フォルクスワーゲン アマロックを徹底解説。日本未導入の右ハンドル、イギリス仕様で並行輸入します。

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フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン(VW)が販売する日本未導入の車、「アマロック(Amarok)」をご紹介します。

1980年代後半にVWから発売された「タロ」以来、実に約30年ぶりに発表された新型ピックアップトラックが「アマロック」です。2010年の発売時は4ドアのダブルキャブのみの設定で、2011年には2ドアのシングルキャブもラインナップに加わりました。

フォルクスワーゲン アマロック トレンドライン(オーストラリア仕様)

フォルクスワーゲン アマロック トレンドライン(オーストラリア仕様)

ピックアップトラックは南北アメリカやオセアニア、東南アジアなどにおいて需要が非常に大きく、特に北米では高級ピックアップトラックの市場が成長を続けています。全米でもっとも販売台数の多いフォード Fシリーズやシボレー シルバラードなどは、全長6m前後、全幅も2mを超えるフルサイズ・ピックアップと呼ばれます。ヨーロッパでは、日産 ナバラや三菱 L200(日本名:トライトン)のような、扱いやすいミドルサイズのピックアップトラックが人気です。

VW アマロックはこのミドルサイズに属し、高級志向の顧客をターゲットに開発された車です。この記事では、VW アマロックの魅力について徹底解説します。プレミアムなピックアップトラックを並行輸入してみませんか?

フォルクスワーゲン アマロックの特徴

フォルクスワーゲン アマロック フロントフェイス

フォルクスワーゲン アマロック フロントフェイス

VW アマロックは2010年にデビューした車です。「アマロック」とは、北極圏に住むイヌイットの言葉で「狼」を意味します。ひと目でフォルクスワーゲンと分かるフロントフェイスを持ちながら、日本でもお馴染であるVWのSUV、ティグアンやトゥーランとはひと味違う野性味を感じるのは、やはりピックアップトラックならではでしょう。

エンジンは、2Lディーゼルをシングルターボかツインターボで過給する2種類が用意されています。駆動方式は4WDで、6速MTは2WD・4WDの切り替えが可能なパートタイム4WD、8速ATはフルタイム4WDとなります。

グレードは4種類。スタートライン、トレンドライン、ハイライン、そして最上級グレードのアタカマとなります。ちなみに「アタカマ(Atacama)」の由来は、南米チリにある砂漠の名称です。エントリーグレードのスタートラインと、トップグレードのアタカマの間には£10,000以上の価格差があり、商用目的から個人ユースまで幅広い需要に対応します。

フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン アマロック アタカマ

アマロックは、VWCV(フォルクスワーゲン・コマーシャルビークル)という商用車を扱う部門に属しています。商用車部門と言っても、7シーターの動く会議室と呼ばれる上質なミニバンである「カラベル」や、カラベルと同じ「トランスポーター」ベースのキャンピングカー「カリフォルニア」など、日本に導入されていない魅力的な車を多く扱っている部門です。

元々ピックアップトラックは仕事用の車として使われることが多かったため(現在でも需要は多いです)、VWCVの取り扱いとなっています。

アマロックの中でも上級グレードであるハイラインとアタカマは非常に上質な造りとなっており、仕事用というよりは、多様な趣味に対応できるうえ、高級ホテルやレストランに乗りつけても違和感のないマルチパーパスビークルとして、その存在価値が認められている車です。

グレードによってエクステリア・インテリアともに違いがあります。次項から詳しくご紹介します。

ブラジルで2015年に放映されたアマロックのTVCM(約30秒)

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高級感のあるエクステリア

フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン アマロック

水平基調のフロントグリルとほぼ四角形のヘッドライトはVW共通のイメージを踏襲したもので、ひと目見てVWの車だと分かるものです。そのいっぽうで、大きく張り出した前後のオーバーフェンダー、太く頑丈そうなサイドバーと荷台のロールバー、フロントアンダーガードなどが、VWの持つ優等生のイメージを覆すようなワイルドな雰囲気を醸し出しています。

