三菱パジェロ スポーツ(ショーグン スポーツ)を解説、日本未導入SUVの概要やスペック、価格他、正規輸入の可能性や並行輸入情報も掲載。

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三菱自動車が海外で展開しているショーグン スポーツ(SHOGUN SPORT)。日本人にとっては思わず「えっ!?」となるネーミングですが、実はこちらは三菱自動車UKだけの名称。イギリス以外の国では「パジェロ スポーツ」と呼ばれています。

今回は、三菱ショーグン スポーツの魅力と、並行輸入の方法について解説します。

モデル概要

三菱自動車が世界戦略車(グローバルカー)として位置づけているパジェロ スポーツ。イギリスでは「ショーグン スポーツ」と呼ばれ、ヨーロッパでも高い知名度を誇る人気モデルです。かつて日本では三菱チャレンジャーとして発売されていましたが、現在は日本での展開はなく主にアジアを中心にした販売が行なわれています。

1996年に登場した初代モデルは2代目のパジェロがベースになっており、実用性と室内空間の快適さを追求して当初は5人乗りとして販売されました(パジェロは7人乗り)。パワートレインはガソリンの3.0L V6エンジン、2.8L直4ディーゼルターボ、2.5L直4ディーゼルターボの3グレードが用意され、駆動方式はパートタイム式の4WD(スーパーセレクト4WD)を採用していました。発売から2年後には数々の国際ラリーレースに参加、2000年のBAJA2000ではクラス優勝を果たすなど華々しい活躍を見せたものの、同じ車格である三菱エアトレックの登場にともない、2001年に日本での販売が終了となりました。

日本での販売こそ終了したものの、依然として生産および販売は続けられたチャレンジャー。2008年には新開発のラダーフレームを採用する2代目モデルへとフルモデルチェンジを敢行し、同年に開催されたモスクワ国際モーターショーでは「パジェロ スポーツ」という名前でワールドプレミアが行なわれました。ちなみに2代目はパジェロではなく、同じく三菱自動車の世界戦略車として発売されていたピックアップトラックのトライトンがベースになっています。

2016年には再びフルモデルチェンジを行ない、現在は3代目モデルが生産・販売されています。ダイナミックシールドデザインを採用したスタイリングは、一見すると同じ三菱のアウトランダーに似ていますが似て非なるもの。アウトランダーがモノコック構造なのに対しこちらは本格的なオフロード走行にも耐えうるラダーフレームを採用しています。

かつてチャレンジャーは岐阜県にあるパジェロ製造株式会社で生産されていましたが、パジェロ スポーツとなった2008年からはタイにあるラムチャバン工場での生産に移行され、2013年にはロシアのPCMA Rusカルーガ工場でも生産が行なわれています。しかしその後ロシアの経済危機にともないロシアでの生産は一旦停止され、ラムチャバン工場のみでの生産となりました(※2017年12月には三菱自動車からロシアでの生産再開が発表されています)。

三菱 ショーグン スポーツ

三菱 ショーグン スポーツ

ハイライト

エクステリア

ダイナミックシールドデザインを採用

フロントマスクは三菱自動車が謳う「ダイナミックシールド」というデザインコンセプトを採用し、スタイリッシュな雰囲気に仕上がっています。このデザインコンセプトはアウトランダーや最新のエクリプスクロスにも採り入れられており、今後の三菱自動車の基本的なデザインコンセプトになるものです。

サイドビューは使い勝手の良さを考慮してCピラーからテールエンドにかけて直線的なスクエアフォルムを採用しつつも、サードウィンドウの形状を工夫することでスポーティさを演出しています。兄貴分のパジェロとは違ったラグジュアリー&スポーティな雰囲気が、ショーグン スポーツの魅力といえるでしょう。

