伝統あるスポーツカー 新型 フォード マスタングを徹底解説。日本未導入のイギリス仕様右ハンドルで並行輸入します。

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フォード マスタング  (Triple Yellow)

フォード マスタング(Ford Mustang)は、長い歴史を持つ、北米を代表するスポーツカーの1台です。日本などの例外を除けば北米専売に近かったマスタングですが、2014年に登場した最新モデルは伝統を受け継ぎながらも新機軸が多数投入され、世界中で販売されるスポーツカーに生まれ変わりました。また日本やイギリス、南アフリカなどの右ハンドル圏のために、マスタングの歴史の中ではじめて、右ハンドルモデルが設定されています。

今回は、最新のマスタングの魅力を徹底解説します。また、残念ながら2016年1月にフォードは日本市場からの撤退を決めてしまいましたが、マスタングの右ハンドルモデルの生産は続けられます。日本で販売される予定だった右ハンドルモデルを、日本と同じ左側通行のイギリスから並行輸入してみませんか?

フォード マスタングの歴史と最新モデルの特徴

フォード マスタング 走行イメージ (Race Red)

フォード マスタング 走行イメージ (Race Red)

マスタングは1960年代、当時フォードの副社長だったリー・アイアコッカが開発の指揮を取り、1964年のニューヨーク万博で発表されました。瞬く間に大ヒットしたマスタングは、スポーツカーとしての枠を超えてアメリカの自動車文化を体現するクルマとなり、現在に至るまでに多くの銀幕を飾りました。

1970年代のオイルショックによる小型化や、1980年代の前輪駆動車への転向の検討(このプロジェクトは別のスポーツカーのフォード プローブとして結実しました)など、時代の波に飲まれそうになった時期もありましたが、2005年に登場した6代目は、シド・ラムナレースによる原点回帰したデザインで、再び高い注目を浴びました。

今回ご紹介する最新の7代目モデルは、2013年末に発表、2014年からアメリカ本国を皮切りに、世界中での販売が始まりました。伝統的な大排気量エンジンに加えて、ダウンサイズターボエンジンをラインアップに追加、また伝統のリアのリジッドサスペンションを廃して欧州車のようなマルチリンクサスペンションへの転向を敢行するなど、6代目同様の原点回帰したデザインを継承しつつも、より世界に通用するスポーツカーとしての深化を図りました。

尚、マスタングは1969年に登場した、いわゆるマスタング2を2代目としてカウントすべきか否かが、しばしば議論になります。フォード自身は現在はマスタング2を初代のビッグマイナーチェンジモデルとして扱い、最新のマスタングを6代目としてカウントしていますが、ここでは多くの日本語情報に倣い、マスタング2を2代目として、最新のマスタングを7代目として表記しました。

フォード UK マスタング PV(約20秒)

 

伝統と洗練を両立させたエクステリア

フォード マスタング 走行イメージ (Race Red)

フォード マスタング 走行イメージ (Race Red)

エクステリアのデザインは、2代目フォード Kaのインテリアや、3代目フォード フォーカスのエクステリアを担当した、ドイツ人デザイナーのケマル・チュリッチ(Kemal Curić)が手掛けました。スタイリングは初代マスタングをモチーフとしており、フォードの各モデルのデザインの共通言語であるフォード・ニューグローバル・ランゲージは採用されていませんが、先代と異なりブラックアウトされたBピラーなどがサイドビューに伸びやかな印象を与え、どこか欧州車の香りを感じさせます。

またV8エンジン搭載モデルと直4エンジン搭載モデルではエクステリアが異なり、V8ではフロントグリルに縦方向のステーが追加され、ハニカム状となります。一方左ハンドル北米仕様のV8モデルに備わるボンネットのルーバーは、エンジンルーム内レイアウトの変更に伴う機器類の干渉を避けるため、右ハンドル仕様では省略されています。

ボディタイプはファストバックとカタログで表記される2ドアのクーペと、電動開閉する幌の屋根を持つコンバーチブルの2種類が用意されます。

 

丁寧に作り込まれたインテリア

フォード マスタング インテリア(サイド)

フォード マスタング インテリア(右ハンドル仕様)

インテリアでは、ダブルブロウと呼ばれる左右対称の重厚感を持つダッシュボードのデザインが採用されました。3本スポークのステアリングの向こうに覗くインストルメントパネルは、タコメーターとスピードメーターの間に、走行モードなどを表示するインフォメーションディスプレイが備わります。

