プジョー パートナー(Peugeot Partner)は、Cセグメントに属するフルゴネットタイプのLCV(Light commercial vehicle)です。
パートナーは、Bセグメントの商用車であるビッパーの上位クラスに位置付けられ、プジョー商用車ラインナップにおけるミッドレンジを受け持つモデルです。2015年のフェイスリフト時にエンジンラインナップが刷新され、パフォーマンスに磨きがかかりました。
パートナーは日本の道でも使いやすいほどよいボディサイズでありながら、日本市場へは一度も正規輸入されたことがありません。今回は、そんなプジョーの商用車パートナーを徹底解説します。新型パートナーを英国仕様の右ハンドルで並行輸入してみませんか?
この記事の目次
プジョー パートナーの歴史と特徴
初代パートナーは、プジョー306やシトロエンのクサラと同じプラットフォームをベースにして1996年にデビューしました。兄弟車にはシトロエンのベルランゴがあります。
それまでこのクラスの貨物車は、B/CセグメントのHBボディから前席ドアまでのフロントセクションをそのまま流用し、リアセクションは必要とされる容積分の箱型貨物室をドッキングさせる手法で作られたモデルがほとんどでした。ルーフに段差がある後付け感の大きなシルエットは「働くクルマ」として商用車らしい無骨なイメージで、デザイン性を考慮しているとは言い難いものでした。
デザイン性や空力特性を考慮して、フロントガラスから貨物室にかけてルーフパネルを一体化した段差のないデザインは、初代のプジョー パートナー/シトロエン ベルランゴが初めて採用したものです。以後、翌年の1997年に登場したルノー カングーやフォルクスワーゲン キャディなどと共に、現在まで続く欧州におけるLCVのスタンダードなスタイルを確立していくことになります。
現行モデルである二代目パートナーは2008年にデビュー。初代の持っていた使い勝手やエクステリアデザインはそのままに、308やシトロエンC4と同じPF2プラットフォームが採用されています。ボディサイズはひと回り大きくなり、居住性や積載性が向上しました。
エクステリア
フェイスリフトで最新プジョーのアイデンティティを反映
パートナーのフロントマスクにはデザインの変遷があり、2008年デビュー時における207世代をフェーズ1として、2012年のフェイスリフトでは508世代に合わせたフェーズ2となり、2015年のフェイスリフトでは2代目308のGT系に近いプジョーのデザイン言語に基づいたフェーズ3となりました。商用車といえども、メーカー全体のデザインアイデンティティはしっかりと反映して適宜変更を加えていく姿勢は、デザインに一家言あるプジョーらしいところです。
フロント周りはほぼ3~4年間隔で変更になっていますが、フェーズ3となる最新モデルの変更幅が最も大きく、バンパー部分の大きなエアダムと兼用していたグリルはバンパーから分離され、508から採用されたプジョーのデザインアイデンティティである変形六角形タイプとなり、ヘッドランプの間に据えられました。同時に変更されたヘッドランプのデザインと相まって、Vラインを意識した先鋭的なデザインから、シックでワイド感のあるものになっています。
またパートナーのロングボディモデルは、標準ボディと同じホイールベースを持ち、リアオーバーハング部分のみを248mm伸ばしています。そのため、標準ボディでも同クラスの他車よりホイールベースが50mmほど長く取られており、後部座席を増設した際のレッグルーム確保も見越した設計となっているのが特徴です。
インテリア
合理的でありなら遊びも感じさせるデザイン
パートナーのインテリアは、必要な機能が必要な場所にある無駄のないレイアウトが取られています。しかしながら、デザイン的に無骨なわけではなく、どちらかというと合理的な中に遊びが感じられるデザインが施されています。また、インパネシフトの採用によりフロアセンターのコンソールがないため、運転席からそのまま助手席側ドアへサイドスルーして降りることも可能です。交通量の多い道路で、後続車との接触の危険を伴う運転席側からではなく、歩道側である助手席ドアから乗降できるのは安全上大きなメリットです。