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 スタイリングの秀逸さもポイント

三菱 ショーグン・スポーツ

 リアゲートは大開口の跳ね上げ式を採用

インテリア

SUVらしからぬラグジュアリーな雰囲気

堅牢さを売りにするSUVのインテリアは無味乾燥なものになりがちですが、ショーグン スポーツは、高級セダンと比べても遜色のないラグジュアリーな雰囲気を実現しています。インスツルメントパネルは「ハイセンターコンソール」と呼ばれるデザインを採用し、液晶画面をトップ部に持ってくることで視認性を大幅にアップ。シート部はレザー調シートが奢られ、見た目にも高級感にあふれています。

また後席も前席同様のクオリティを誇り、3人掛けにも対応しながらセンターシートはひじ掛けとして使用することもできるようになっています。7人乗り仕様はサードシートが用意され、こちらは5:5分割可倒シートを採用。荷物量に応じてフレキシブルに対応することができるようになっています。

三菱 ショーグン・スポーツ インテリア

 ハイセンターコントロールというデザインを採用したインスツルメントパネル。武骨さがなく乗用車ライクな仕上がり

三菱 ショーグン・スポーツ インテリア

 セカンドシートは3人乗り仕様で、センターシートはひじ掛けにして使用することも可能

パワートレイン

エンジンはディーゼルターボ1種類のみ

ショーグン スポーツが採用するのはオールアルミ製2.4L4気筒DOHCターボディーゼルエンジンのみで、ガソリンモデルの設定はありません。スペックは最高出力が181ps/3500rpm、最大トルクは430Nm/2500rpmを発生しますが、これはパジェロ(ロング エクシード)が搭載する3.2L直4ターボディーゼルエンジンの190ps/441Nmと似通った数値となっています。アルミブロックを採用したことで軽量化に成功し、エネルギー回生システムと合わせて燃費を先代よりも約17%向上しています。

トランスミッションはスポーティな走りを可能にする8速ATを採用。最新型のパジェロでも5速ATということを考えると、このモデルがいかに“スポーツ”を意識しているかがお分かりになるでしょう。駆動方式はFRベースのパートタイム式4WD「スーパーセレクト4WD2」を採用。FRと4WDを選択することができ、悪路走行時に便利な4HLC(4WD HIGH RANGE WITH CD LOCKERD)や4LLC(4WD LOW RANGE WITH CD LOCKERD)機構も備えています。

三菱 ショーグン

アルミブロックの採用により軽量化に成功した2.4L4気筒ターボディーゼルエンジン

サスペンション

悪路での走破性能を追求したサスペンション

フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン、リアは専用開発されたコイルスプリング式のリジッドアクスルを採用。独立懸架式による優れたオンロード性能よりも悪路踏破性を優先したクロスカントリーモデルならではのサスペンション方式を採用しています。これにより、荒れた路面でも片輪が浮くことがなく、安定した走行性を発揮することができるようになっています。

三菱ショーグン・スポーツ サスペンション

本格的なサスペンションを採用することで、悪路でも優れた走破性能を発揮

参考スペック

MITSUBISHI SHOGUN SPORT


寸   法▶︎全長×全幅×全高=4,785mm × 1,815×1,805mm ホイールベース=2,800mm
エンジン▶︎水冷ディーゼルターボ コモンレール式ダイレクトインジェクション オールアルミブロック 2442cc ボア×ストローク=86.0×105.1mm
 
     最高出力181ps(130kW)/3500rpm 最大トルク430Nm/2500rpm
駆動方式▶︎4WD(スーパーセレクト4WD2)
トランスミッション▶︎8速AT
懸架装置▶︎前:ダブルウィッシュボーン 後:リジッドアクスル
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッドディスク(2ポッド) 後:ディスク
燃料容量▶︎68L
燃料種類▶︎軽油
タイヤ ▶︎265/60-R18
ホイール▶︎18×7.5J
燃  費▶︎一般:25km/L 高速:36.7km/L 平均:31.4km/L
価  格▶︎ショーグン・スポーツ3:36,905ポンド ショーグン・スポーツ4:38,905ポンド(イギリスでの販売価格)

