フィアット プントを徹底解説。日本未導入の5ドアMTの新車やTwinAirの中古車を並行輸入します。

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イタリア最大の自動車メーカーであるフィアット。古くから日本でも販売されていますが、特に2008年に発売された新生500は、かつての名車Nuova500をトリビュートしたキュートなデザインで大人気となり、日本でフィアット車を見かける機会をぐっと増やした立役者になりました。そんなフィアットには、Aセグメントの500より少しゆとりのあるコンパクトモデルがあるのをご存知ですか?

今回は「少しゆとりのイタリアンコンパクト」、フィアット プント(FIAT Punto)を徹底解説します。かつて日本にも正規輸入されていたプントですが、まだ手に入る新車や、日本に導入されなかった仕様の中古車を並行輸入してみませんか?

フィアット プントの特徴

フィアット プントは、Bセグメントのコンパクトカーです。Aセグメントに属する500やパンダと、最近復活したCセグメントのティーポの中間となるモデルです。

初代フィアット プント(カブリオレ 1994年)

初代フィアット プント(カブリオレ 1994年)

プントは、1980年代にフィアットを支えた「ウーノ(Uno)」の後継モデルとして、1994年にデビューしました。直線的なデザインが印象的だったウーノとは異なる、全般的に角が取れた柔らかなデザインは、ウーノと同じくカーデザイン界の巨匠ジウジアーロが手がけています。名前の「プント」はイタリア語で、英語の「ポイント」にあたる言葉です。この名前からも、フィアットの大事なポイントとなる車種としてプントが期待されていたことが伺えます。

ボディタイプは3ドア、5ドアのハッチバックに加えて、カロッツェリアのベルトーネが生産するカブリオレもありました。日本市場には1997年からカブリオレも含めて正規輸入されています。スポーツモデルには、スポルディングアバルトが設定されています。

2代目フィアット プント(1999年)

2代目フィアット プント(1999年)

2代目モデルは1999年にデビューしました。グリルレスの初期型は、細めのフロントライトも相まってシャープなデザインです。このモデルから新意匠になったフィアットロゴ(青色ベース)が適用されています。

日本市場には、CVTのスピードギアを採用したモデルを中心に導入されています。また、スポーツモデルはHGTアバルトが設定されました。

3代目モデルは2005年にデビューしました。こちらが現在販売されているモデルのベースとなります。「フィアット199プロジェクト」のもとで開発されたこの車はグランデプントと名付けられました。

フィアット グランデプント(2005年)

フィアット グランデプント(2005年)

ちなみにフィアットは、かつて販売されていたモデルに数字3桁のものを多く採用しており、最近復活した124スパイダーの初代モデルもこれにあたります。1980年代以降は数字の車名は減りましたが、初代パンダの141や、2代目ムルティプラの186など、表には出ないものの、3桁の数字はプロジェクトコードに使われているようです。

グランデプントは名前の通り、2代目モデルと比べて大きく立派になったため、イタリアでは2代目モデルをしばらく併売していました。3代目モデルのトピックは、グランデプント・アバルトの存在です。これまでもアバルトの名前が付いたプントはありましたが、あくまでもグレード名の一環でした。しかし、20世紀にフィアットの名チューナーとして名を馳せたアバルトの名前が、正式にフィアットのスポーツブランドとして復活するにあたり、最初のモデルとして選ばれたのがグランデプントだったのです。

フィアット プント・ピュア(2016年)

フィアット プント・ピュア(2016年)

プラットフォームには、当時提携関係にあったGMとの共同開発となる、GM/フィアット・スモールプラットフォームを採用しています。このプラットフォームを使用した兄弟車種には、セダン版であるフィアット リネアや、MPVのフィオリーノ/クーボ、アルファロメオ ミトなどがあります。そしてインド市場ではプントをSUV風に仕立てたアヴェンチュラというモデルも存在します。さらにインドでは、2016年にグランデプントが「プント・ピュア」の名前で復活し、フィアットの廉価なベーシックカーとして再びラインナップされることになりました。

