日本未導入のシュコダ ファビア モンテカルロを徹底解説。右ハンドル・イギリス仕様で並行輸入します。

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シュコダ ファビア モンテカルロ

日本に導入されていない魅力的な輸入車は意外とたくさんあります。今回は、そんな輸入車のひとつ、チェコの自動車メーカー、シュコダ・オートの小型車、ファビア モンテカルロをご紹介します。

シュコダ・オートはチェコNo.1の販売台数を誇り、1991年からフォルクスワーゲン・グループの一員となっている自動車メーカーです。その歴史は古く、日本のトヨタ自動車より30年以上も前から自動車の製造販売を行っています。そんなシュコダのファビアは欧州Bセグメントに属する小型車。フォルクスワーゲン ポロやアウデイィ A1と兄弟車と言えばその大きさのイメージがしやすいでしょう。サイズも非常に近いファビア、ポロ、A1の3車種は、それぞれが違った魅力を持っていますが、なかでも「ファビア モンテカルロ」は個性的です。

今回はその魅力をお伝えするべく、シュコダ ファビア モンテカルロを徹底解説します。ポロやA1とは異なる個性的なハッチバックを、右ハンドル・イギリス仕様で並行輸入してみませんか?

シュコダ ファビア・モンテカルロの特徴

シュコダ ファビア モンテカルロ(フロント)

シュコダ ファビア モンテカルロ(フロント)

現行のシュコダ ファビアは2014年に登場した3代目モデルです。ファビア モンテカルロは先代にも用意されていた特別モデルで、2015年3月のシュネーブモータショーで公開されました。

ファビア モンテカルロはファビアのスポーツモデルの位置づけです。その名の由来となった「ラリー モンテカルロ」は、世界ラリー選手権(WRC)のなかでも伝統の一戦として知られています。シュコダはチェコの国営企業だった1960年代から、モータースポーツ、特にラリーに積極的に参加しており、1970年代からはWRCに参戦。2016年はファビアをベースにした「ファビア R5」でWRC2に参戦しています。このように書くと、三菱のランサーエボリューションやスバル インプレッサ WRX Stiのような、足回りをガチガチに固めたハイパワーの競技ベース車両を連想するかもしれません。しかし、ファビア・モンテカルロは主に内外装をスポーティに仕上げたモデルで、5ドアの小型車に求められる実用性を1つも犠牲にしていない点も、魅力的のひとつとなっています。

シュコダ ファビア TVCM(約30秒)

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塊感がありスポーティなエクステリア

シュコダ ファビア モンテカルロ(サイド)

シュコダ ファビア モンテカルロ(サイド)

兄弟車であるフォルクスワーゲン(VW) ポロが、直線の中にも丸みを帯びた女性的なデザインであるのに対して、ファビア モンテカルロは更に直線を強調した男性的なデザインになっています。VW ポロより50mm近く全幅が広く、小型車らしからぬワイドなフォルムです。

メッキモールレスとしたフロントグリルとヘッドライトはともにブラックアウトされ、ひとつながりとなって迫力を感じさせます。フロントバンパー下に装着されたリップスポイラーとリアバンパー下のディフューザー、さらに大型のルーフスポイラーがスポーティな雰囲気を演出しています。

また、フロントガラス上端からリアにかけてなだらかに低くなるデザインは、往年のホットハッチを連想させます。小型車ではあまり見かけない太いBピラー、ブラックに塗装された16インチのホイールや、国産小型車と比べてホイールアーチの隙間が小さい点も、スポーティさを感じさせる視覚的なポイントとなっています。

シュコダ ファビア TVCM(1分15秒)

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「赤」を効果的に使った刺激的なインテリア

シュコダ ファビア モンテカルロ インテリア

シュコダ ファビア モンテカルロ インテリア

インテリアで目に付くのは、シートなどに挿し色として使われている「赤」でしょう。フロントシートの横側をぐるりと囲むように赤が入り、リアシートのセンターにも大胆に赤を使っています。これはフロントのセンターコンソールとのつながりを意識した色使いで、スポーティさを演出するインテリアのカラーリングは、イタリア車さながらのお洒落な雰囲気を漂わせています。