エントリーグレードは通常の前席2座仕様ですが、中間グレード以上では「マルチフレックスパッセンジャーシート」と呼ばれる前席3座仕様となり、中央席の背もたれを前倒しすれば、軽食やノートPCでの作業も可能なテーブルになります。助手席も座面が沈み込みながら背もたれを前倒しできるため、角材や脚立などの長尺物の積載も可能です。この状態での最大荷室長は標準ボディで3,000mm、ロングボディでは3,250mmに達します。さらに、助手席座面は独立してチップアップが可能で、この状態であれば助手席フロアスペースには大きめのダンボールを置くスペースが作れます。ただ、シートサイズを見る限りでは大人が3名乗車して耐えられるのは、短時間の乗車だと思われますので、中央シートはエマージェンシーシート扱いであり、実質的には最大2名乗車がメインになると思われます。
荷室部分の容積は標準ボディで3.3m3~3.7m3、ロングボディでは3.7~4.1m3と十分なスペースが確保されています。また、もっとも狭い後輪ホイールハウス間でも1,230mmの荷室幅を確保しているため、荷室を傷や汚れから守るためのベニヤ合板製の保護パネルを装着しても、欧州流通の定番サイズであるユーロパレット(1,200mm x 1,000mm)がジャストサイズで積載可能となっています。
ボディバリエーション
用途に応じて3タイプから選択可能
ここで、パートナーのボディタイプについて、一度整理してみましょう。
大別すると、以下の3つボディタイプがあります。
- パネルバン【L1】
- パネルバン【L2】
- クルーバン【L2】
基本的な部分の違いを順に解説していきます。
【パネルバン(L1)】
定員:2名/3名(Sのみ定員2名)
全長:4,380mm
全幅:1,810mm
全高:1,801mm
ホイールベース:2,728mm
荷室奥行:1,800mm
荷室幅:1,230~1,500mm
荷室高さ:1,250mm
荷室容積:3.3~3.7m3
最大積載量:648kg~860kg
標準スライドドア仕様:なし/片側(助手席側のみ/窓なし仕様)
※(Sのみスライドドア非装備仕様)
標準テールゲート仕様:観音開き(不透明パネル仕様)
エンジン種別:ガソリン/ディーゼル
カタログ上の表記では、パネルバン(L1)と表現されています。「L1」とは標準の全長を持つボディタイプの名前です。ボディバリエーションとしては「パネルバン」という呼び名になっていて、その名の通りフロントガラスと前席サイドガラス、リアテールゲートの窓以外はすべてパネルで塞がれ、リアやサイドからは荷室の中身が見えない純粋な「貨物仕様」です。
パネルバン(L1)にはベーシックな「S」、中間グレードの「SE」、上級グレードの「プロフェッショナル」の3グレードが用意されます。グレードの選択によって装備内容が変わるのはもちろん、定員や選択可能なパワートレーンも変わります。詳細につきましては、別項で説明します。
【パネルバン(L2)】
定員:2名/3名
全長:4,628mm
全幅:1,810mm
全高:1,801mm
ホイールベース:2,728mm
荷室奥行:2,050mm
荷室幅:1,229~1,500mm
荷室高さ:1,250mm
荷室容積:3.7~4.1m3
最大積載量:754kg~756kg
標準スライドドア仕様:両側(窓なし仕様)
標準テールゲート仕様:観音開き(不透明パネル仕様)
エンジン種別:ディーゼルのみ
パネルバンのL2仕様は、「パネルバンL1仕様のリアオーバーハング拡大版」です。ホイールベースはL1仕様と同一で、リアオーバーハングのみを248mm延長して荷室を拡大しています。それに伴って、リアドアが両側スライドドアに変更されるなど、使い勝手の向上が図られています。
グレード構成については、SとSEの2グレードのみで、定員や選択可能なパワートレーンの構成も異なります。
【クルーバン(L2)】
定員:5名
全長:4,628mm
全幅:1,810mm
全高:1,805mm
ホイールベース:2,728mm
荷室奥行:1,805~1,320mm
荷室幅:1,229~1,500mm
荷室高さ:1,250mm
荷室容積:3.3~2.4m3