4ドア・ダブルキャブでピックアップ特有のシルエットはどんな悪路でもへこたれず、どこまでも走っていけそうな頼もしさに溢れています。「トレンドライン」以上のグレードはフロントのフォグランプが付き、フロントグリルがメッキモールで装飾されています。アルミホイールは「スタートライン」16インチ、「トレンドライン」17インチ、「ハイライン」18インチ、「アタカマ」は19インチとなっています。ピックアップらしいワイルドさを演出するサイドバーと荷台のスタイルバーは「ハイライン」と「アタカマ」が標準装備。「ハイライン」はポリッシュシルバー、「アタカマ」はブラックになります。

ヘッドライトの下側3辺を囲むように光るLEDデイタイムライト付のバイキセノンヘッドライトは「アタカマ」の専用装備です。

フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン アマロック

 

実用的で上質なインテリア

フォルクスワーゲン アマロック インテリア

フォルクスワーゲン アマロック インテリア

アマロックのインテリアは、「シンプルで実用的」という表現がぴったりです。最近のVWのセオリーに則って、スイッチ類はシンプルにまとめられて使いやすく、機能的なものになっています。

リアシートの座面は3分割で背もたれ側に持ち上げることが可能。荷台に置きたくない大きめの荷物などを積むことができます。「ハイライン」と「アタカマ」では、前・後席ともヴィエナ・レザーシートとなり、ピックアップトラックであることを忘れるほどの高級感です。前席レザーシートにはシートヒーターも装備されます。

「トレンドライン」以上はステアリングやシフトノブが本革巻きになり、ステアリングにはマルチファンクションスイッチが装備されます。「スタートライン」にはセミオートのエアコンが標準装備。「トレンドライン」以上はデュアルゾーンコントロールのフルオートエアコンです。「ハイライン」「アタカマ」ではメーター周り、エアコン吹き出し口、スイッチ類などをクロームメッキリングで囲み、上質感を演出。ダッシュボードの質感も向上させています。

 

経済的で力強いエンジン

フォルクスワーゲン アマロック エンジンルーム

フォルクスワーゲン アマロック エンジンルーム

アマロックのパワートレインは、2種類のエンジンとMTまたはATのトランスミッションの組み合わせにより、駆動方式が決まっています。

シングルターボの「2.0TDI」は140psで、6速MTとパートタイム4WDが組み合わせられます。ツインターボの「2.0BiTDI」は180psで、6速MTでは「2.0TDI」と同様のパートタイム4WD、8速ATはフルタイム4WDとの組み合わせ、また最大トルクは6MTで400Nm、8ATで420Nmに達します。

かなりの重量物を日常的に牽引するような使い方や、悪路に積極的に入って行く場合を除けば、日本では8ATが快適でしょう。その場合は「ハイライン」か「アタカマ」の二択になります。さらに8ATモデルでは「BMT」ことBLUEMOTION TECHNOLOGYが採用されています。これは燃費とCO2排出量を抑えるVWの技術を指し、クルーズコントロール、ころがり抵抗の低いタイヤ、回生ブレーキ、スタート / ストップ(いわゆるアイドリングストップ機構)を搭載しています。

ライバル車の多くが2.5L以上のディーゼルエンジンを搭載するなか、アマロックは2.0Lディーゼルのみの設定です。しかし、2.5Lと比べても非力に感じることはありません。ディーゼルらしい低回転から豊かなトルクを発揮する特性に加え、ターボで過給された力強さもあります。経済性にも優れ、いずれの構成でも欧州複合モードで12km/L超の低燃費を誇ります。

 

トランスミッションごとに異なる4WDシステム

フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン アマロック

パートタイム4WDは、2WDモードの際は後輪駆動となり、4WDに切り替えると前後輪が直結、均等な駆動力を前後に配分します。2WDと4WDの切り替えはセンターコンソールのスイッチひとつで可能です。舗装路での4WDの使用はタイトブレーキング現象が発生するので困難なため、近年は採用例が減っていますが、日本ではスズキ ジムニーやトヨタ FJクルーザーなどで採用されており、悪路での走破性にもっとも重きを置いたシステムです。また、脱出時により低いギア比を確保する副変速機も装備されています。

フルタイム4WDは、通常は前:後が40:60の割合で駆動力を配分しています。天候の悪化(雨や雪)、悪路など路面の状況が変化すると、理想的なトラクションが得られるように自動的に4輪に駆動力を配分してくれます。またフルタイム4WDは、ヒルスタートや、下り坂で微低速を自動的に維持するヒルディセントコントロールも備えています。