※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(関連リンク)をご覧ください

ライバルモデル

ショーグン スポーツは、日本で現在発売されているアウトランダーとパジェロのちょうど中間に位置する絶妙な大きさで、海外にも数多くのライバル車が群雄割拠しています。居住性に優れ、洗練されたスタイリングを有するSUVは数多いものの、ショーグン スポーツが多くのSUVと異なるのは、ラダーフレームを採用している点です。

今流行しているSUVの多くは、モノコック構造を採用する乗用車の派生型としてつくられているので、居住性やスタイリングには優れるものの本格的なオフロード走行には向いていません。一方のラダーフレームは、頑強なはしご(ラダー)状のフレームが高い剛性を生み出し、どんな悪路でも走行することができます。もちろんその分だけ車重が重くなったり、スタイリングや室内空間が制限されるなどのデメリットも生まれます。そんなラダーフレーム構造のSUVでありながら、美しいスタイリングと居住空間の高さを見事に両立させたショーグン スポーツは、稀有な存在です。

ライバルとなるのは、トヨタFJクルーザーやランドクルーザー プラド、ジープ ラングラー(4ドア)など、ラダーフレームを採用しつつ、居住空間やスタイリングにもこだわったモデルたちです。ショーグン スポーツは日本未導入ですが、英国での販売価格を日本円に換算してみても充分ライバルとして比較対象になるでしょう。

バイヤーズガイド

イギリスで販売されているショーグン スポーツには、標準的な装備を採用したショーグン スポーツ3(36,905ポンド)と、クルーズコントロールやパーキングセンサー、シートヒーターなどの装備が充実しているショーグン スポーツ4(38,905ポンド)が用意されています。いずれも7人乗り3列シートを採用し、エンジンは2.4L直4ディーゼルターボのみ、トランスミッションも8速ATのみとなっています。

装備内容の違いは上記に挙げたもの以外に三菱のサウンドシステムや8スピーカー、ヘッドランプウォッシャー、革張りのドアトリムといったものばかりで、走行性能に関する装備はどちらも同じですから、2,000ポンドの差を考慮して、自らが必要とするグレードを選ぶと良いでしょう。7名も乗車できる必要がないという方やラゲッジスペースの積載量がなるべく大きい方がいいという方は、5人乗り仕様が用意されているパジェロ スポーツ(英国仕様ではないモデル)を選ぶのもひとつです。

日本導入の可能性

ショーグン スポーツ(パジェロ スポーツ)は、世界的に見ても成功を遂げているSUVのひとつです。特にアジア圏での人気は高く、道路の舗装環境が良くない地域での信頼性の高さはずば抜けています。乗用車をベースにしたSUVが次々と発表され人気を博していますが、それらとは違った実用面での高い評価が集まっています。

その一方で3代目となる現行型はそのデザイン性の高さからヨーロッパでの人気も上々です。そんな人気者のショーグン スポーツですから、日本での販売にも期待したいところですが、実際はそう簡単ではなさそうです。

グローバル企業でもある三菱自動車にとって、どの国で何を売るのかは重要な戦略のひとつ。特に2000年以降に発表された「ターンアラウンド計画」の一環によって、生産拠点の統合や各地域での販売モデルの入れ替えなどが頻繁に行なわれています。そのような状況下で日本国内でショーグン・スポーツを導入すると、パジェロやアウトランダーの売上に大きな影響を及ぼしかねません。特にアウトランダーは三菱自動車の主力モデルであり、ライバルになり得るショーグン スポーツの導入には積極的ではないというのがメーカー側の本音ではないでしょうか。

並行輸入という選択肢

現在日本での販売は行われていないショーグン スポーツ。しかしその認知度は日本国内でも高く、密かに探しているファンも多いようです。そんなショーグン スポーツも並行輸入を行なえば日本での所有ももちろん可能です。

一例としてコアカーズを運営する並行輸入車販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映した三菱ショーグン スポーツの乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。

  • 車名
  • 2年保証付き
    国内乗り出し価格目安

  • (税込・諸費用込)

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

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※本記事は2018年3月12日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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