フロントシートはホールド性を考慮して体を包み込むセミバケットタイプとなっています。フロントシート座面から天井までの高さが1,021mmあり、立ち気味のAピラーによる広いグラスエリアと相まって、標準的な身長の方なら圧迫感を感じることはまずありません。リアは座面から天井まで963mmとなっており、こちらはさすがに身長の高い男性だと窮屈さを感じるかもしれません。

 

ガソリンとディーゼルから選べるパワートレイン

シュコダ ファビア MPIエンジン

シュコダ ファビア MPIエンジン

ファビア モンテカルロのパワートレインは、大きくガソリンとディーゼルに分けられます。欧州車らしくマニュアルトランスミッションの割合が多く、セミオートマのDSG(デュアルクラッチトランスミッション)が選べるのは1.2 TSIのハイパワー版のみです。

日本の道路事情を考えると、このDSG車がベストと言えるでしょう。燃費と燃料コストを第一に考える場合は1.4 TDIのハイパワー版がおすすめとなります。

【ガソリンエンジン】

直列3気筒DOHCエンジン

  • 1.0 MPI 999cc / 75ps(6,200rpm) / 95Nm(3,000-4,300rpm) / 20.8km/L

直列4気筒DOHCターボエンジン

  • 1.2 TSI 1,197cc / 90ps(4,400-5,400rpm) / 160Nm(1,400-3,500rpm) / 21.2km/
  • 1.2 TSI 1,197cc / 110ps(4,600-5,600rpm) / 175Nm(1,400-4,000rpm) / 20.8km/L
  • 1.2 TSI(DSG) 1,197cc / 110ps(4,600-5,600rpm) / 175Nm(1,400-4,000rpm) / 21.2km/L
シュコダ ファビア TDIエンジン

シュコダ ファビア TDIエンジン

【ディーゼルエンジン】

直列3気筒DOHCディーゼルターボエンジン

  • 1.4 TDI 1,422cc / 90ps(3,000-3,250rpm) / 230Nm(1,750-2,500rpm) / 27.7km/L
  • 1.4 TDI 1,422cc / 105ps(3,500-3,750rpm) / 250Nm(1,750-2,500rpm) / 27.7km/L

 

ロングドライブもこなす乗り心地と軽快なハンドリング

シュコダ ファビア 車体構造

シュコダ ファビア 車体構造

フロントはマクファーソンストラット、リアはトーションビーム(トレーリングアーム)と、兄弟車のVW ポロと同じサスペンション形式となっています。国産小型車と比べるとやや固めの乗り心地ですが、不快な固さではなく、細かい段差を通過したあとの上下動の収束が早いという利点があります。欧州車特有の足の固さはロングドライブ時の乗員の疲れを低減してくれることでしょう。

より大型の車にも使用されているMQBプラットフォームを車格的には兄弟車となるフォルクスワーゲン ポロに先行して採用した恩恵もあり、車体の剛性感が高く、サイズ以上の安心感を得られるでしょう。車重の軽さと固めのスプリングのおかげで、ハンドリングはクイックでこそないものの、軽快感を感じさせてくれます。

 

ダウンサイジングターボで優れた燃費を発揮

1.2Lのガソリンエンジン(DSG)で21.2km/L、1.4LのディーゼルエンジンはMTで27.7km/L。欧州と日本では燃費計測の基準が若干異なるものの、国産車のカタログ燃費と同等と考えて差し支えありません。使用条件にもよりますが、実燃費はカタログ値の65%~70%となることがほとんどですので、ガソリンエンジンで13.8~14.8km/L、ディーゼルで18~19.4km/L程度と予想され、経済性に優れたエンジンといえます。

車幅が1700mmを超えるので日本では3ナンバーになりますが、毎年の自動車税は1500cc以下の車と同額です。

 

総評:個性が光るコンパクトカー・車好きも納得の1台

ファビア モンテカルロは、シュコダのスポーツマインドが遺憾なく注入されたスポーティなコンパクトカーです。日本と同様、このクラスのコンパクトカー市場は欧州でも激戦区となっており、各社が最も力を入れているクラスと言っても過言ではありません。その中で、きらりと光るデザインが一際目を惹くのがファビア モンテカルロではないでしょうか。

例えば、アルファ ロメオ MiToなどもデザインは個性的で好きな人には刺さりますが、3ドアなので実用面では若干不便さもあり、また万人受けするデザインとは言い難い部分もあります。

曲線基調のMiToとは対極にあるファビア モンテカルロは、その塊感のあるデザインで、兄弟車であるVW ポロともはっきりと違う個性を主張しています。普通の輸入コンパクトカーでは満足できない方に、自信を持っておすすめできる一台です。

シュコダ ファビア モンテカルロ(走行イメージ)

シュコダ ファビア モンテカルロ(走行イメージ)

 

ファビア モンテカルロのライバルは?