アプローチアングルは28°、デパーチャアングルは23.6°で、登坂可能な最大角度が45°、さらに車体が50°傾いた状態でも走行可能です。また、水深50cmまで耐えられる渡河性能も持っています。

アマロックは、本格的なオフローダーとしての資質を持っているピックアップと言えるでしょう。

 

ピックアップならではの積載性と、らしからぬ快適性

フォルクスワーゲン アマロック リアシート

フォルクスワーゲン アマロック リアシート

前席は非常に広くゆったりとしています。ピックアップトラックの場合ダブルキャブの後席はエマージェンシー用だと思われるかもしれませんが、アマロックの場合は後席でさえ、くつろげる程度のスペースを確保しています。

欧州車らしい少し固めな乗り心地は、ロングドライブでも快適さを損ないません。何よりも、1,834mmという高い車高から生まれるアイポイントは大変見晴らしが良く、いつもまでも乗り続けたくなってしまうかもしれません。

荷台はクラス最大級の2.52平方メートル、1,100kgの最大積載量を誇ります。奥行1,555mm、幅1,620mm(タイヤハウス間は1,222mm)、高さ508mmの荷台は欧州の荷物規格「ユーロパレット」の積載が簡単にできるように設計されたもの。また、牽引能力は2.0TDIで3トン、2.0BiTDIで3.2トンもあります。見た目だけではなく実用性をしっかり考慮した造りとなっています。

フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン アマロック

 

どんな道でも頼れるパートナー

ピックアップタイプの乗用車は非常に趣味性の強い車であり、所有する目的もはっきりとしています。キャンピングキャビンやジェットスキーのトレーラーを牽引したり、荷台に自転車やバイクを載せて運んだり。山のような荷物を積んで海や山に出かけたり、時にはDIYの材料や荷物を運んだり。

アウトドアが好きで、アクティブに活動するのに頼れるパートナー、それが「VW アマロック」です。どんな道でも快適に、どこまででも行ける。わくわくするような車を探している方には文句なくおすすめできる1台です。

フォルクスワーゲン アマロック

フォルクスワーゲン アマロック

アルバニアを探検するアマロックのPV(約4分23秒)

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フォルクスワーゲン アマロックのライバルは?

ヨーロッパでVW アマロックのライバルとして挙げられる車は、いずれも日本国内のディーラーでは手に入れることのできない車ばかりです。その中で代表的な3車種をご紹介します。

トヨタ ハイラックス

トヨタ ハイラックス

トヨタ ハイラックス(Toyota Hilux)は、日本でも6代目に当たるモデルが日本国内でも販売されていたので、ご存知の方も多いモデルでしょう。その後2度のフルモデルチェンジを経て、現行型は8代目となります。北米や欧州、タイやオーストラリアなどでも販売されており、エンジンは 2.7Lと4.0Lのガソリン、2.4Lと2.8Lのディーゼルの計4種類をラインナップしています。LEDヘッドライトや本革シートなどを備えた上級グレードも用意されるなど、大幅な質感向上を果たしているのが特徴です。

日産 ナバラは(Nissan Navara)、ダットサントラックの系譜に位置するモデルです。「ナバラ」という車名は、ダットサントラックの8代目である「NISSAN 720」の後継として、1986年に9代目が登場する際に採用され、現在に至ります。2014年にフルモデルチェンジした現行型はナバラとしては4代目、ダットサントラックまで辿れば実に12代目という歴史の長い車です。

日産 ナバラ

日産 ナバラ

エンジンは2.5Lのガソリンとディーゼル、2種類が用意されています。また、その外観は日産らしいスタイリッシュなもの。室内も上質で、コンパクトSUVのキャシュカイ同様、ヨーロッパで高い人気を誇っています。

フォード レンジャーは、ヨーロッパやオセアニアなどで販売される「海外専用」のピックアップトラックで、シングルキャブ、後席のドア幅を狭めたスーパーキャブ、そしてダブルキャブの3タイプを用意。ダブルキャブでは全長5,362mmと堂々たるボディサイズですが、仮にアメリカで販売されていたとすれば、これでもミドルサイズとなります。エンジンは2.2Lと3.2Lのディーゼルエンジンを搭載しています。

フォード レンジャー

フォード レンジャー

最近のフォードらしい精悍なフェイスと大柄なボディが相まって迫力満点です。このサイズのピックアップトラックの中ではナンバーワンのワイルドな雰囲気を持っています。

 