このグランデプントは欧州市場でベストセラーになり、2000年代中盤に経営が厳しかったフィアットを救いました。その後、新生500の大ヒットでフィアットがV字回復を遂げたのは御存知の通りです。

2009年には最初の大きなマイナーチェンジが行われ、名前が「プント・エヴォ」になりました。これは「テクノロジー」「ドライバビリティ」「環境性能」の全てを進化させた「Evolution」から取ったペットネームです。このモデルチェンジでは、エクステリアの変更のほかに、アイドリングストップのStart&Stopが装備されています。なお、このマイナーチェンジ以降は、現在も使われている赤色ベースのFIATロゴが採用されています。

フィアット プント・エヴォ(2009年)

フィアット プント・エヴォ(2009年)

アバルト・プント スーパースポーツ(2012年)

アバルト・プント スーパースポーツ(2012年)

そして、2012年には再びマイナーチェンジが行われ、名前が本来のプントに戻されました。このモデルチェンジは新パワーユニット投入など、この時点でデビューから7年が経過していたプントの商品力向上に努めています。現在欧州市場で販売されているのはこのモデルです。

3代目モデルは、この3モデルとアバルト仕様が正規輸入されました。日本仕様の詳細は後述しますが、販売自体は終了しているため、再び導入される可能性は低そうです。

フィアット プント コンセプト動画 プント20周年(約2分50秒)

 

エクステリア

より大きくデザインコンシャスに

フィアット プント(リア)

フィアット プント(リア)

3代目プントのボディタイプは3ドア、5ドアのハッチバックの2種類で、初代のようなカブリオレモデルはありません。

ボディサイズは全長4,065mm×1,687mm×1,490mmと、2代目モデルと比べて大きくなりました。全長は4mを超えており、Bセグメントのコンパクトとしては大きめですが、全幅は1.7mを下回るため、日本では5ナンバーサイズに収まる丁度いいサイズと言えそうです。

デザインは初代に続いて、巨匠ジウジアーロ率いるイタルデザインが担当しています。フロントオーバーハングを延長したことで伸びやかな印象となったフロントセクションは、マセラティのクーペにも似たデザイン処理が施されています。このような実用一辺倒から脱却したデザイン処理は、のちに大ヒットした新生500に繋がる、フィアットがデザインコンシャス化する布石となったように感じます。

グランデプントからプント・エヴォに移行する際にはフロントセクションに手が入り、バンパーのブラックアウト化や、当時流行っていた大型のアンダーグリルに見えるような処理が施されましたが、再びプントへ移行する際にはバンパーがボディ同色のカラードになるなど、初期型のグランデプントに近いフロントセクションに戻されています。

一方でリアセクションは、グランデプント、プント・エヴォ、プントと基本的に変わっていません。Cピラー後端にビルトインされたリアランプの造形は、初代モデル以降、共通するプントのデザインアイコンになっています。

グランデプントのエンブレム

グランデプントのエンブレム

もうひとつ、エクステリアで特徴的なのはエンブレムデザインです。グランデプントでは、プント(Punto)のPの字がハンドルを握ったドライバーに見えるようなデザインになっており、こんなワンポイントのおしゃれさと遊び心もイタリア車ならではと言えます。

 

インテリア

広くなり開放感が増したインテリア

プントのインテリア

プントのインテリア

インテリアは、過度なデコレーションはせず、極めて真面目にまとめられた実用的なものです。インパネの助手席側に、グランデプントでは前述のPの字をデザインしたピクトグラムのエンブレムが設置され、インテリアのワンポイントになっています。

以前のモデルよりボディサイズが大きくなり、ホイールベースが50mm長くなったこともあって、室内空間は広くなっています。ドライバーとパッセンジャーの間隔も広がり、肩周りや頭上空間にも開放感が生まれています。さらに、一部グレードやオプションで設定されていたスカイドームも開放感の演出には効果的です。これは前後のダブルガラスサンルーフで、室内の明るさや頭上空間の広がりを大いに感じられます。このスカイドームは、フィアットの上級ブランドであるランチアのコンパクトカー、ムーザなどでも採用されています。