最大積載量:744kg
標準スライドドア仕様:両側(窓あり仕様)
標準テールゲート仕様:観音開き式(熱線&リアワイパー付き透明ガラス仕様)
エンジン種別:ディーゼルのみ
クルーバンはL2仕様のみの構成で、3人掛けの後部座席が追加され、定員が5名になります。また、スライドドアとテールゲートは窓ガラス付きに変更されます。3人以上の作業員と人数分のツールを積んで一台で向かうような現場規模の業務が多い場合に重宝する仕様です。前席はパネルバンと同様のシートアレンジが可能ですので、人数や荷物の積載量や大きさにも柔軟に対応可能です。
クルーバンのグレードはSのみの単一仕様となっていて、エンジンもディーゼルのみ選択可能となっています。
エンジン
ガソリンとディーゼルに加え、EV仕様も用意
UK仕様のパートナーに搭載されるエンジンは下記の通り、VTiと呼ばれるガソリンエンジン1種類と、2015年のフェイスリフトで搭載された最新型のBlueHDiと呼ばれるディーゼルエンジン2種類があり、更にEV仕様も用意されています。
【ガソリンエンジン(VTi)】
- 1.6L VTi 98 98ps / 152Nm 5MT*
*パートナー パネルバン(L1)のSEのみ
パートナーのガソリンエンジン搭載車は、欧州でもっとも厳しい排ガス基準であるEuro6に適合した1.6L VTi 自然吸気エンジンのL1仕様で、SEグレードのみ選択可能です。このことからもパートナーのメインエンジンは商用車らしくディーゼル仕様であることがわかります。
【ディーゼルエンジン(BlueHDi)】
- 1.6L BlueHDi 75 75ps / 230Nm / 5MT*
- 1.6L BlueHDi 100 100ps / 254Nm / 5MT**
- 1.6L BlueHDi 100 100ps / 254Nm / 5MT S&S***
- 1.6L BlueHDi 100 100ps / 254Nm / 5MT ATV*
- 1.6L BlueHDi 100 100ps / 254Nm / 6ETG****
*パネルバン(L1)のみ
**パネルバン(L1/L2)のSグレード、パネルバン(L1)のSEとプロフェッショナル、クルーバンで選択可能
***パネルバン(L1/L2)のSEグレード、パネルバン(L1)のSとプロフェッショナルで選択可能
****パネルバン(L1)のSEグレードのみ選択可能
ディーゼルエンジンの排気量はすべて1.6Lのターボディーゼルエンジンで、チューニングの違いで出力とトルクが異なる仕様になっており、搭載デバイスの違いにより全5タイプのラインナップとなっています。
2015年のフェイスリフトで搭載されたクリーンディーゼルのBlueHDiエンジンは、308や508などにも搭載され、つい最近日本市場にも正規輸入が開始されました。日本仕様として導入されているものは1.6Lの120ps仕様や2.0Lの180ps仕様ですが、パートナに導入されている100ps仕様のBlueHDiエンジンは、欧州仕様の2008やシトロエンのC4カクタスなど乗用モデルにも導入されています。
BlueHDiエンジンは、排気ガス浄化の第一段階として酸化触媒で一酸化炭素(CO)と未燃焼炭化水素(HC)を分解し、水と二酸化炭素に還元。第二段階で尿素水溶液(AdBlue)SCRフィルターによる窒素酸化物(NOx)の90%削減し、残りを水と窒素に変換します。最終の微粒子フィルターでは燃焼後に出る粒子状物質(PM)を99.9%除去して排出ガスを徹底的にクリーン化するという三段構えの浄化技術を搭載していることが大きなポイントで、これらの技術によってEuro6適合を実現しています。
トランスミッションは、75ps仕様は5速MTのみで、100ps仕様には5MTと、6速ETGという2ペダルMTが搭載されており、インパネシフトのレバーがなくなる代わりに、シフトポジションの変更はインパネのセンターパネルに設置されたダイヤルで行い、変速はコラムカバーに設置されたパドルシフトで行います。ETG仕様になると、インパネシフトのために出っ張っていたセンタコンソールがかなりスリムなデザインに変わりますので、サイドスルーがよりしやすくなるメリットがあります。
