プジョー トラベラーを徹底解説。イギリス仕様右ハンドルを並行輸入します。

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プジョー トラベラー

2016年2月のスイス、ジュネーブショーで、LCV(Light Comercial Vehicle、小型商用車)をベースとした魅力的なミニバンが発表されました。プジョー/シトロエンのグループPSAとトヨタが共同開発したそのモデルは、プジョー トラベラー(Peugeot Traveller)、シトロエン スペースツアラー(Citroen SpaceTourer)、トヨタ プロエース ヴァーソ(Toyota Proace Verso)として、それぞれラインアップされています。

いずれも異なる3つのボディサイズを持ち、その中には全長4.6mとコンパクトな仕様も設定されています。また乗用モデルとして独立したことから、快適装備にも非常に力が入れられています。

今回は3車種の中から、プジョーが販売するトラベラーについて徹底解説します。また、より幅広い需要に対応する現地法人向けモデルのプジョー トラベラー ビジネスについてもとり上げます。日仏合作の最新商用車、その乗用仕様をイギリス仕様右ハンドルで並行輸入してみませんか?

プジョー トラベラーの特徴

新開発プラットフォームを採用した“日仏合作”の完全ニューモデル

グループPSAとトヨタのコラボレーションは、高剛性で骨太なシャシー開発が得意な欧州メーカーであるグループPSAと、“おもてなし”に代表されるきめ細やかなクルマづくりが得意な日本のトヨタ、それぞれの「いいとこ取り」が期待できるものです。両社の共同開発は、108、C1、アイゴなどの小型車に続くものです。

トラベラーは、ヨーロッパを中心にデリバリーされてきたプジョー エキスパート(Peugeot Expert)の乗用仕様に独立した車種名が新たに与えられたものです。トラベラーというネーミングは人も荷物も満載でリゾート地に向かう、フランスの伝統的なバカンスシーズンの移動を連想させます。

Efficient Modular Platform(高効率モジュラープラットフォーム)の頭文字をとってEMP2と名付けられたプラットフォームは、スペースユーティリティや燃費効率を重視して設計されています。

ボンネットに横置きにされ前輪を駆動するパワートレインには、定評あるPSAのBlueHDiエンジンを採用。低燃費性と優れた環境性能を発揮しつつスポーティでダイナミックなドライビングを実現しました。その総合的な性能、安全性、走りのテイストや質感はこのクラスのベンチマークとなった、とプジョーは胸を張っています。

Peugeot Traveller First Look(45秒)

 

エクステリア

洗練と気品を感じさせるデザイン

スリークでボクシーなフォルム、それに近年のプジョーらしい“小顔”のフロントマスクにより、上品で洗練された印象を受けます。ジュネーブショーの写真やレポートを見て、ひと目惚れしてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トラベラーはプジョーのMPV/LCVではトップモデルに位置づけられます。のびのびとしたプロポーションと、シンプルながら力強さと優雅さを兼ね備えた全体のフォルムは、まさにトップ・オブ・プジョーとしてふさわしい仕上がりといえます。フロントマスクの小さめのラジエターグリル、それに連なるつり目のヘッドライト、その下のLEDライトなどは、508などとも共通の文法です。

大きめのフロントウィンドウと、それに連なるやはり大きめのサイドウインドウは乗用車ライクで、バンとボディを共用することを感じさせません。深々と大きなホイールアーチは、スポーティセダンのような印象を加えています。ピラーは細めの印象ですが剛性は十分に確保されており、ユーロNCAPテストでは5つ星の最高ランクを獲得しています。

また、プロポーションを先代のエキスパートと比べると、明らかにフロントウィンドウが前進しており、その分、室内スペースが広げられていることが外からも見て取れます。これはプラットフォームを一新した恩恵によるものでしょう。切り詰められた前後のオーバーハングは室内スペースを最大限確保するのに有効なだけでなく、街中などでの取り回しを向上させています。

プジョー トラベラー

 フロントビュー

プジョー トラベラー

 リアビュー

 

ボディバリエーション

用途に応じて3つのボディサイズを用意

トラベラーは全長別に、コンパクト(Compact)、スタンダード(Standard)、ロング(Long)の3タイプのボディが用意されます。それぞれのボディサイズは以下のようになっています。

ボディサイズ コンパクト スタンダード ロング
全長(mm) 4,606 4,956 5,309
フロントオーバーハング(mm) 881
ホイールベース(mm) 2,930 3,275
リアオーバーハング  803  1,153
全幅(mm)  1,920
全高(mm) 1,905 1,890