センタークラスターには上段から、フォード最新のSYNC2を備えたディスプレイオーディオ、左右独立のオートエアコンの操作スイッチ、そして走行モード変更やハザードなどのトグルスイッチと、エンジンのスタートボタンが、3段に分けて分かりやすく配置されています。また右ハンドル仕様では下段のスイッチの配置が左ハンドル仕様とは反転されており、左ハンドル仕様同様の使いやすさを提供します。尚、右ハンドル仕様のウインカーの位置は、フォードの他のモデルと同様に右側に設置されています。

大柄なフロントシートの乗り心地は、非常に良いと評価されています。リアシートのスペースは補助席の域を超えませんが、こちらもしっかりとしたものが備わっています。またファストバックではリアシートを倒すことで、トランクの容量を拡大することも可能です。またシートの表皮色はボディーカラーに合わせて、最大3色から選択できます。

 

直4ターボとV8NA、2つの魅力的なパワートレイン

フォード マスタング エンジン(5.0 V8)

フォード マスタング エンジン(5.0 V8 コヨーテ)

右ハンドル仕様のマスタングのエンジンは、伝統の自然吸気のV8エンジンと、ダウンサイズされた直4ターボエンジンの2種類が設定されています。北米仕様で設定されている、先代からのキャリーオーバーとなる自然吸気のV6エンジンは選択できません。

フォードの他モデル同様にEcoBoost(エコブースト)を名乗る直4の直噴ツインスクロールターボエンジンの排気量は2.3Lで、基本設計はフォード フォーカスRSと同一のものです。ただマスタングの性格に合わせて、またレギュラーガソリン用とするためにチューニングは異なり、フォーカスRSに比べるとスペックはやや控えめです。それでも最高出力は314馬力、最大トルクは434Nmに達し、排気量1Lあたり135馬力=100KWを超える、かなりのハイチューンなエンジンとなっています。またエンジンマウントには回転数に合わせて特性が変化するアクティブ制御のものが搭載され、V6やV8と比べても、振動の少なさなどは遜色ありません。

古き良きアメリカンマッスルカーの伝統を継承するV8″コヨーテ”エンジンは、5.0Lの排気量で441馬力と542Nmを紡ぎ出します。自然吸気のポート噴射式ですが、DOHCで可変バルブタイミング機構を採用するなど、同じようにアメリカの伝統を体現するシボレー コルベットがOHVなのに対して、現代的な設計が取り入れられています。

変速機はいずれのエンジンでも、フォード内製の6MTか6ATを選択できます。6ATではステアリングにパドルシフトも備わります。

 

マルチリンクのリアサスペンションを採用した新しい足回り

マスタングのリアには伝統的にリジッドサスペンションが採用されてきましたが、今回 新たに BMWのような5リンク式のマルチリンクサスペンションが採用されたことが注目されています。一方フロントサスペンションは従来通りのマクファーソン・ストラットを継承していますが、ロアアームを2分割してダブルボールジョイント式が採用され、キングピンオフセットを最小化しています。こちらの設計手法もBMW的です。

組み合わせられるタイヤは 255/40R19という大径・高扁平なもので、強烈なトルクを受け止めるV8エンジンではリアタイヤの太さが 275に拡大されます。

ステアリングは先代途中から採用されたラックアシスト式の速度感応電動パワーステアリングで、ノーマル、コンフォート、スポーツの走行モード変更に伴い、アシスト特性も変化します。

 

高いパフォーマンスと経済性を両立

フォード マスタング エンジン(Eco Boost)

フォード マスタング エンジン(エコブースト / EcoBoost)

最新のマスタングは、直4モデルで100km/hまで5.8秒で到達し、最高速度は233km/hに達します。V8モデルでは100km/hまでが4.8秒まで短縮され、こちらの最高速度は250km/hです。V8モデルでは流石の動力性能ですが、直4モデルもかなり善戦していて、決して見劣りしません。

一方で良好な経済性もポイントです。直4エンジンの場合、欧州複合モードで約15.0km/Lと、1.6トンを上回る大柄なスポーツカーとしては、非常に良好な燃費です。流石にV8モデルでは約9.9km/Lに低下しますが、排気量や出力を考えると、こちらも十分に良いと言えるでしょう。