フォルクスワーゲン アマロックの装備とオプション

アマロックの装備内容はグレードや構成によって、非常に多彩です。そこで以下では、最上級グレードの「アマロック アタカマ」の主な装備とオプションをご紹介します。特に目を引くのは上質なレザーシートで、高級SUV感覚で運転することができるでしょう。もちろんレザーシートには、その本来の目的である耐候性の高さという利点もあり、多少の汚れなら拭き取ることも可能です。

その他の装備とオプションは、+ボタンで詳細が表示されます。

アマロック アカタマ 装備詳細

【インテリア】

  • 全席ヴィエナ・レザーシート
  • 前席シートヒーター
  • 本革巻きマルチファンクションスイッチ付ステアリング
  • カラーステッチステアリング&シフトノブ&サイドブレーキノブ
  • 2ゾーンフルオートエアコン
  • RNS315ナビゲーション(5インチディスプレイオーディオ)
  • Bluetooth
  • マルチファンクションディスプレイ
  • ラバーフロアマット

【エクステリア】

  • 19インチアルミホイール
  • フロント&リアパーキングセンサー
  • バイキセノンヘッドライト
  • LEDデイタイムライト
  • 後席プライバシーガラス
  • ボディ同色ヒーター付電動ミラー
  • ‘Atacama’デカール(サイドドア部)
  • ブラックエクステリアパッケージ
  • 荷室フロア耐久コーティング

【オプション】

  • ハードトノカバー(荷台カバー)(£1,502)
  • スタイリングバーライト(£554)
  • トーイングボール(牽引フック)(£455)
  • ドアバイザー(フルセット)(£69)

 

多彩な追加装備を搭載してRSPCA(英国動物虐待防止協会)を支援するアマロック(約1分25秒)

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フォルクスワーゲン アマロックの日本国内での乗り出し価格は?

フォルクスワーゲン アマロックのイギリスでの販売価格は、トップグレードのアタカマで35,931ポンドです。イギリスより並行輸入した場合の日本国内の乗り出し価格は、下記の表を参考にしてください。コアカーズを運営する並行輸入者販売店YMワークスでの最新の為替レートに基づいた諸経費込みの販売価格を表示しています。フォルクスワーゲン アマロックは日本では販売されていないので、入手するには並行輸入が現実的な方法です。

既に生産終了、あるいは新型・後継モデルが発表済のモデルです。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。ご対応ができない場合もございます。

※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスしてください。

 

スペック表

フォルクスワーゲン アマロックのスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

フォルクスワーゲン アマロック アタカマ £35,416
車名 フォルクスワーゲン アマロック / Volkswagen Amarok
エンジン、サンプルグレード アタカマ / Atacama 2.0BiTDI 180PS automatic
英国販売価格 £35,931
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 4
カラー キャンディホワイト(標準色/SL)
ホライゾンブルー(OP/MTL/£558)
ディープブラック(OP/PL/£558)
※OP:有料オプション
※SOL:ソリッド塗装
※MTL:メタリック塗装
※PL:パールエフェクト塗装
全長x全幅x全高 5,254 x 1,954 x 1,834 mm
ホイールベース 3,095mm
トレッド(前/後) – mm / – mm
車両重量 2,133kg(参考値)
乗車定員 5名
トランスミッション 8AT(フルタイム4WD)
エンジンタイプ 直列4気筒直噴ディーゼル(インタークーラー付ツインターボ)
総排気量/内径x行程 1,968cc / – x – mm
圧縮比 -(参考値)
最高出力 180ps / 4,000rpm
最大トルク 420Nm / 1,750rpm
燃料タンク容量
燃費 約12.5km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ/ホイール 255/55R19 /19インチアルミホイール
最高速度 約173.8km/h
0-100km/h加速 11.3秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。

車両詳細画像ギャラリー

フォルクスワーゲン アマロックをもっと知りたい方はこちら

 ・フォルクスワーゲン 英国 アマロックのオフィシャルサイト(Volkswagen UK)
 ・フォルクスワーゲン 英国 アマロックのカタログダウンロード(Volkswagen UK)
 ・フォルクスワーゲン 英国 アマロックの価格表ダウンロード(Volkswagen UK)

※本記事は2016年7月27日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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