フォルクスワーゲン ポロ

フォルクスワーゲン ポロ

最初に思い当たるのは、同じフォルクスワーゲン・グループのフォルクスワーゲン ポロでしょう。ポロは欧州車Bセグメントのベンチマークとされるモデル。世界的な戦略車なだけに隙はありません。長期間に渡って熟成されたパッケージングとデザインは完成の域にあると言っても過言ではないでしょう。

ただ、現行のポロは2009年に登場しており、2014年にフルモデルチェンジを遂げてMQBを採用しているファビアと比べると古さは否めません。

また、ファビアと同じ1.2 TSIエンジンで比較すると、ファビアの110psに対してポロは90psと、20psほど非力です。それでいて燃費性能はほぼ互角。さらに車重はファビアが50kgほど軽くなっています。パワーは20%違うとはっきり体感できると言われていますし、車重の違いもあるためファビアの方がパワフルに感じられることでしょう。

スズキ スイフト

スズキ スイフト

また、ヨーロッパで評価が高いスズキ スイフトも ファビアのライバルとなり得ます。リーズナブルな価格設定とキビキビした走りが好評ですが、プラスチック然とした内装や荷室スペースの小ささは、欠点として挙げられることが多いポイントです。

同じ1.2Lで比較すると、ファビア モンテカルロのトルクが175Nm(1,400-4,000rpm)なのに対して、スイフトのトルクは118Nm(4,400rpm)と実用域での扱いやすは、自然吸気エンジンを積むスイフトが劣っている印象です。その代わり、スイフトはギア比の広い副変速機付きの優秀なCVTを備えているのでカタログ燃費は26.4km/Lに達し、市街地メインならファビア モンテカルロの燃費を上回ることもできるでしょう。

他にも、欧州車Bセグメントには魅力的な車種がたくさん存在します。BMW MINIの5ドア仕様、アウディ A1、ルノー ルーテシアなど日本でも売られているモデルから、同じVWグループで、シュコダ同様に日本に正規輸入されていない同じVWグループのセアト・イビサなどの個性的なモデルが数多く挙げられます。

ヨーロッパ市場ではBセグメントは激戦区。最も販売台数を稼げるカテゴリーですから、メーカーの特色を出そうと各社が注力しています。価格と性能のバランスを取りながらデザインで勝負しているという感じで、遊び心のあるカテゴリーとも言えるでしょう。

 

シュコダ ファビア モンテカルロの装備とオプション

ファビア モンテカルロはスポーツモデルという位置づけから、インテリアとエクステリアにさまざまな専用装備が設定されており、他のファビアとは違う個性を主張しています。衝突防止の自動ブレーキをはじめ最先端の安全装備も標準で揃っているのも、欧州車らしいところです。

オプションでは、長距離のドライブに便利なクルーズコントロールや、クライメイトコントロール(オートエアコン)などを選ぶこともできます。装備品やオプションの詳細は、+ボタンで表示されます。

シュコダ ファビア モンテカルロの主な装備とオプション

【インテリア】(標準装備)

  • センターコンソール(チェリーレッド)
  • Monte Carloロゴ入りスカッフプレート
  • レッドステッチ入りフロアマット
  • フロントスポーツシート
  • Monte Carloスポーツペダル
  • パールグレーインテリア
  • レッドステッチ入り本革ステアリング(マルチファンクション機能付き)

【オプション(インテリア)】

  • フロントアームレスト
  • フロントシートヒーター
  • リアワパーウインドウ

【エクステリア】

  • 16インチ イタリアブラック アルミホイール
  • ブラック塗装ラジエーターグリル&ドアミラー
  • ボディ同色リアスポイラー
  • フロントフォグランプ
  • LEDデイタイムランプ
  • Monte Carloバッジ(Bピラー)
  • パノラミックガラスルーフ
  • プライバシーガラス