注目はコンパクトで、4.6mという全長は、他社を含めてこのセグメントには存在しなかったもので、ロングボディの設定がないプジョー パートナー ティピーを補完しています。

スタンダードとロングはホイールベースが同じで、ロングはリアオーバーハングを延長して室内長を確保しています。日本車に置き換えると、スタンダードはトヨタ アルファード、ロングはトヨタ ハイエース グランドキャビンに近いサイズ感となります。

プジョー トラベラー ボディタイプ一覧

プジョー トラベラー ボディタイプ一覧

 

グレード・乗車定員

イギリス仕様は基本4グレード、5~8名から選択可能

2017年1月現在、イギリス仕様のプジョー トラベラーには4つのグレードが設定されています。

まず、一般的なファミリーカーとしての用途を想定したモデルとして、スタンダードモデルのアクティブ(Active)と、上級モデルのアリュール(Allure)の2グレードが設定されています。

加えて、業務用のビジネス(Business)とビジネス VIP(Business VIP)の2グレードを選ぶこともできます。これらは「トラベラー ビジネス(Traveller Business)」として、トラベラーの派生車種のように扱われていますが、無印のビジネスは送迎などの用途を前提に、アクティブよりも簡素な仕様と設定されている一方、VIP仕様は走る会議室としてアリュールを上回る高級グレードとして設定されています。

これらの4グレードにそれぞれボディサイズのバリエーション、そして5名から9名までの定員仕様が用意されているので、新車でオーダー可能なトラベラーの組み合わせは膨大なものとなります。

各グレードのボディサイズ、定員の組み合わせは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

プジョー トラベラー グレード・ボディサイズ・定員対応表
トラベラー 2列 3列
5名 8名
アクティブ
(Active)
コンパクト ● ▲
スタンダード ● ▲
ロング ● ▲
アリュール
(Allure)
コンパクト ● ▲
スタンダード ● ○
ロング ● ○
トラベラー ビジネス 2列 3列
5名 6名 8名 9名
コンパクト ● ○ △ △
 スタンダード ● ○ ▲ ▲
ロング ● ○ ▲ ▲
トラベラー ビジネス VIP 3列
6名 7名
スタンダード ● ○
 ロング  ● ○

●:標準装備
○:無償オプション
▲:有償オプション
△:条件付きオプション

プジョー トラベラー 透視図

 アリュールのシートレイアウト

プジョー トラベラー 透視図

ビジネス VIPのレイアウト

 

インテリア

飛行機を思わせる洗練されたインテリア

トラベラーの運転席はプジョーとトヨタの両方の雰囲気を併せ持った、乗用車のような洗練された雰囲気です。ATのセレクターは、左右のウォークスルーの邪魔にならないダイヤル式のものが採用されているなど、機能性も重視されています。

大きなサイドスライドドアを開けて、後席を見てみましょう。上級モデルでは足のアクションで、ハンズフリーの電動開閉が可能です。こういった親切装備にもトヨタの影響が伺えます。

広々とした室内には上述のように、グレードや全長によって2列5人から3列9人まで多彩なシートレイアウトが用意されています。特にビジネス VIPは全席が独立した3列6人乗りで、2列目は後ろに向けて対面座席としてセッティングされており、走る会議室となっています。この仕様は2017年1月現在、イギリス市場ではプジョー トラベラーのみに設定されており、トヨタ プロエース ヴァーソやシトロエン スペースツアラーでは選択することができません。

気になる積載容量は、ロング3列仕様のフル乗車時で1,500リットル、2、3列目シートを取り外すと最大で4,900リットルに達します。アクティブとアリュールではリアドアはガラスハッチのみの開閉も可能で、ちょっとした荷物を出し入れしたいときに便利です。

天井中央部には飛行機のような読書灯、個々のエアコン吹き出し口が装備されています。上位グレードで標準装備、その他のモデルでもオプションで選択可能なパノラミックルーフでは、この中央の吹き出し口・読書灯の両側がガラスルーフとなります。ガラスは遮光性があり、サンシェードも搭載されています。

プジョー トラベラー 運転席

運転席(左ハンドル仕様)

プジョー トラベラー インテリア

 パノラミックルーフ(ビジネスVIP)

 