「ATV」とは、AWDシステムを搭載しない代わりに用意されている仕様で、「All Terrain Vehicle」の略称です。ATV仕様には以下の6つの内容が装備されます。
- グリップコントロール
- ASR(グリップコントロールとの協調制御)
- 10mm車高アップ
- ミシュラン「Agils」195/70 R15タイヤへのアップグレード
- エンジンアンダーカバー装着
- ホイールトリムレス
「グリップコントロール」とは、あらかじめプリセットされた「通常」「泥濘地」「砂地」「雪道」「オフ」という5つのモードを選択することで、走行シーンに応じてトラクションコントロールであるASRの制御を高度かつ最適に行う機能のことです。これは308をはじめとして、SUVの3008などにも搭載されている機能で、車両重量の増加を極力抑えつつ、悪路走行性能を向上させる手法としてプジョーのラインナップで導入例が増えてきています。
電気自動車であるEV仕様は、2012年に追加されたもので、UK仕様ではパネルバン(L1)のSEグレードのみに用意されています。EVに搭載されるモーターは、提携関係にある三菱自動車から供給を受けており、i-MiEV(プジョー仕様ではiOn)用として開発されたものをボディサイズや貨物用途を考慮してチューニングされたものが搭載されています。
モータの動力性能は 67ps/215Nmで、充電時間は一般コンセント(UKでの電源)からは8時間、急速チャージャーを使用した場合は全容量の80%までを35分で急速充電可能です。フル充電状態での航続可能距離は最大で170kmですから、都市間移動を含まない市街地などの小口配送用途なら、1日分としては十分な航続距離を持っていると言えるでしょう。
モーターとバッテリーユニットには8年間または100,000kmまでの専用保証が付帯されていますので、商用ユースでも安心です。
燃費
ハイパワーディーゼルでも低燃費
パートナーの搭載エンジンにおける、日本のJC08モードに近いといわれる「欧州複合モード」のカタログ燃費で比較してみましょう。
【ガソリン VTiエンジン】
- 1.6L VTi 98ps 160Nm 5MT 欧州複合燃費=15.3km/L
【ディーゼル BlueHDiエンジン】
- 1.6L BlueHDi 75 23.2km/L
- 1.6L BlueHDi 100 23.2km/L
- 1.6L BlueHDi 100(S&S仕様) 23.8km/L
- 1.6L BlueHDi 100(S&S、6ETG仕様) 24.3km/L
同クラス/同タイプのVWキャディのメインエンジンは2.0Lディーゼルエンジン(102ps)ですが、パートナーのディーゼルエンジンは1.6Lでほぼ同出力&同トルクが出せる性能を持っており、燃費に関しても小排気量エンジンとしての強みでパートナーの方が良好な数字を出しています。
実質燃費をカタログ値の7割程度だと仮定しても、60Lの燃料タンクをフルに給油してからの航続距離は1,000kmを超えます。この距離ですと東京から山口県の門司港までを無給油で走りきれる計算になりますので、BlueHDiエンジンが優秀な燃費性能を持っていることがわかります。
総評
プジョーらしさを味わえる商用車
パートナーは商用車としてフレキシブルなシートアレンジでドライバーの使いやすさを追求した上で、積載性と乗り味の両立を考慮してバンタイプに多いコストの安いリーフリジット式ではなく、乗用車に採用例が多いトーションビーム式のリアサスペンションを採用するなど、プジョーらしさが光ります。
また、商用車といえどもデザイン世代の変遷から取り残されて陳腐化することのないよう、定期的にコストをかけてスキンチェンジを行い、最新世代のアイデンティティを身に纏わせるマメさなどにデザインに重きを置くフランス車らしさも感じられます。
移動販売などのベース車両などにもピッタリで、リアの間の開きドアは最大180度まで開きますので、メニューや看板をかけるのにもうってつけです。
日本でも使いやすく、カングーとは異なる本場フランスのフルゴネットの魅力を是非パートナーで味わってみてはいかがでしょう?
パートナーのライバルは?