またマスタングは、レギュラーガソリン仕様なのも経済性に貢献します。安価なレギュラーガソリンのおかげで、ハイオク仕様車に対して、1割程度の燃料代の節約が可能です。

 

まとめ:これまでアメ車に興味がなかった人にこそ注目して欲しい1台

マスタングは、20を超える左側通行地域を含む、世界120ヶ所以上での販売を想定して設計・開発されました。細部に目を向けると、右ハンドル仕様の丁寧な作りこみをはじめ、これまでの半世紀の歴史を超えて、グローバルカーとして新たな歴史を踏み出したことを伺わせます。ですから「アメ車はちょっと…」と考えられていた欧州車のファンの方にも、新型のマスタングは是非一度目を向けて欲しいモデルとなっています。

一方で内外装のデザインからレギュラーガソリンへの対応に至るまで、これまでのアメリカ車の美点も、また多く継承しています。古くからのマスタングのファンも、十二分に納得できる内容として仕上がっています。マスタングに惹かれつつも大柄な車体と左ハンドルの組み合わせで尻込みされていた方には、是非憧れを叶えてみてはいかがでしょうか?

日本からのフォードの撤退は大変残念ですが、マスタングはこれからも生産されます。並行輸入の道は残されていますし、マスタングは日本でのカーライフに素晴らしい彩りを加えてくれるでしょう。

フォード UK マスタング 紹介動画(約2分30秒)

 

フォード マスタングのライバルは?

フォード マスタングのライバルとして真っ先に挙げられるのは、永遠のライバルとも言うべき、シボレー カマロです。一時期はモデルが廃止されていたものの、2010年にはマスタングに対抗するようにクラシカルなデザインで復活し、注目を集めました。また2016年には新型の登場が予定されており、クラシックなテイストを織り込みつつも、より洗練された外観を持ち、ボクスホール/オペル 車種などで採用されている直4ターボのエコテックエンジンが搭載されるなど、方向性も極めてマスタングに似ています。基本的には性能などを比較する前に好みで選ばれるような2台ですが、カマロには右ハンドルは設定されておらず、この点で日本で乗る上では、マスタングの使い勝手の良さに優位性があるでしょう。

他にも、マスタングのライバルとしては、BMWの6シリーズクーペや4シリーズクーペ、レクサス RCなどが挙げられるかもしれません。精密機械のようなフィーリングを持つBMWや、圧倒的な高品質で魅せるレクサスに比べると、グローバルカーに転向したとはいえ、マスタングには機械的にも走りの上でも、鷹揚とした雰囲気が強く残ります。マスタングの車重の重さも、スポーツ走行には裏目に出るでしょう。しかし従来のような粗削りな部分は影を潜め、そのバランスは程よいところに収まっています。例えば1,000kmを超えるようなロングドライブでは、シートの作りの良さも相まって、日独勢に対してマスタングの得意分野となるでしょう。

フォード UK グッドウッド走行動画(約2分10秒)

 

フォード マスタングの装備とオプション

フォード マスタング コンバーチブル 走行イメージ

フォード マスタング コンバーチブル 走行イメージ

サイドエアバッグなどの安全装備をはじめ、多機能ディスプレイオーディオ、左右独立オートエアコン、6ウェイ電動シート、クルーズコントロールなど、マスタングにはおおよそ思いつく限りの装備が全て標準装備されています。一部のライバル勢に比べて唯一見劣りする点があるとするならば、自動ブレーキや前者追従などの自動運転系の装備がないことくらいでしょうか。

オプションとしてはトランクに8インチウーファーも追加されるプレミアムオーディオや、シートの温風/冷風の送風機能、パーキングセンサーなどがあります。これらの主要なオプションをまとめた、カスタムパッケージもおすすめです。他にエクステリアにレーシーなストライプを追加するオプションもありますが、こちらはV8モデルのみの設定となっています。

 

フォード マスタングのベストバイは”2.3 EcoBoost”モデル

右ハンドル仕様のマスタングに搭載される直4とV8のエンジンは、いずれも甲乙付けがたいものがあります。

フォード フィエスタなど、多数のダウンサイズターボエンジンを紹介してきたコアカーズでは、直4のエコブーストエンジンを搭載したグレード”2.3 EcoBoost”(これがそのままグレード名となっています)をおすすめします。十分なパフォーマンスと良好な経済性は、これまで近寄りがたかったマスタングの存在を、一気に身近にしてくれました。またアメリカ車といえばATで優雅に走るイメージがありましたが、ダウンサイズターボの特性を活かして、MTでのドライビングを楽しむのも良いかもしれません。

もちろんV8モデルの豪快なドライビングを楽しむのも良いでしょう。伸びやかな自然吸気には、最新ダウンサイズターボとは異なる魅力があります。

ボディタイプは好みですが、剛性や実用性の面では、ファストバックの方が有利です。

 

フォード マスタングを日本に並行輸入した場合の乗り出し価格は?

