メルセデスベンツGLBを徹底解説。1.3リッターガソリンターボからAMG GLB 35 4MATICまで

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 モデルの概要


メルセデスベンツからSUVモデルのGLBが発売されました。GLAとGLCはすでにラインナップにありましたが、GLBが新たにラインナップに追加されました。しかし、ただ間を埋めるモデルでは、なく見た目はスクエアで他モデルとは、少し違った印象を受けます。
ボディサイズは、全長4634 × 1834 × 1662 (mm)とGLCに近いですが、前輪駆動用プラットフォーム「MFA2(モジュラー・フロントドライブ・アーキテクチャー2)」を用いたオーソドックスなSUVスタイルでベースはGLAと同じとなっていますが、よりオフロードの走破性を向上させている点、3列シートの用意がある点が大きく違います。
また、最低地上高も高めに設定されていることから、オフロードの走破性も期待できそうです。
ボディサイズも特別大きいわけではありませんが、3列シートを備えるなど使い勝手の面でも注目を集めるモデルとなりそうです。
4MATICを選択すれば、ドライブモードにより100:0から50:50までトルク配分が可能なAWDシステムに変更できます。
モーターショーでも登場し、日本導入への期待を膨らませていた方も少なくないのではないでしょうか。しかし、欲しかった組み合わせがラインナップに加わらなかっという方もおられるのでしょう。
日本導入モデルでは、2リッターガソリンターボ4MATICと2リッターディーゼルターボFFのみとなります。しかし、日本未導入モデルでは、1.3リッターガソリンターボやディーゼルターボ4MATICモデル、他にも多くのモデルがラインナップに名を連ねます。
GLBについて欧州仕様を紹介します。もしかしたら期待沿う、組合わせが見つかるかもしれませんよ。


ハイライト

エクステリア

メルセデスベンツのクロスカントリーモデルであるGクラスを思わせる、四角い外観をしていますが、リアの外にスペアタイヤは付いていませんし、四角く見えますが程よく角が落とされていて、オフロードはもちろん似合うのですが、街中であっても決して違和感を感させないバランスのとれたデザインと言えると思います。
四角く感じさせるフロントデザインですが、ヘッドライトはただ四角いのではなく、滑らかに切り上がり無骨さを解消すると共に、上下に分かれたデイタイムライトも丸みを帯びていて柔らかい印象付けに一役かっています。
バンパーは、グレードやオプションにより変わりますが、ボディを囲う樹脂素材が力強さを強調し、直線基調のボディとのバランスがよくどのシーンでも似合う車となっています。
通常モデルでは、少しオフロードよりの印象を受けるデザインとなっていますが、AMGラインとAMG GLB 35 4MATIC では、バンパーやグリルが変更されています。GLB35 4MATICではパナメリカーナグリルが採用されハイパフォーマンスモデルであることが期待できます。


インテリア


インテリアは、ジェットタービンをイメージしたエアコンの吹き出し口周りやドアパネル、ダッシュボードに設けられたアンビエントライトが最近のメルセデスらしいデザインとなっています。
ダッシュボードや前後のドアグリップ、センターコンソールのニーパッドにも独自のSUVらしい金属調のグリップのような形状が用いられるなど専用のパーツで外観から得られるインスピレーションに近いイメージのデザインも織り込まれています。
車内はスクエアな外観から連想させるように広く、GLCでも5人乗りですがGLBは、7人乗りの3列シートが用意されます。運転席は、着座位置が高く見下ろすようなアイポイントなっています。
メーター類は、デジタル表記でナビゲーションシステムとひとつの長い液晶パネルのように繋がるデザインです。
2列目はリクライニング機構が付いています。中央の席を使用しない場合は、アームレストとして利用でき展開式のドリンクホルダーが装備されます。スライド機構も付いていますから、乗車人数に合わせて調整ができます。
3列目のシートは、身長制限を168㎝に設ける程ですので広いとは言えませんが、子供のいる家庭でふいに友人を乗せる場合や、たまのご来客時に活躍するでしょう。アクセスの面から3列目は子供か小柄な女性の利用が望ましいと思われます。また、座面が少々低いことから長距離での利用は少々辛いかもしれません。ですがエアコンの吹き出し口もあり、センターにドリンクホルダーも備えます。
3列目は、最近日本で人気がある小型のミニバンと同じようなになるかと思いますが、趣向性の高いデザインでサイズも日本車で人気のCX-5やハリアーとほぼ同じでありながら3列目があるのはうれしい装備ではないでしょうか。普段使わない場合は格納しておけば5人乗りのSUVとして使用でき、ラゲッジも十分な広さが確保できます。


 パワートレイン

本国仕様は1.3リッターガソリンターボから2.0リッターディーゼル190ps、AMGモデルまで幅広いラインナップが展開されています。以下の表に一覧を載せておきます。