パワートレイン

第4世代BlueHDiエンジンを採用

トラベラーにはグループPSA製のディーゼルエンジンである、HDiが全モデルに採用されています。High Pressure Direct Injection(高圧直噴)の頭文字をとったHDiの登場は1990年代まで遡りますが、トラベラーには2013年から2015年にかけてアップグレードされた、BlueHDiと呼ばれる最新の第4世代のものが採用されています。尿素添加剤(アドブルー)とDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)、SCR(選択触媒還元)システムにより、優れた環境性能を達成しています。

排気量は1.6Lと2.0Lが用意され、それぞれに95hp仕様と115hp仕様、150hp仕様と180hp仕様を設定することで、経済性を重視する需要から、余裕ある出力を重視する需要まで、幅広く対応しています。また1.6LにはETG6と呼ばれるシングルクラッチ式の2ペダルMTが、2.0LにはEAT6と呼ばれるアイシン製のトルクコンバーター式ATも設定されています。

各エンジン仕様とグレード、ボディタイプの組み合わせは以下のとおりで、すべてのグレードで必ず2ペダルが選べるようになっています。

排気量  1.6L 2.0L
出力(hp) 95 115 150 180
 アクティブ コンパクト 5MT
ETG6
6MT – –
スタンダード ETG6 6MT 6MT –
ロング  ETG6 6MT 6MT –
アリュール コンパクト – – 6MT EAT6
スタンダード – – 6MT EAT6
ロング – – 6MT EAT6
ビジネス コンパクト 5MT
ETG6
6MT – –
スタンダード ETG6 6MT 6MT –
ロング – – 6MT EAT6
ビジネス
VIP
スタンダード – – 6MT EAT6
ロング – – 6MT EAT6

 

経済性

軽量化により良好な経済性を実現

プジョー トラベラーはボディサイズ・エンジン仕様を問わず、良好な経済性を確保しています。燃費は欧州複合モードで、もっとも良好な1.6Lの115hp 6MT仕様で、グレードやボディサイズを問わず19.2km/Lに到達しています。また重装備でもっとも条件が厳しい180hp EAT6にビジネスVIPロングという構成でも、16.1km/Lです。あくまでカタログスペック上とはいえ、これは同等スペックのライバルを凌駕するものです。

この燃費性能には最新鋭のBlueHDiエンジンの採用もさることながら、EMP2プラットフォームを使った設計により、トラベラーがボディサイズに似つかわしくない軽量化を達成していることも大きく寄与しています。トラベラーのエンジンオイル等を含む車両重量は、スタンダードボディに1.6Lで、仕様によりますが1,570~1,580kgに抑えられています。軽量な車体は発進加速時のエンジンへの負担を軽減し、実燃費の面でも大いに貢献してくれるのではないでしょうか。

一方、低燃費化によって昨今減らされがちな燃料タンクですが、こちらはヨーロッパを駆け巡るLCVらしく、ボディサイズを問わず70Lを確保しています。1回の給油で1,000kmを超える航続距離の長さは、ロングドライブでも安心です。

なお、トラベラーには95hpと5MTの組み合わせを除き、すべての仕様にスタート & ストップシステム(S&S、アイドリングストップ機能)が標準装備されています。

 

主な装備とオプション

ヘッドアップディスプレイや自動ブレーキも設定

プジョー トラベラー 7インチスクリーン

プジョー トラベラー 7インチスクリーン

最新装備や最先端装備の充実ぶりもトラベラーの大きな魅力です。

まず、横滑り防止装置や前席サイドエアバッグなどの主要な安全装備、7インチのタッチスクリーンなどは、どのグレードを選択しても標準装備されています。

グレードごとの装備の違いに注目してみると、送迎用途などを考慮したビジネスはもっとも簡素で、ラインアップで唯一エアコンがマニュアルになる、ホイールが16インチとなるといった差別化が行われています。

一方アクティブとビジネス VIPは、ファミリーユースとビジネスユースでコンセプトは異なるものの、いずれも上級モデルとしてほぼ同等の装備を持ち、17インチアルミホイールや本革シート、電動スライドドアやヘッドアップディスプレイが標準装備されています。さらに他グレードではオプション設定されているパノラミックルーフや、後席向けのカーテンエアバッグも標準装備されています。

アクティブは両者の中間という位置づけで、エアコンはオートとなり、ホイールもスチールながら17インチに、内装は上級のファブリックが採用されています。

ただしアクティブとアリュールではファミリーカー向けという位置づけから、後部座席を運転席から見るチャイルドミラーなど、ビジネスではVIPにも装備されない独自の装備が追加されています。一方で、220Vの電源などは、ビジネス VIP特有の装備で、用途によって装備の最適化が図られていることがわかります。

