2017.07.08

Aセグメントの輸入車を紹介、おすすめモデルを比較・解説(2017年版)

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シトロエン C1 エアスケープ

Aセグメントとは?

しばしば雑誌や自動車メディアで見かけるAセグメントとは、EC(Europe Commission、欧州委員会)が定義付けていた自動車のサイズ分類です。主に販売シェアの統計に用いられているもので基準はやや曖昧ですが、2017年現在は全長が概ね3.75mを下回る小型車がAセグメントに分類されています。

 

欧州のAセグメント事情

Aセグメントに分類される欧州でのシェアは徐々に増加しており、2015年の時点で10%を上回っています。背景としては現在の欧州の自動車市場が旧西側・旧東側の垣根を超えて拡大しているため、コストパフォーマンスの高い自動車の需要が高まっていることが挙げられます。

それらの需要が以前よりも使い勝手の良いAセグメントの供給を後押ししているため、パッケージングに優れて実用性を重視した魅力的なモデルが増えているという相乗効果もあります。ラインアップの主体が3ドアから5ドアに移行しておりパーソナルカーのみならずファミリーカーとしても使えるモデルが増えてきているのは、その端的な一例です。

 

日本のAセグメント事情

全長3.4m以下、全幅1.48m以下、排気量660cc以下など制約の大きな日本の軽自動車も欧州のセグメント分けに分類するとAセグメントに分類されます。実際に欧州のメディアで軽自動車が日本のAセグメントとして紹介されるケースは少なくありません。一時は新車販売の40%に達した軽自動車のシェアは2015年の税制改正以降は鈍っているものの依然として高い割合を占めており、日本は世界有数のAセグメント大国だと言えます。

ただし軽自動車に対する差別化が求められることから「軽自動車ではない小型車」は全長4m前後のBセグメントが主流となっており、軽自動車ではないAセグメントの多くは輸入車からの選択肢が多くなります。この記事で紹介するのは欧州生まれのAセグメントについて紹介します。

 

主な欧州Aセグメント

 プジョー 108 / シトロエン C1 / トヨタ アイゴ

まずピックアップするのは、PSAプジョーシトロエン(現グループPSA)とトヨタがチェコに開設した合弁会社が製造している、108、C1、アイゴの3兄弟です。

旧東欧圏であるチェコを製造拠点とした点、従来のこのクラスでは珍しかった5ドアモデルを積極的に展開した点などにおいて、この3兄弟は2000年代以降の欧州Aセグメントのコンセプトを体現するモデルだと言えます。コンパクトでありながらファミリーカーとしても使える汎用性、郊外の高速域から狭く路面の荒れた市街地まで対応できる足回り、そして高級感は排しつつも個性的で所有感の得られるデザインを与えるというアプローチは、以降のフォロワーにも大きな影響を与えました。

108は大人っぽく落ち着いた雰囲気に、C1はシトロエンらしい独創性に、そしてアイゴは大胆で斬新にと、それぞれのデザインの持ち味は大きく異なりますが、いずれも魅力的。また基本的なメカニズムは共通ですが、トヨタ アイゴには1.2Lエンジンが用意されていません。

プジョー 108

プジョー 108

トヨタ アイゴ

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フィアット パンダ

古くからの欧州Aセグメントの超定番といえばフィアット パンダです。ジウジアーロが手掛けた初代モデルの名声は今日にも轟きますが、5ドアに転換した2代目以降のモデルも良好なパッケージングから高い実用性を誇ります。

日本ではよりアイコニックなフィアット 500の注目度が高いために影に隠れがちですが、独創的な0.9L 2気筒ツインエアエンジンを搭載するなど、その人気と実績に甘んずることなく進化を続けています。また4WDのパンダ 4×4や、SUV風に仕立てたパンダクロスなどユニークなモデルが用意されているのも魅力です。

フィアット パンダ

フィアット パンダ

フィアット パンダクロス

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フォルクスワーゲン up! / シュコダ シティゴ / セアト ミー

フォルクスワーゲン up!も2000年代の欧州Aセグメント市場を象徴する1台です。フォルクスワーゲンは以前ルポという骨太なAセグメントモデルを開発・販売し、このルポは史上初の3Lカー(3L/100kmの低燃費を達成)をラインアップしたことでも話題になりましたが、パーソナルカーとしての素養が強く3ドアのみの展開だったルポに対して、up!は5ドア(カタログでは4ドアと表記)もラインアップ、主力モデルとして据えている点が特徴です。

正規輸入されているup!ですが、欧州仕様にはよりパワフルなエンジンを搭載したホットハッチと呼べるグレードが設定されているなど、幅広い需要に応えるラインアップが展開されています。またグループ企業のシュコダとセアトから、それぞれ兄弟車がラインアップされています。各兄弟車はチェコに新設されたVWの工場で製造されています。VWグループならではのクオリティの高さも魅力です。

フォルクスワーゲン up!