 

パワートレイン

幅広いパワートレインを設定

プントにも積まれる0.9L TwinAirエンジン

プントにも積まれる0.9L TwinAirエンジン

3代目プントは販売期間が長いこともあり、数多くのパワーユニットが設定されています。ここでは各世代毎に見ていきましょう。

<グランデプント>

初期型のグランデプントには、それぞれ以下のユニットが設定されています。

※以下★印は日本市場に正規導入されたパワーユニット

●ガソリン

  • 直列4気筒 1.2L 8バルブFireエンジン 65PS
  • 直列4気筒 1.4L 8バルブFireエンジン 77PS(★)
  • 直列4気筒 1.4L 16バルブStarJetエンジン 95PS(★)
  • 直列4気筒 1.4L 16バルブターボT-Jetエンジン155PS/180PS(★アバルト用)

●ディーゼル

  • 直列4気筒 1.3L MultiJetディーゼルターボエンジン 75PS/90PS
  • 直列4気筒 1.6L MultiJetディーゼルターボエンジン 120PS
  • 直列4気筒 1.9L MultiJetディーゼルターボエンジン 120PS/130PS

<プント・エヴォ>

プント・エヴォには以下のユニットが設定されています。

●ガソリン

  • 直列4気筒1.2L 8バルブFireエンジン 65PS
  • 直列4気筒1.4L 8バルブFireエンジン 77PS(★)
  • 直列4気筒1.4L 16バルブMultiAirエンジン 105PS
  • 直列4気筒1.4L 16バルブMultiAirターボエンジン 135PS/165PS/180PS(★)

●ディーゼル

  • 直列4気筒 1.3L MultiJetディーゼルターボエンジン 75PS/90PS/95PS
  • 直列4気筒 1.6L MultiJetディーゼルターボエンジン 120PS

トピックは、新世代ガソリンエンジンのMultiAirが設定されたことです。このユニットはアルファロメオやランチアでも採用されています。

<プント>

プントには以下のユニットが設定されています。

●ガソリン

  • 直列4気筒1.2L 8バルブFireエンジン 65PS
  • 直列4気筒1.4L 8バルブFireエンジン 77PS(★)
  • 直列2気筒0.9L 8バルブターボTwinAirエンジン 105PS

●ディーゼル

  • 直列4気筒1.3L MultiJetディーゼルエンジン 75PS

トピックは、ダウンサイジングターボユニットのTwinAirが設定されたことです。

ほかにも各世代、仕向け地によっては、LPG/ガソリン併用のBiPowerや、圧縮天然ガス仕様のGPLエンジンもラインナップされており、幅広いニーズに答えています。

これら多数のユニットが設定されたプントですが、やはり気になるのは TwinAirユニットです。TwinAirは、気筒数を大幅に減らして物理的なサイズと排気量を小さくすることで、欧州複合値で23.8km/Lとディーゼルエンジン並の低燃費化を実現したフィアットの自信作です。2気筒ならではの振動やノイズはノスタルジーを感じさせる部分でもありますが、これも「ビート」として好意的に捉えられられているようです。

TwinAirは500やパンダなどのAセグメントモデルに搭載されてきましたが、このユニットを搭載するもっとも大きな車種がこのプントです。プントに搭載するにあたっては、ガソリンエンジンより振動の大きいMultiJetディーゼルにも採用されている「デュアルマス・フライホイール」と、「バランシング・カウンターシャフト」を追加しています。これにより、同じTwinAirでもスムーズで振動が少ないものに仕上がっています。パワーは100PSと、排気量は小さくてもFireユニットよりパワフルで、16バルブのMultiAirの自然吸気エンジンに迫る出力です。

また、プントのトランスミッションには、5MT、6MTのほかに、2ペダル/シングルクラッチAMTのデュアロジックが設定されてきました。ちなみに、現在新車で販売されている英国仕様は、1.2L/1.4LのFireエンジンにトランスミッションは5MTのみというコンベンショナルな設定です。