 

各グレードの標準装備や、設定されているオプションの違いの詳細は、以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

プジョー トラベラー 装備・オプション一覧
  トラベラー トラベラー ビジネス
アクティブ アリュール ビジネス VIP
インテリアトリム
グレー “Mica” クロス – – ● –
グレー&ダーク “Ocean” クロス ● – – –
ブラック “Claudio” フルレザー – ● – –
ホイール・タイヤ
16インチスチール・215/65 R16 – – ● –
17インチスチール・215/60 R17  ● – – –
17インチアルミ・215/60 R17 ▲ ● ▲ ●
フルサイズスペアタイヤ  ● ● ● ●
グリップコントロール(95hp仕様を除く) ▲ ▲ ▲ ▲
安全装備・セキュリティ
EBD(制動力分配機能)付きABS ● ● ● ●
ESC(横滑り防止装置) ● ● ● ●
ヒルスタートアシスト ● ● ● ●
タイヤ空気圧センサー ● ● ● ●
セキュリティアラーム ▲ ● ▲ ●
運転席・助手席エアバッグ ● ● ● ●
頭部保護機能付き前席サイドエアバッグ  ● ● ● ●
後席カーテンエアバッグ ▲ ● ▲ ●
ヘッドアップディスプレイ – ● – ●
長時間運転時の休憩勧告アラート ● ● ● ●
リミッター機能付クルーズコントロール ● ● ● ●
ドライバーアシストパック ▲ ▲ – –
セーフティーパック ▲ ▲ ▲ ▲
ライト・視界
サンシェード付きパノラマサンルーフ ▲ ● ▲ ●
オートライト・オートワイパー ● ● ● ●
LEDデイライト ● ● ● ●
フロントフォグライト ● ● ● ●
コーナリングライト  ● ● ● ●
キセノンヘッドライト  ▲ ● ▲ ●
ヘッドライトウォッシャー ▲ ▲ ▲ ▲
自動防眩ルームミラー – ● – ●
後席確認用チャイルドミラー ● ● – –
熱線入りドラミラー ● – ● –
電動格納式熱線入りドラミラー – ● △ ●
エクステリア
ボディ同色バンパー・サイドモール ● ● ● ●
ボディ同色ドアハンドル ● – ● –
ボディ同色・メッキ入りドアハンドル – ● – ●
快適・便利装備
チルト・テレスコピックステアリング ● – ● –
チルト・テレスコピック本革巻きステアリング – ● – ●
マニュアルエアコン – – ● –
デュアルゾーンオートエアコン ● ● ▲ ●
2列目用エアコン(コンパクトを除く) ● ● ▲ ●
後席用ヒーター(ベバスト製) – ● – ●
ワンタッチパワーウィンドウ ● ● ● ●
リアパーキングセンサー ● – ● ●
フロントパーキングセンサー
+ブラインドスポットモニタリング
▲ – △ ▲
パークアシスト180° ▲ ● ▲ ▲
リモートセントラルドアロック ● ● ● ●
プジョー Open & Go システム – ● – ●
前席シートバック折りたたみテーブル ● ● – –
後席収納型サンシェード ● ● – –
運転席・助手席カップホルダー ● ● ● ●
12ボルトソケット(運転席・2列目) ● ● ● ●
12ボルトソケット(3列目) – – – ●
220ボルトソケット(2列目) – – – ●
アコースティックパック ● ● ● ●
ドア・窓仕様
両側スライドドア ●   ●  
電動両側スライドドア(キーレス)   ●   ●
リアハッチガラス開閉機能 ● ●    
2列目スライド窓(コンパクトのみ) ● – ● –
プライバシーガラス(コンパクト除く) ▲ ● ▲ ●
シート
前席高さ調整機能 ● ● ● ●
前席アームレスト ● – ● ●
前席シートヒーター・マッサージ機能 – ● – ●
収納
グローブボックス ● ● ● ●
ダッシュボード収納 – – ● –
ダッシュボード収納(蓋付き) ● – – –
ダッシュボードトレイ(蓋・冷蔵機能付き) – ● – ●
インフォメーション・エンターテイメント
7インチタッチスクリーン ● ● ● ●
Bluetoothハンズフリーフォン ● ● ● ●
USB・AUX入力端子 ● ● ● ●
ミラースクリーン ● ● ● ●
Hi-Fiパック △ ● △ ●
コネクトナビ △ ▲ △ ▲