パートナーのライバルをピックアップしてみましょう。
【ルノー カングー バン(エクスプレス)】
最初に取り上げるのは、プジョーと同じフランス車であるルノーのカングシリーズです。純粋な商用仕様のカングーは日本へは正規輸入されていませんが、フルゴネットタイプにおける知名度は日本でいちばんのモデルです。
カングーもパートナーが用意しているボディタイプに近いラインナップを持っており、EV仕様もありますが、エンジンは全車ディーゼルのみでトランスミッションもMT仕様のみと、商用モデルと乗用モデルでは仕様をはっきりと分けている感じがあります。
【フィアット ドブロ カーゴ バン】
フィアット ドブロ カーゴはボディバリエーションが豊富で、とくにロングボディ仕様のマキシに、荷室を拡張するハイルーフパネルを組み合わせることで、最大容積5.0m3の荷室を実現した「XL」というモデルあります。これは、同クラスのフルゴネットにはない独特なボディタイプです。
ドブロ カーゴには乗用モデルのドブロもラインアップされていますが、ロングボディの設定がないなど、ラインアップは差別化が行われています。
【フォード トランジット コネクト】
欧州フォードのトランジット コネクトは、座席数とホイールベースの組み合わせでボディタイプが分類されています。パートナーと同じようにボディの全長の違いによってL1とL2がありますが、トランジット コネクトの場合は、L1が標準のホイールベース版、L2がストレッチ仕様のロングホイールベース版です。シート配置がパートナーとよく似ていて、フォードでは「Flexible Dual Passenger Seat」という名称になっています。なお、乗用仕様の兄弟車としてトルネオ コネクトがラインアップされています。
ライバルも、ボディサイズは似通っているものの、デザインやユーティリティ、ボディバリエーションや荷室に対する考え方に各社の開発スタンスが反映されているので、単純な優劣はつけられません。商用車として重要な最大積載量なども考慮した総合的な判断が必要になります。
主要装備とオプション
パネルバン仕様は3つのグレードで構成されており、ベーシックな「S」、中間グレードの「SE」、最上級の「プロフェッショナル」があります。なお、EV仕様のグレードはSEのみ、クルーバンはSのみの設定となっています。
各グレードごとの主要装備詳細は下記をご覧ください。+ボタンで詳細が表示されます。
- マニュアルヒーター
- ラジオ/CDプレーヤー(ステアリングコントローラー付き)
- パワーウィンドウ(運転席ワンタッチ機構つき)
- リモート集中ドアロック(速度感応式)
- トリップコンピューター
- ドライバーシートベルト警告
- サービスインジケーター
- 観音開き式テールゲートドア(パネルバン/不透明窓)
- 観音開き式テールゲートドア(クルーバン/透明窓)
- 両側スライドドア*/**(クルーバンのみ/透明窓)
- カーテシーランプ(乗員席/荷室)
- 12Vアクセサリーソケット(インパネ)
- チルト&テレスコピック付ステアリングコラム
- 速度感応式パワーステアリング
- 間欠式フロントワイパー
- ファブリックシート(リクライニング&高さ調節式)
- 高さ調整式ヘッドレスト
- タイダウンフック(6個)
- 電動ドアミラー(無塗装)
- 運転席シートアンダートレイ
- 運転席ラダーフレーム型プロテクター
- ハロゲンヘッドランプ(光軸調整式)
- ハイマウントストップランプ
- 15インチスチールホイール(195/65R15)
- 15インチスチールホイール(195/70R15、ATV仕様)
*Sの標準仕様では、後部サイドのスライドドアは左右どちらも装備されず、荷室へのアクセスはリアテールゲートのみという仕様ですが、オプション設定で片側(助手席側/不透明窓)もしくは両側スライドドア仕様(不透明窓)を選択することができます。
**クルーバンは、両側スライドドア(透明窓)仕様が標準です。
Sの装備に加えて
- クルーズコントロール(スピードリミッター付)
- ハードプラスチックカバー(カーゴフロア)
- オーバーヘッドコンソール
- マルチフレックスパッセンジャーシート
- 片側スライドドア***(助手席側)
***SE以上のグレードでは、窓なし片側スライドドア(助手席側)が標準装備となり、オプション設定で窓なし片側スライドドア(運転席側)を選択することで、両側スライドドア仕様とすることが可能です。
SEの装備に加えて
- マニュアルエアコン
- プジョーコネクト(Bluetooth接続/USBソケット)
- カラータッチスクリーン付きデジタルラジオ
- ナビゲーションシステム(半内臓式)
- リアパーキングセンサー
- セキュリティアラーム
- ハーフメタルバルクヘッド(頭部ハーフメッシュ仕様)
- 15インチホイールトリム
また、以下の安全装備は全車種標準装備となっています。
【安全装備】
- 運転席エアバッグ
- 4輪ディスクブレーキ
- ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
- EBA(ブレーキアシスト)
- ESC(横滑り防止機構)
- EBD(ブレーキ圧適正配分機構)
- ヒルスタートアシスト
- イモビライザー
- セキュリティアラーム
安全装備に関しては、標準装備率が高い助手席エアバッグは、全車オプション設定になっており、サイドエアバッグについてもSE以上でオプション設定されている点に注意が必要です。
オススメのオプション装備は?