 

足回り

ワンランク上のしっかりした乗り味

フィアット プント(サイド)

フィアット プント(サイド)

サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リアはトーションビームを採用しています。サスペンション形式自体は歴代のプントから引き継いだオーソドックスなものですが、たっぷりとしたストロークを確保しているのに加え、ボディサイズ拡大に伴い車重が増加したことでワンランク上のしっかりした乗り味に仕上がっています。

ブレーキはフロントにベンチレーテッドディスク、リアはドラムが基本ですが、アバルト仕様はリアにもディスクブレーキが装備されています。

 

装備とオプション

各世代ごとに数多くの設定があります

装備は各世代、グレード、仕向地により数多くの設定がありますが、特徴的なものとして、重さが切り替えできる電動パワーステアリングがあります。「DualDrive」と呼ばれるこのシステムは、基本的に欧州車特有のしっかりとしたフィーリングを持ちつつ、街中などでは操舵力を軽減する「CITYモード」に切り替えが可能です。オプションではツインサンルーフのスカイドームや、日本仕様には設定されなかった17インチのアルミホイールなどもありますので、ご希望の装備をお伝えください。

 

総評

「あえてチンクじゃない」少しゆとりのイタリアンコンパクト

3代目プントは、かつてのモデルよりも大きくなり、ちょっと大人なプントと言えるモデルです。室内空間も広くなり、乗り味もワンランク上のものに仕上がっています。

今でも新生500は大人気で、「街で多く見かける」というのを通り越し、増えすぎたぐらいにも感じます。ここで「あえてチンクではない」フィアットの選択肢として、Aセグメントよりも少しゆとりのあるイタリアンコンパクト、プントはいかがでしょうか?

日本仕様として導入されたのは一部のモデルでしたが、パワートレインもモデルライフに渡って、コンベンショナルなガソリンをはじめ、ダウンサイジングターボ、ハイパワーターボ、クリーンディーゼルと幅広く設定されているので、好みに合わせた選択が可能です。

フィアット プントTwinAir試乗動画(約1分50秒)

 

フィアット プントのライバルは?

プントのライバルには、デビュー時期も考慮してBセグメントのコンパクトカー2車種を挙げます。フォードフィエスタ(6代目)とボクスホール コルサ(4代目)です。

フォード フィエスタ 6代目モデル(2008年-2016年)

フォード フィエスタ 6代目モデル(2008年-2016年)

フォード フィエスタは、英国市場で人気のBセグメントコンパクトで、価格、作り込み、走り、全てにおいてこのクラスのベンチマークとなるモデルです。6代目は、2008年から2016年まで生産され、現在販売されているモデルのひとつ前の世代になります。低燃費モデルとして、前期型には直列3気筒1.0LのDuratec Ti-VCTモデル、後期型には現在の欧州フォードでダウンサイジングターボの主流となる、直列3気筒1.0L EcoBoostがはじめて採用されました。特にEcoBoostは複数年連続でエンジンオブザイヤーを受賞した大変評価の高いエンジンで、プントのTwinAirのよきライバルになるでしょう。アバルトモデルの対抗馬にはスポーツモデルのフィエスタSTがあります。

ボクスホール コルサ 4代目モデル(2006年-2014年)

ボクスホール コルサ 4代目モデル(2006年-2014年)

ボクスホール コルサは、フィエスタと同じく英国市場で人気のBセグメントコンパクトです。4代目モデルは、2006年から2014年まで販売され、こちらも現在販売中のモデルのひとつ前の世代になります。エンジンラインナップも幅広く、低燃費の直列3気筒1.0Lエンジンをはじめ、直列4気筒1.6Lターボやディーゼルエンジンなど各種設定されています。プラットフォームはプントと同じものを採用しており、プントの遠い親戚に当たるモデルです。プントと比べるとガソリンエンジンの燃費はコルサの1.0Lモデルより、プントのTwinAirモデルの方が良いようです。そして、アバルトモデルの対抗馬としては、スポーツモデルのコルサVXRがあります。