フォルクスワーゲン up!

フォルクスワーゲン クロスup!

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いちばんベーシックなモデルを見ると、そのメーカーのクルマづくりの方向性や、ポリシーが見えてくると思います。フォルクスワーゲン up!は、同社のボトムレンジを担う「いちばん小さなフォルクスワーゲン」です...

 

ルノー トゥインゴ / スマート フォーフォー

ルノー トゥインゴも欧州のAセグメントを象徴する1台です。小さなエスパスだと謳われた初代はマルチパーパス性に飛んだモデルで注目を集めましたが、クリオ2(ルーテシア2)のプラットフォームをカスタム・流用した2代目を挟み、最新の3代目ではルノーの近年のパートナーであるダイムラーが展開する小型車、スマートの兄弟車となりました。5ドアのみの展開、ルノーとしては(アルピーヌを除けば)8/10以来のリアエンジン採用という大胆なモデルチェンジは先行して存在したスマートがあってこそかもしれませんが、一方でスマート側もトゥインゴにあわせて登場した3代目は、歴代モデルに対して車幅を大幅に拡大し、4人乗りモデルのフォーフォーにも力を入れるなど、両社のAセグメントは大幅な転換が行われることになりました。生産はいずれもルノーのスロベニアの工場で行われています。

そのリアエンジンのレイアウトの恩恵で広々とした室内のパッケージング、 前輪駆動車を採用するライバル勢とは一線を画す圧倒的な小回り性能と室内の静粛性を獲得したトゥインゴ/スマート フォーフォーは、2017年現在Aセグメントのクルマを選ぶ上では見逃せない選択肢です。またトゥインゴ GT/スマート ブラバスといったホットモデルの存在も魅力的です。

スマート フォーフォー

スマート フォーフォー

ルノー トゥインゴ

ルノー トゥインゴ

 

スズキ セレリオ

インドで生産されインド・欧州で展開されているセレリオは、その歴史的経緯から「欧州アルト」として紹介されることもあります。スイフトやバレーノなど仕向け地を問わず世界中で共通のラインアップ展開を行う傾向が強いスズキですが、セレリオは残念ながら日本では正規販売されていません。

しかし欧州仕様のセレリオは、見た目よりも徹底的に実用性を優先したソリッドな雰囲気や、(残念ながら近年のスズキの日本仕様車では設定が省かれてしまうことが多い)サイドエアバッグなどの基本的な安全装備をフル装備しており、欧州車らしい構成となっています。

 

 

モデル比較

ここまで輸入Aセグメントの代表的なモデルを列挙してみましたが、各モデルの差異を比較してみます。

まず基本性能についてはどのモデルを選んでも一定水準は保たれていると考えて良いでしょう。ボディサイズやコストに制約が多く、他方実用性で妥協の許されないAセグメントでは、特にハッチバックモデルの場合、一部の性能を犠牲に何かを尖らせるということは販売戦略上、難しいからです。

例えばパフォーマンスに目を向けると、ホットハッチ相当のグレードを設定しているルノー トゥインゴとスマート フォーフォー、そしてフォルクスワーゲン up!がライバルを凌駕します。ただしこれらのモデルは絶対的な性能の高さというよりは、適度な速さ、運転の楽しさといった点に主眼が置かれています。加えて(感じ方には個人差がありますが)ノーマルモデルを選んでしまうと遅くてストレスが溜まる……といったことは基本的にありません。

室内空間は開放感の点で、ややハイトワゴンに近いパッケージングを採用したフィアット パンダが優位性を持っています。また、リアエンジンを採用したトゥインゴとスマートも室内長は広々と保たれています。しかし、この2点についても他のライバルが必ずしも劣っているわけではありません。

わかりやすい差異が多くないことから、Aセグメントの輸入車を選ぶときはフィーリングや直感を頼りにするというのもひとつの方法かもしれません。この場合、それほど悩むことなく1台を選び抜くことができるでしょう。

※本記事は2017年7月8日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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