純正オプションとして、車両注文時にしかオーダーできないオプション装備の一部をご紹介します。
- マニュアルエアコン(£600)
日本の気候を考えるとエアコンは必要です。暑い夏の日に快適な室内空間を維持するのはもちろん、悪天候時においても除湿を行って曇りを取り除き、クリアな視界を確保することも可能です。
- 助手席エアバッグ(£120)
- 運転席&助手席サイドエアバッグ(£270)*Sグレードは装備不可
通常標準装備率の高いものですが、パートナーの場合は価格対策のためか全グレードで標準装備されていません。同乗者に対する安全マージンを高めるためにも、このふたつは是非セットで装備を推奨したいものです。
- ルックパック(£200)
商用車らしい無骨な無塗装パーツもいいですが、やはり経年劣化が目立ってきてしまう懸念を解消したい場合にお勧めしたいオプションです。ルックパックを装備内容は以下の通りです。
・前後カラードバンパー
・カラードドアミラー
・カラードドアハンドル
・フロントフォグランプ
・LEDデイタイムランニングランプ
・15インチホイールトリムルックパックを装備すると、見た目には乗用仕様のパートナーティピーと見分けがつかなくなります。見た目だけではなく、フォグランプやデイタイムランプなど実用的な安全装備も追加されるにもかかわらず、£200(約26,000円)という目を疑うバーゲンプライスです。後から塗装する費用を考えると、相当なお値打ち設定ですので、費用対効果の大きいオプションです。
- 電動格納式ヒーテッドドアミラー(£60)
日本では、ボディの全幅が1,800mmを超えると狭い道でのすれ違いや駐車スペースに気を遣うことが増えますので、ドアミラーは電動格納できる方が便利そうです。
オススメのメーカーオプションをピクアップしてみましたが、他にも魅力的な純正オプションが豊富に用意されています。
商用パートナーシリーズのオススメモデルは?
商用パートナーシリーズのベストバイを探ってみましょう。
・パートナー パネルバン(L1) SE / 1.6L BlueHDi 100 6ETG
トランスミッションを自動変速機構付きで選択するなら、SEの6ETG仕様のみが選択肢となります。グレードは中間のSEですが、最上位グレードであるプロフェッショナルとの装備差は日本で使用することを考慮すると、優位と言えるほどの差はありませんので、この仕様をベースにエアコンや、お好みで必要なオプションを選択するとほぼ満足のいく仕様になると思われます。
SEは、EV仕様を含む、すべてのエンジンタイプが選択可能なシリーズ唯一のグレードであることからも、プジョーが販売上もっとも力を入れているグレードであることがわかります。もちろん、積載量を増やしたロングボディ版であるL2タイプも選択可能です。
・パートナー クルーバン(L2) / 1.6L BlueHDi 100 5MT
荷物も人も乗せることも多いケースで考えるならば、2列目シートが増設され、両側スライドドアが標準装備で定員5名になるクルーバンが最適です。スライドドアもテールゲートも透明ガラス窓仕様になりますので、昼でも暗い室内に後部座席の人を座らせることはありません。
プジョー パートナーを日本に並行輸入した場合の乗り出し価格は?