●:標準装備
○:無償オプション
▲:有償オプション
△:条件付き有償オプション – 他のオプションとセット装着等の条件があります

※装備やオプションの設定は予告なく変更されることがあります。予めご了承ください。

 

さて、トラベラーには標準/オプションで複数の「パック」と呼ばれる装備群が設定されているほか、プジョー独自の呼び方を持つ装備が設定されています。いずれも魅力的で、注目度の高い装備/オプションとなります。

グリップコントロールは、ESC(横滑り防止装置)の機能を拡張した、悪路等でのグリップ力を強化するシステムで、115hp以上のエンジンを選択した場合、全てのグレードでオプションとして追加できます。追加した場合、ESCの標準モードとスイッチオフに加えて、雪道、未舗装路、そして砂地の3モードの選択が可能となるセレクトダイヤルが追加され、またタイヤは17インチの3MPFS(three-peak-mountain with snowflake)と呼ばれる最新の認証を受けた、雪道に強いオールシーズンタイヤに変更されます。降雪の多い日本では、おすすめのオプションです。

ドライバーアシストパックは、前車を追従して速度を可変させるアダプティブクルーズコントロールと、市街地走行中の交通事故を防ぐアクティブシティブレーキがセットになったものです。アクティブシティブレーキの動作範囲は時速約30km/hで光学カメラを利用することで自動車のみならず、歩行者も検知して動作します。疲労軽減・安全性向上のためにおすすめしたいオプションです。(2017年1月現在、ドライバー・アシストパックはアクティブとアリュールのみにカタログ設定されています。ビジネスモデルでの設定可否はお問い合わせください)

セーフティーパックは車線逸脱警告機能、光学カメラによる標識の最高速度読み取り機能、そして対向車を検知してハイ/ロービームを自動で切り替えるスマートビームヘッドライトがセットになったものです。こちらも安全性の向上に貢献します。

パークアシスト180°は、リアカメラの画像を合成して自動車を上から見た映像をタッチスクリーン上に表示するシステムです。日本で普及している全周囲カメラには及びませんが、駐車時の負担を確実に軽減してくれます。

プジョー Open&Go システムは、いわゆるスマートキーに相当します。キーを持っていれば、ボタンひとつでエンジンを始動できます。

アコースティックパックは遮音性の高いフィルターの入った窓ガラスを使うことで、外部からの騒音を低減するものです。

ミラースクリーンは、ディスプレイにスマートフォンの画面をミラーリングする機能です。Androidのミラーリングと、iOSのCarPlayに対応しており、多くのスマートフォンで機能を利用することができます。

Hi-Fiパックはスピーカー5つに加えて、ツイーター4つ、サブウーファー1つの9+1のサウンドシステムです。高音質なステレオ環境で、ドライブを演出してくれます。

Peugeot Traveller | 360° interior

 

総評

内容、デザイン、実力。このクラスの新基準となる予感

大人数であっても、他のプジョーのクルマと変わらない、快適で洗練された移動を約束する。そのために最新設計と充実装備を投入した次世代LCV。それがプジョー トラベラーといえます。

ボディサイズからシートアレンジまで多彩なラインアップにより、ファミリーユースからビジネスユースまで満足いくチョイスができることでしょう。特に2、3列を独立シートとしたビジネスVIPは、従来のエキスパートの乗用モデルがカバー出来なかった需要にも対応しますし、後席向けのチャイルドミラーを設置したアクティブやアリュール、そして野心的な4.6mのコンパクトの設定は、このモデルがファミリーユースのミニバンとして選択されることが期待されていることを示唆します。

競争が激しく、またモデルライフの長いヨーロッパのLCV、その市場に満を持して投入された日仏合作のトラベラーは、プジョーが主張するように、このクラスのベンチマークとなるかもしれません。

プジョー トラベラー

プジョー トラベラー

 

プジョー トラベラーのライバルは?