イギリス仕様については、下の関連リンクからご確認ください。

 サスペンション

前:マクファーソンストラット
後:マルチリンク
オプションの「スポーツサスペンション」という名の 電子制御ダンパーが用意されています。
また、AMG GLB354MATICは専用設計の電子制御ダンパーが用意されています。


2.5ユーティリティ

2列目シートは、スライド可能です。このクラスのSUVでは、2列で固定リアシートが多く採用されています。そのため、後席に十分な広さがあったとしても、より広い足元空間を望むかたにはうれしい装備です。スライド可能な2列目シートを最後部まで下げると非常に広い足元空間を確保できます。

四角いデザインのおかげで頭上空間にゆとりがあることで居住空間がより広く感じられます。
また、2列目は40:20:40の独立可倒式ですので、センターだけを倒して長尺物を積みこむことができます。さらに2列目、3列目のシートをすべて倒すとフラットな空間が現れます。若干段差や傾斜があるモデルもありますが、GLBの荷室はキレイなフラットになるので、最近はやりの車中泊をしてみるのもいいかもしれません。

リアバンパー下のセンサーによるハンズフリーでのトランク開閉機能も用意されています。手がふさがっているときに便利な機能です。
MBUXマルチメディアシステムは 、直感的で使いやすく、スマートフォンと連動しアプリを使用することもできるので、普段聞いている音楽をそのまま車に持ち込むことが可能です。また、自分好みのエアコンやダイナックセレクト、ドライビングプログラムなど使用者の好みを登録できるので、簡易的に変更可能です。


2.6 参考スペック

Mercedes-Benz GLB200 Sport 163ps 7G-DCT FF

寸 法 ▶︎全長×全幅×全高=4,634×1,834×1,662mm
ホイールベース:2,829mm トレッド前/後 1,604 x 1,604mm
エンジン▶︎水冷ガソリンターボ 直列4気筒 フロント横置き
     1,332cc 163PS(120kW)/5,500rpm 250Nm(20.3kgm)/1.620 –  4.000 rpm
駆動方式▶︎FF  7-DCT
懸架装置▶︎前:マクファーソン・ストラット
    ▶︎後:マルチリンク
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク
タイヤ ▶︎225/45 R18
燃料容量▶︎52L 車両重量▶︎1,555kg 最高速度▶︎-km/h 
     0-100km/h加速▶︎9.1秒
燃 費 ▶︎14.3-13.7km/L(欧州複合基準)
価 格 ▶︎35,105 ポンド (イギリス仕様車)
※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(案連リンク)をご覧ください

 ライバルモデル

BMW X1
ドイツ御三家の一角を担うBMWのコンパクトSUVモデルで、最初はFRベースでしたが現在はFFベースとなり、日本導入モデルでもラインナップは豊富です。1.5リッターガソリンターボ7速DCTにFFの組み合わせをはじめ、2リッターディーゼルターボ8速ATにAWD、2リッターガソリンターボ8速ATにAWDの組み合わせを出力違いで2種がラインナップに存在します。
昨年マイナーチェンジが行われ、見た目はキドニーグリルが大きく中央がつながり、エアインテークも大型化が図られ迫力が増しています。BMWらしく軽快な走りが定評のモデルです。
BMWはエンジン屋といわれるとおりSUVでも軽快に吹けあがりと伸びやかな加速が期待できます。
ボディサイズは全長4460×全幅1820×全高1610となっています。が「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」 と呼ばれるドライビングモードが設定され「SPORT」、「 COMFORT」、「ECO PRO」から選ぶことができます。どちらかといえば、オフロードよりもオンロード志向で作られた車であると思います。
それぞれ、説明は不要かと思いますが、「SPORT」はハンドルは重くなり、出力をしっかり出す走りを楽しむモード、「COMFORT」は標準的で使いやすいモード、「ECO PRO」はエンジン出力だけでなくエアコンも制御し燃費を稼ぎ出すモードです。
サイズはかなり近いですが、デザイン、走り共に方向性はかなり異なるライバルと言えます。こちらは、シートが2列5人乗りのみとなります。


アウディQ3
いまやドイツ御三家の一角を担うアウディのコンパクトSUVです。アウディといえばその先進性と造りの良さが代名詞の実直なクルマ造りを得意とするメーカーです。Q3は、先代モデルが他の車と比較すると少し古さを感じずにはいられない状態でしたが、日本でも今年、初めてのフルモデルチェンジ後のモデルが導入されました。モデルチェンジ前のモデルから一変し、威風堂々といったコンパクトSUVらしからぬデザインでコンパクトSUVのカテゴリーに分類されるのかと思うほどです。
しかし海外では、ボディサイズが比較的大きなモデルが多く存在するのでその中では、コンパクトなのでしょう。日本で一番好まれるサイズのSUVでもあり売れ筋となるべくフルモデルチェンジ後は、最近のアウディらしいフロントマスクがおごられ、ぱっとみても高級感を感じます。
アウディといえばAWDとしてクワトロが有名ですが、1.5リッターガソリンターボFF150ps/250Nm、2リッターディーゼルターボクワトロ150ps/340Nmの2通りですが、この後ハイパフォーマンスモデルの導入が期待されています。
本国仕様では、日本導入モデル以外にも2リットルガソリンターボ190psもしくは230ps、2リッターのディーゼルでは、200psがラインナップに存在します。
「アウディドライブセレクト」はセンターコンソールにスイッチがレイアウトされています。
ドライブモードは「オート」、「コンフォート」、「ダイナミック」、「オフロード」、「エフィシエンシー」の5種類に日本ではよくカスタムモードとされる「インディビジュアル」を加えた全6種類となります。