【オプション(エクステリア)】

  • 17インチ ブラックアルミホイール
  • コーナリングフロントフォグランプ
  • スポーツサスペンション
  • ヘッドライトウォッシャー

【安全装備】

  • フロントアシスト:前方衝突回避&軽減システム
  • フロント&サイド&カーテンシールドエアバッグ
  • スタビリティコントロール(ESC)
  • マルチコリジョンブレーキ(衝突後のダメージ軽減)
  • タイヤ空気圧モニター

【オプション】

  • パーキングセンサー
  • クライメイトコントロール・エアコン
  • クルーズコントロール&スピードリミッター
  • キーレスエントリー&スタートシステム
  • 疲労検出システム
  • 自動調光バックミラー&オートライト&レインセンサー
  • オートライト・デイライト

 

シュコダ ファビア モンテカルロのおすすめグレードは1.2 TSI(DSG)

ヨーロッパではマニュアルトランスミッションがごく一般的。「壊れても修理しながら長く乗る」という考え方が浸透しているヨーロッパでは、修理費が安く済むマニュアル車が根強い人気です。

いっぽう日本では、AT限定免許の存在からも明らかなようにほとんどの車が2ペダルです。一部の運転好き・スポーツカー好きの方があえて選ぶのがマニュアル車でしょう。

ファビア モンテカルロの場合、2ペダルで乗れるのは1.2 TSIのDSG仕様のみ。トルクコンバーター式のATと構造は違いますが、実際の運転は同じ感覚ですし、VWの正規輸入モデルで日本仕様でも定着しています。渋滞もしばしば起こる日本の道路ではDSGはおすすめの選択肢です。

また、この1.2 TSIは、日本仕様のVW ポロに比べて110PSとパワフルなのもポイントです。

シュコダ ファビア モンテカルロ TVCM(約1分)

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注目の並行輸入、シュコダ ファビア モンテカルロの日本での乗り出し価格は?

シュコダ ファビア モンテカルロ のイギリスでの販売価格は、おすすめグレードの1.2 TSIのDSG仕様で£17,075です。イギリスより並行輸入した場合の日本国内乗り出し価格は、下記の表を参考にしてください。コアカーズを運営する並行輸入者販売店YMワークスでの最新の為替レートに基づいた諸経費込みの販売価格を表示しています。

現在日本にはシュコダの正規ディーラーがありませんので、入手するには並行輸入が現実的な方法です。

 

※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

 

スペック表

シュコダ オクタビアのスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

シュコダ ファビア モンテカルロ 1.2TSI £17,075
車名 シュコダ ファビア モンテカルロ / Škoda Fabia Monte Carlo
エンジン、サンプルグレード 1.2TSI 110PS DSG
英国販売価格 £17,075
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 5
カラー コリーダレッド(標準色)
キャンディーホワイト(標準色)
レーザーホワイト(標準色)
メテオグレイ(標準色)
ブラックマジック(OP/PAL)
ムーンホワイト(OP/MTL)
ブリリアントシルバー(OP/MTL)
レースブルー(OP/MTL)
クォーツグレイ(OP/MTL)
ラリーグリーン(OP/MTL)
※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
※PAL:パール塗装
全長x全幅x全高 3,992 x 1,732 x 1,467 mm
ホイールベース 2,470 mm
トレッド(前/後) 1,463mm/1,463mm
車両重量 1,079kg(参考値)
乗車定員 5名
トランスミッション DSG
エンジンタイプ 水冷直列4気筒ターボ
総排気量/内径x行程 1,197cc / 71.0 x 75.6 mm
圧縮比 10.5(参考値)
最高出力 110PS / 4,600-5,600 rpm
最大トルク 175Nm / 1,400-4,000 rpm
燃料タンク容量 45L
燃費 約21.2km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ/ホイール -/16インチアルミホイール(ブラックカラー)
最高速度 196km/h
0-100km/h加速 9.4秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。

 

車両詳細画像ギャラリー

シュコダ ファビア モンテカルロをもっと知りたい方はこちら

シュコダ英国 ファビア ハッチ モンテカルロのオフィシャルサイト
シュコダ英国 ファビア ハッチ モンテカルロのコンフィグレーションサイト
シュコダ英国 ファビア ハッチ モンテカルロのカタログダウンロード

 

※本記事は2016年5月3日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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