンジャー。開発は北米でも欧州でもなくオーストラリアで行われ、タイ、南アフリカ、アルゼンチンなどで生産されています。先に紹介した日産 ナバラと同じく世界180ヶ国以上で販売されるモデルです。ちなみに北米向けには、フォード F150というさらに大型のピックアップトラックが用意されています。
装備は充実しており、上級グレードであればインフォテイメントシステムであるSYNC2とバックモニター、自動ブレーキや、レーン・アシストなどが標準で装備されます。また、2016年に行われたフェイスリフトの際に電動パワーステアリングを採用したのと同時に、トレーラー牽引時の挙動を電子制御で安定させるシステムが採用されました。競合モデルにはない3.2Lディーゼルエンジンの力強さも、牽引に向く要素といえます。
こんな人にオススメ!
・せっかく並行輸入するなら海外メーカーのピックアップに乗りたい
・できるだけパワフルなエンジンを搭載したモデルが欲しい
・アウトドア派でトレーラーなどを頻繁する機会が多い
価格、詳細は以下のリンクからご覧ください
日本未発売のピックアップを並行輸入するという選択
正規輸入されていないピックアップトラックでも並行輸入を行えば日本で所有できます。コアカーズを運営する並行輸入車販売店のYMワークスでは、日本でも乗りやすい右ハンドル・英国仕様車を中心に並行輸入を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
また、並行輸入の詳細に関しては、関連記事も併せてご覧ください。
※本記事は2018年1月9日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。