プジョー パートナーのイギリスでの販売価格は、Panel Van SE L1 / 1.6 100ps BlueHDi S&S 6ETGで£15,820です。イギリスより並行輸入した場合の日本国内乗り出し価格は、下記の表を参考にしてください。コアカーズを運営する並行輸入者販売店YMワークスでの最新の為替レートに基づいた諸経費込みの販売価格を表示しています。
メーカー名 車種名は正規輸入車されておらず、今後の導入可能性も低いモデルです。日本で乗る場合、並行輸入が最も現実的な方法です。ディーゼル仕様や左ハンドルの並行輸入も可能ですので、ご相談ください。
現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。
※国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。
スペック表
プジョー パートナーのサイズやカラーなどスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。
車名 | プジョー パートナー/Peugeot Partner |
エンジン、サンプルグレード | Panel Van SE L1/1.6 100ps BlueHDi S&S 6ETG |
英国販売価格 | £15,820 |
型式 | – |
初度登録 | 国内未登録新車 |
車検 | 受け渡し |
走行距離 | – |
ハンドル | 右 |
ドア数 | 4 |
カラー | ビアンカホワイト(標準色/SOL) アーデンレッド(標準色/SOL) クリッパーブルー(OP/SP) ブラック(OP/SP) アルミニウム(OP/MTL) シャークグレイ(OP/MTL) ※OP:有料オプション ※SOL:ソリッド塗装 ※MTL:メタリック塗装 ※SP:スペシャル塗装 |
全長x全幅x全高 | 4380 x 1810 x 1801 mm |
ホイールベース | 2728mm |
トレッド(前/後) | mm / mm |
車両重量 | 2205kg |
乗車定員 | 3名 |
トランスミッション | 6速オートマチックトランスミッション |
エンジンタイプ | 1.6L BlueHDi 100ps I-4 |
総排気量/内径x行程 | 1,560cc / 75mm x 88.3mm |
圧縮比 | 未発表 |
最高出力 | 73kW(100ps) / 3750rpm |
最大トルク | 254Nm / 1750rpm |
燃料タンク容量 | 60L |
燃費 | 約24.3km/L(欧州複合基準) |
ブレーキ形式(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
タイヤ/ホイール | 195/65R15 /15インチスチールホイール |
最高速度 | 167km/h |
0-100km/h加速 | 18.1sec |
特記事項 | ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。 |
車名 | プジョー パートナー/Peugeot Partner |
エンジン、サンプルグレード | Crew Van S L2/1.6 100ps BlueHDi 5MT |
英国販売価格 | £16,290 |
型式 | – |
初度登録 | 国内未登録新車 |
車検 | 受け渡し |
走行距離 | – |
ハンドル | 右 |
ドア数 | 5 |
カラー | ビアンカホワイト(標準色/SOL) アーデンレッド(標準色/SOL) クリッパーブルー(OP/SP) ブラック(OP/SP) アルミニウム(OP/MTL) シャークグレイ(OP/MTL) ※OP:有料オプション ※SOL:ソリッド塗装 ※MTL:メタリック塗装 ※SP:スペシャル塗装 |
全長x全幅x全高 | 4628 x 1810 x 1805 mm |
ホイールベース | 2728mm |
トレッド(前/後) | -mm / -mm |
車両重量 | 2160kg |
乗車定員 | 5名 |
トランスミッション | 5速マニュアルトランスミッション |
エンジンタイプ | 1.6L BlueHDi 100ps I-4 |
総排気量/内径x行程 | 1,560cc / 75mm x 88.3mm |
圧縮比 | 未発表 |
最高出力 | 73kW(100ps) / 3750rpm |
最大トルク | 254Nm / 1750rpm |
燃料タンク容量 | 60L |
燃費 | 約23.2km/L(欧州複合基準) |
ブレーキ形式(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
タイヤ/ホイール | 195/65R15 /15インチスチールホイール |
最高速度 | 162km/h |
0-100km/h加速 | 15.3sec |
特記事項 | ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。 |
車両詳細画像ギャラリー
プジョー パートナーのカタログダウンロード
・プジョー 英国 パートナーのカタログ(Peugeot UK Partner)
プジョー パートナーの現地法人・ディーラーリンク
・プジョー 英国 パートナーのオフィシャルサイト(Peugeot UK Partner)
※本記事は2016年12月4日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。