これらライバルの絶版モデルも、現地で良質な中古車を探し並行輸入できますので、気になるモデルや仕様がありましたら、お気軽にお問い合わせくだい。

 

フィアット プントの日本仕様

3代目プントは、各世代どのモデルも日本に正規輸入されています。

グランデプントは2005年に日本市場に導入されました。日本仕様の直列4気筒1.2L Fireエンジンを積むグレードには、上級グレードから「テラ」「ギガ」「メガ」「キロ」とサイズにちなんだ名前が付けられました。最上級のテラにはスカイドームと呼ばれるツインサンルーフが装着されています。ボディタイプは5ドアハッチバックで、これらのグレードは全てシングルクラッチAMTのデュアロジックのみの設定です。直列4気筒1.4L 16バルブStarJetエンジン搭載の「スポーツ」は3ドアハッチバックで5速MTのみの設定です。これに加えて、復活した「アバルト」ブランドの最初の車種として「アバルト・グランデプント」がリリースされ、日本にも導入されています。アバルトに搭載される直列4気筒1.4L T-Jetターボエンジンは155PSですが、最もスポーティなエッセエッセ用に180PS版も設定され、トランスミッションはどちらも6MTのみの設定です。

プント・エヴォは2010年に導入されました。プント・エヴォは直列4気筒1.4L Fireエンジンとデュアロジックのみの組み合わせです。グレードはベーシックな「エヴォ」と充実装備の「エヴォ ダイナミック」が設定されています。グランデプントに設定されていたスポーツグレードはなくなり、MTモデルはアバルト版の「アバルト プント・エヴォ」のみとなりました。アバルトは新世代のMultiAirターボエンジンに進化し、163PSにパワーアップした代わりに、ハイパワー版のエッセエッセはラインナップから落ちています。

プントは2012年に導入されました。グレードはプント・エヴォからさらに少なくなり、直列4気筒1.4L Fireエンジンを搭載した充実装備のラウンジのワングレードのみとなりました。アバルトは引き続き設定され、限定車種として往年のWRCマシン「124ラリー」のモチーフをした「アバルト プント・スーパースポーツ」などもリリースされました。

これら日本仕様の場合、5ドアの実用グレードはデュアロジック、3ドアのスポーティグレードはMTという棲み分けのため、5ドア実用グレードのMTは最後まで導入されませんでした。

 

フィアット プントのベストバイは?

折角なら日本で選べなかった、使い勝手の良い5ドアのMTモデルをおすすめします。そのなかでも特に直列2気筒0.9L TwinAirエンジンモデル、もしくは直列4気筒1.2L Fireエンジンのモデルがいいのではないでしょうか。

TwinAir搭載モデルは、とても人気のパワーユニットにも関わらず、日本市場には残念ながら導入されませんでした。恐らく当時は新生500が大人気で、フィアットの日本での販売台数が大幅に増えた時期でもありました。500は分かりやすく「ノスタルジー」「ポップ」を前面に出して成功したため、比較的オーソドックスなプントはアピールし辛く、グレード縮小、そしてTwinAir導入見送りに繋がったのかも知れません。TwinAir搭載モデルは欧州市場でも現在ラインナップから落ちてしまっていますが、良質な中古車を並行輸入可能です。

そして最近のフィアットは、1L前後のモデルにTwinAir、1.5L前後もしくはそれ以上はMultiAirにシフトしつつあるため、今後設計年次の古いFireエンジン搭載モデルは少なくなっていきそうです。しかし、Fireエンジンがもつ自然吸気の直列4気筒ならではの乗り味は、ダウンサイジングユニットにはないアナログ的な楽しみがあります。Fireエンジンモデルはまだラインナップされていますが、そろそろ新車で味わえる最後のチャンスかも知れません。

ほかにも低燃費なMultiJetディーゼルモデルや、今回紹介していないモデルも並行輸入できますので、お気軽にお問い合わせくだい。

 

フィアット プントの新車を並行輸入した場合の乗り出し価格は?