ランドローバーディスカバリースポーツ
このモデルも今年からマイナーチェンジモデルとなりこのクラスの競争率の高さが伺えます。SUVの老舗メーカーであるランドローバーから発売されているこちらのモデルは、デザインの方向性は違うものの、ボディサイズからシートレイアウトまでかなり近いモデルです。
3列シート7人乗りモデルが用意され、ガソリンターボからディーゼルまで全てにAWDモデルが用意されます。直列4気筒2リッターディーゼルターボが163psと204ps、290psの3種と直列4気筒2リッターディーゼルターボが200psと249psの2種類。309psを発揮する1.5リッターガソリンPHVがラインナップに並びます。
ランドローバーらしく悪路走破性にすぐれ最低地上高も200㎜以上あり600mmの最大渡河水深、ドライブモードは、テレインレスポンス2を搭載し「草地・砂利・雪」、「泥地・わだち」、「砂地」、などかなりオフロードを想定した仕様になっています。

ボルボXC40
新世代プラットフォームに代わり出るモデルが軒並み高評価を得ているボルボのコンパクトSUVです。全長4425×全幅1875×全高1660(mm)ルックスはボディサイズを見る通り、全長は短めですが、比較的車幅がワイドです。ヘッドライトやボディの形状はスクエアではあるもにに、全体的にキレイにまとめ上げられていて都会的なイメージが強い。
パワートレインはすべてのモデルが電動化モデルとなり、出力違いで197ps/300Nm、250ps/350Nmを発揮する2リッターガソリンターボの48Vマイルドハイブリッドでは、FFかAWDを選択でき、1.5リッターガソリンターボのPHVもラインナップに加わっています。
悪路走破性よりもオンロードを得意としますが、その乗り心地に高い評価を受けています。
ボルボのインテリアは、北欧テイストでまとめられ見た目の美しさだけではなく、収納の使いやすさや容量も考えられています。ドイツ車のカッチリしたインテリアとの違いは、シンプルですが、角のとれた柔らかいデザインを採用しています。
「ダイナミックセレクト」と呼ばれるドライブモードは、「Eco」、「Comfort」、「Sport」そして「Individual」 の4種類となります。

その他、プジョー5008やds7などもライバルとなりそうです。

ハイパフォーマンスモデルAMG GLB35 4MATIC


ハイパフォーマンスモデルとしてラインナップに加えられ、他モデルと比べて特別な装備がおごられています。
直列4気筒2.0リッターターボエンジン225kW(306 ps)/400 Nm(40.7kgm)3000-4000rpmを誇り0-100㎞/hを5.2秒でこなす俊足です。
ドライブモードでは、AMGダイナミックセレクトには「Slippery」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」、「Individual」の5つから選択ができる。「ECO」がなくなり「Slippery」、「Sport+」が追加されています。「Slippery」は高出力モデルということもあり、滑りやすい路面での走行に対応できるモードが備わったと思われます。「Sport+」は、AMGのためのモードでしょう。個人の好みや感じ方に違いはあるおもいますが、運転席での乗り心地が特段硬いわけではないようです。勇ましいエンジン音やハンドルの重さなどスポーツ走行をイメージできるモードとなって気分も盛り上げてくれるはずです。ただ、ご近所付き合いを考えれば、早朝や夜間の帰宅時には使用しないほうがいいかと思います。

総評


シーンを選ぶことなく活躍できるメルセデスベンツのSUVです。近年、車の大型化が進むなかで海外モデルにしては、全長に比べ全幅が抑えられていてFFベースで車内も広く排気量も最大2リッターと控えめですが、出力は136psから306psと幅広いパワートレインが採用されています。
スクエアなエクステリアは、流麗なスタイリングのSUVが増えるなかで一際目を引く存在です。日本で乗りやすいサイズに豊富なパワートレイン詳細が気になるかたは、下記の公式ホームページ、カタログダウンロードページから確認してみてはいかがでしょうか。
※今回紹介したのは主にイギリス仕様となりますが、パワートレインについては一部の採用となります。

並行輸入という選択肢

メルセデスGLBシリーズの日本未導入モデルも、並行輸入を行えば日本で所有することができます。

一例としてコアカーズを運営する並行輸入者販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したメルセデスGLBシリーズの乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。

現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

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※本記事は2020年11月6日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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