本来日本では主力モデルとなるはずだった仕様に近い、右ハンドルイギリス仕様のマスタングの販売価格は、おすすめモデルである”Fastback 2.3 EcoBoost(ファストバック 2.3 エコブースト)”で£30,995です。イギリスより並行輸入した場合の日本国内の乗り出し価格は、諸経費込で、590-610万円(2016年3月9日為替レート1ポンド159円にて計算)くらいになりそうです。下に、最新為替連動による日本国内での乗り出し価格の目安を表示させていますので、ご参考にしてください。

 

国内乗り出し価格の目安:(税金・諸費用込)

※表示金額はご覧になっている時点での為替レートにて算出しております。
※輸入国からの輸送料、各種税金、検査費用、登録諸費、納車費用(大阪近郊)は全て含まれています。
※正式なお見積り、遠方への納車費用など、改めてご提示いたしますのでお問い合わせください。

金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスしてください。

 

スペック表

メーカー名 車種名のスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

フォード マスタング Fastback 2.3 EcoBoost
車名 フォード マスタング / Ford Mustang
サンプルモデル Fastback 2.3 EcoBoost
英国販売価格 £30,995
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 2
カラー レースレッド
コンペティションオレンジ
トリプルイエロー(OP)
オックスフォードホワイト(OP)
ルビーレッド(OP/MTL)
ディープインパクトブルー(OP/MTL)
インゴットシルバー(OP/MTL)
マグネティック(OP/MTL)
ガード(OP/MTL)
シャドウブラック(OP/PAL)
※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
※PAL:パール塗装
全長x全幅x全高 4784 × 1916 × 1380 mm
ホイールベース 2700 mm
トレッド(前/後) 1580mm / 1645mm
車両重量(乾燥) 1660kg
乗車定員 4名
トランスミッション 6速マニュアルトランスミッション
エンジンタイプ 水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量/内径x行程 2260cc/87.5 x 94.0mm
圧縮比 9.5
最高出力 231kW(314ps)/5500rpm
最大トルク 434Nm/3000rpm
燃料タンク容量 58L
燃費 約15.0km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ/ホイール 225/40R19
最高速度 約230km/h
0-100km/h加速 5.8秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。
フォード マスタング Fastback 5.0 GT
車名 フォード マスタング / Ford Mustang
サンプルモデル Fastback 5.0 GT
英国販売価格 £34,995
型式
初度登録 国内未登録新車
車検 受け渡し
走行距離
ハンドル
ドア数 2
カラー レースレッド
コンペティションオレンジ
トリプルイエロー(OP)
オックスフォードホワイト(OP)
ルビーレッド(OP/MTL)
ディープインパクトブルー(OP/MTL)
インゴットシルバー(OP/MTL)
マグネティック(OP/MTL)
ガード(OP/MTL)
シャドウブラック(OP/PAL)
※OP:有料オプション
※MTL:メタリック塗装
※PAL:パール塗装
全長x全幅x全高 4784 × 1916 × 1380 mm
ホイールベース 2700 mm
トレッド(前/後) 1580mm / 1645mm
車両重量(乾燥) 1720kg
乗車定員 4名
トランスミッション 6速マニュアルトランスミッション
エンジンタイプ 水冷V型8気筒DOHC
総排気量/内径x行程 4949cc/92.2 x 92.7mm
圧縮比 11.0
最高出力 324kW(441ps)/6500rpm
最大トルク 542Nm/4250rpm
燃料タンク容量 58L
燃費 約15.0km/L(欧州複合基準)
ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ/ホイール F 225/40R19 R 255/40R19
最高速度 約250km/h
0-100km/h加速 9.9秒
特記事項 ※一部推定値、非公式情報を含んでいる場合があります。

 

車両詳細画像ギャラリー

 

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