フィアット プントの英国での販売価格は、2017年現在新車で販売されている1.2L Fireエンジンの1.2 pop+で11,635ポンド(新車)です。日本に並行輸入した場合の乗り出し価格は、下記の表を参考にしてください。コアカーズを運営する並行輸入者販売店YMワークスでの最新の為替レートに基づいた諸経費込みの販売価格を表示しています。

2017年2月現在プントは日本で販売されていないため、確実に入手するには並行輸入が現実的な方法です。

現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

 

フィアット プントの中古車情報

長期間販売された3代目プントは、欧州では中古車も多数流通しています。またイギリス仕様を例にとると、以前販売されていたTwinAir仕様を選択できるなど、新車では選択できない構成を選ぶことも可能です。

中古のプントは2017年現在、走行距離5,000マイル前後のもので、6,000~9,000ポンドにて流通しています。

 

スペック表

フィアット プントのサイズやカラーなどスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

FIAT PUNTO 0.9 TwinAir Lounge/1.2 Pop+
車名 フィアット プント / Fiat Punto
サンプルグレード 0.9 TwinAir Lounge 1.2 Fire POP+(2017)
英国販売価格(£) 11,635
ハンドル
ドア数 5
乗車定員 5
ボディカラー ※販売年により、
色設定は異なります
アンビエントホワイト
ロックンロールブルー
エキゾチカレッド(OP)
リリカルグレーM(OP)
アンダーグラウンドグレーM(OP)
クロスオーバーブラックM(OP)

※M:メタリック、OP:オプション

全長(mm) 4,065
ホイールベース(mm) 2,510
全幅(mm) 1,687
全高(mm) 1,490
トレッド前/後(mm) 1,467 / 1,460 1,473 / 1,466
車両重量(kg) 1,065 1,030
エンジン搭載位置 フロント横置き
駆動輪
エンジン種類 直列2気筒DOHC 直列4気筒SOHC
8バルブ
燃料 無鉛ハイオク
吸気 高圧ターボ 自然吸気
燃料噴射 直噴 電子制御インジェクション
排気量(cc) 875 1,242
内径 x 行径(mm) 80.5 x 86.0 70.8 x 78.9
圧縮比 10.0 11.1
最高出力(kW/rpm) 74 / 5,500 51 / 5,500
最大トルク(Nm/rpm) 145 / 1,900 102 / 3,000
変速機 MT
変速機形式 シングルクラッチ
段数 6 5
最高速度(km/h) 180 155
0-100km/h加速(秒) 11.7 14.4
燃費(km/L) 23.8 18.5
燃料タンク容量(L) 45
サスペンション前 マクファーソン・ストラット
サスペンション後 トーションビーム
タイヤ前 185/65 R15 195/65 R16
タイヤ後 185/65 R15 195/65 R16
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ドラム
最小回転半径(m) 5.4
特記事項 1kWは約1.34hp(英馬力)、約1.36ps(仏馬力)です
一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります

 

車両詳細画像ギャラリー

フィアット プントのカタログダウンロード

フィアット プント カタログ(要登録)(FIAT UK PUNTO)

 

フィアット プントの現地法人・ディーラーリンク

英国フィアット プントのオフィシャルサイト(FIAT UK PUNTO)
英国フィアット プントのコンフィグレーター(FIAT UK PUNTO CONFIGURATOR)

 

おすすめ関連グッズ

今回のおすすめグッズは、グランデプントの1/43スケールミニチュアモデルです。Norev社が生産するミニチュアで、本国ではディーラーで販売されているフィアット純正アクセサリー扱いの商品です。作りはコレクター向けのミニチュアと言うより玩具っぽいですが、ディテールはよく掴んでおり、価格も手頃ですから一台コレクションに加えてみては如何でしょうか?

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※本記事は2017年3月23日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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