フィアット クーボは、同社の小型商用車フィオリーノをベースにした LAV(レジャー・アクティビティ・ビークル)です。
この記事では2016年にマイナーチェンジが行われたフィアット クーボのイギリス仕様右ハンドルについて解説しています。また、日本で乗るための並行輸入情報も掲載しています。
【新車 並行輸入 限定3台】フィアット クーボ ラウンジ 1.3L マルチジェット 特価販売!AT免許対応デュアロジック、観音開きリアゲート選択可!
この記事の目次
モデルの概要
フィアット クーボは同社が開発し、トルコのトファシュ(Tofas)社が生産するモデルで、2008年のパリモーターショーでデビューしました。グランデプントをベースにした商用車フィオリーノの乗用車版といえる成り立ちで、グループPSAへも供給され、それぞれプジョー ビッパー、シトロエン ネモとして販売されています。
全長4mを切るコンパクトなボディは、LAVとしてはもっとも小さい部類です。跳ね上げ型のテールゲートを持つ5ドアボディは、フロントがヒンジドア、リアはスライドドアで、乗車定員は5人です。エンジンは1.4Lのガソリンと、1.3Lのディーゼルターボの2種類。ミッションは基本的に5MTですが、2017年後期より、80HPのディーゼルについてのみ、2ペダルのデュアロジック(AT免許対応)も選択可能になりました。駆動方式はFFで、エンジンは横置きされています。
2016年のマイナーチェンジではグリルの形状が変更され、表情が一新されました。新しいグリルは同社のデュカトとも共通したイメージです。また、SUV風に仕立てられたグレード、”トレッキング”もラインナップされています。
ハイライト
エクステリア
商用車っぽさを感じさせないデザイン
全長4m弱、全福1.7m強のコロンとしたボディは、下くちびるを突き出したようなバンパーとフロントマスクの造形で、これは兄弟車も共通です。リアに向かうにつれてウエストラインが上がり、サイドウインドウが小さくなっていくのも特徴的。リアエンドはテールゲート横に縦長の灯火類を置いたオーソドックスなものですが、ディティールはイタリア車らしいセンスを感じさせるもので、商用車っぽさは少なく、スタイリッシュに仕上がっています。
インテリア
ベーシックモデルらしいシンプルなつくり
インパネのデザインはベーシックカーらしくシンプルなもので、初見でも扱いやすいものです。マイナーチェンジ以前はグレーだったダッシュボードの化粧パネルをピアノブラックへ変更し、品質感を向上させています。内装色は黒基調のみですが、シート表皮はブラックと温かみのあるグレーの2トーンカラーで、各グレード2種類ずつ用意されています。
リアシートの背もたれは6:4の分割可倒式で、座面ごと前方へ折りたたむことや、シートごと取り外すことが可能です。最大で2,800Lまで荷室を広げることができ、大きな荷物も積載できるのはLAVならではの魅力です。
パワートレイン
1.4Lのガソリンと1.3Lディーゼルターボを用意
エンジンはすべてEURO6に対応した直列4気筒ユニットで、1.4LのガソリンはNAで77ps、1.3Lのディーゼルはターボの加給により80psもしくは95psを発揮します。
現行モデルの登場時、イギリス仕様では5MT仕様しか選べませんでしたが、2017年後期より、イギリス仕様でも2ペダルMTのデュアロジックが選択可能になりました。(80HP仕様の1.3L ターボディーゼル マルチジェットエンジンのみの設定)
サスペンション
快適性を確保したオーソドックスなサスペンション
サスペンション形式は、フロント=マクファーソン・ストラット、リア=トーションビームという、このクラスとしてはオーソドックスなものです。
商用車をベースとた2008年デビューのモデルであり、最新のモデルと比べればやや古く感じる部分もあるものの、日常での快適性は十分に確保されていると評価されています。
参考スペック
フィアット クーボ ラウンジ 1.3 マルチジェット 80HP
寸 法 ▶︎全長×全幅×全高=3957 x 1716 x 1735 mm(ルーフバー装着車:1803mm)
ホイールベース:2,513 mm トレッド前/後 1,462 mm / 1,464 mm
エンジン▶︎水冷 直列4気筒 ディーゼルターボ
1,248 cc 69.6 × 82.0 mm 16.8:1 80 HP/3750 rpm 20.4 kg-m /1500rpm
駆動方式▶︎FF/5MT
懸架装置▶︎前:マクファーソン・ストラット
▶︎後:トーションビーム
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク
タイヤ ▶︎前後:185/65R16
燃料容量▶︎45L 車両重量▶︎1,275 kg 最高速度▶︎ 161 km/h 0-100km/h加速▶︎13.9秒
燃 費 ▶︎約 22.2km/L(欧州複合基準)-m/L(JC08モード日本仕様参考値)
価 格 ▶︎15,005 ポンド(イギリス仕様車)
※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(リンク)をご覧ください
ライバルモデル
全長4mを切るLAVは数が少なく、兄弟車であるプジョー ビッパー/シトロエン ネモが直接のライバルとなります。それぞれ乗用バージョンが用意されており、名前はビッパー ティピー、ネモ マルチスペースといいます。基本的な構成はクーボと同じなので、好みのブランドで選んでよいでしょう。
全長4mを超える車種では、フォルクスワーゲン キャディ ライフや、ルノー カングー、さらにプジョー パートナー ティピー/シトロエン ベルランゴ マルチスペースなどがあります。これらはサイズがひと回り大きくなるので、直接的なライバルではありませんが、コンセプトが近いことから購入を検討する場合は比較に挙がる場合が多いかもしれません。
バイヤーズガイド
クーボのグレード構成は、ベーシックなPOP、豪華装備のLOUNGE、SUVテイストに仕立てたTREKKINGの3つです。
POPでも4つのエアバッグやESC、空気圧監視システムなど基本的な装備は省かれていませんが、エアコンが装備されていません。LOUNGEはエアコンのほか、16インチアルミホイールやフォグライトも標準装備されます。TREKKINGはホイールが15インチになり、クルーズコントロールや、リアパーキングセンサー、ダークティンテッドガラスが標準装備され、事実上の最上級グレードとなっています。
SUV仕立てのLAVは珍しい存在となっており、TREKKINGを選んでも面白いかもしれません。
2017年現在のフィアット クーボの日本仕様と今後の導入予想
FCAはフィアットブランドの正規輸入を行っていますが、いままでクーボは導入されておらず、今後の可能性についても未知数です。2017年で発売から9年目となり、今からの導入というのは望み薄かも知れません。
並行輸入という選択肢
日本市場に正規輸入されていない組み合わせでも、並行輸入を行えば日本で所有できます。
一例としてコアカーズを運営する並行輸入者販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したフィアット クーボの乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。
現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。
※国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。
限定特価販売車のご案内
【新車 並行輸入 限定3台】フィアット クーボ ラウンジ 1.3L マルチジェット 特価販売!AT免許対応デュアロジック、観音開きリアゲート選択可!
また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。
車両詳細画像ギャラリー
関連リンク
カタログダウンロードページ
・フィアット 英国 クーボ カタログダウンロード(Fiat UK Qubo)※個人情報が必要です
現地法人公式サイト・コンフィギュレーター
・フィアット 英国 クーボ オフィシャルサイト(Fiat UK Qubo)
・フィアット 英国 クーボ コンフィギュレーター(Fiat UK Qubo)
※本記事は2017年12月5日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。