多彩な仕様で存在感をアピールするトラベラーですが、ボディサイズによって、想定されるライバルが大きく異なります。

ボディサイズの項目で触れたとおり、全長が4.6mに留まるトラベラー コンパクトは、ライバルとしてルノー グランカングー、フォード グランド トルネオ コネクトの2車種が想定されます。

これらのフルゴネットのロングホイールベースモデルに対して、元々大きく設計されたモデルを縮めたトラベラー コンパクトは最小回転半径が5.65mと小さく、取り回しの良さに優位性があります。また3列目のシートも大柄でフル8名乗車もこなせますし、2列目を2名乗車として完全なウォークスルーも可能です。一方で乗用車的なドライビングポジションのグランカングーやグランド トルネオ コネクトに対して、アイポイントが高いトラベラー コンパクトは好みが分かれるところとなるかもしれません。

他にも日本ではトヨタ ノア/ボクシー、ホンダ ステップワゴン、日産 セレナ、三菱 デリカD:5もライバルとなるでしょう。これらの日本車に対して、トラベラー コンパクトでは3ペダルのMTの設定があることが魅力となります。

ルノー グラン カングー Xトラック

ルノー グラン カングー Xトラック

フォード グランドトルネオコネクト

フォード グランドトルネオコネクト

スタンダードボディとロングボディは、従来のエキスパートの乗用モデル同様に、ヨーロッパの激戦区でライバルと競合するモデルです。

同郷のフランスでは、クラスNo.1のルノー トラフィック パッセンジャーがあり、兄弟車として日産 NV300、ボクスホール|オペル ヴィヴァーロ、フィアット タレントとしても販売されています。

ドイツ車ではフォード トルネオ カスタムや、フォルクスワーゲン T6 トランスポーターシャトルと、その上級モデルのカラベル、そしてメルセデス・ベンツのヴィトー ツアラーと、その上級モデルのVクラスがライバルとなります。

日本車ではトヨタ アルファード/ヴェルファイアやハイエースの各仕様、日産 エルグランドやNV350キャラバンの各仕様も比較対象となるでしょう。

ルノー トラフィック パッセンジャー(ロングホイールベース)

ルノー トラフィック パッセンジャー(ロングホイールベース)

フォルクスワーゲン T6 左ハンドル仕様

フォルクスワーゲン T6 左ハンドル仕様

これらのライバルと比較すると、需要と供給の面では、ライバルが吸収できない需要をトラベラーが抑えていたり、あるいはその逆の場合もあるので、単純に優劣を語るのは難しい部分があります。ただしトラベラーは主要な需要にはバランス良く対応しており、モデルとしての訴求力は高いものとなっています。他のメーカーは今後の開発で、トラベラーを強く意識する必要に迫られるのではないでしょうか。

実際にオーナーの目線でこのような商用ベースの乗用モデルを購入する場合は、メーカーの好みで選ぶか、逆にメーカーは白紙状態で用途に合致するものに絞り込んでから比較する流れとなるでしょう。前者の場合、プジョーのファンにとってトラベラーは期待を裏切らないクルマとして応えてくれるでしょうし、後者の場合、トラベラーは経済性や最先端装備の面から、有力な選択肢のひとつとなるでしょう。

 

スペースツアラー、プロエース ヴァーソとの比較

プジョー トラベラーと、兄弟車であるシトロエン スペースツアラーやトヨタ プロエース ヴァーソとの違いが気になる方も多いかもしれません。この3車種は基本的には同じモデルでフランスで生産されており、積載性時の安定性が求められるLCVベースという素性からも設計変更は難しく、基本的に性能は横並びです。ですからブランドごとの味付けの違いなどは、このケースではあまり考慮する必要はないでしょう。主な違いはデザインと、装備やオプション、そして(日本ではあまり意識することはありませんが)現地の販売網となります。

シトロエン スペースツアラーとプジョー トラベラーはフランス本国のラインアップは近似していますが、イギリス仕様右ハンドルを前提にすると、2017年1月現在はプジョー トラベラーではビジネス仕様が選べるなど、ラインアップの充実度に優位性があります。

トヨタ プロエース ヴァーソのラインアップはトラベラー/スペースツアラーと少し異なり、例えばファミリーというグレードはヘッドアップディスプレイが装着されるものの、シートは本革ではなくファブリックとなる、サンルーフが省略されなど、アクティブとアリュールの中間のような位置づけです。

ですからトラベラー/スペースツアラー/プロエースを検討していて、グレードの装備内容がお好みから僅かに異なる場合、ブランドのこだわりよりも、中身のこだわりを優先する場合は、他のブランドの兄弟車に目を向けると解決するかもしれません。

トヨタ プロエース・ヴァーソ

トヨタ プロエース ヴァーソ

シトロエン スペースツアラー ドアオープン

シトロエン スペースツアラー

 

プジョー トラベラーのベストバイ

トラベラーの購入を検討する場合、ボディサイズ、グレード、定員、エンジン、そしてオプションを決めることになるので、その選択肢は極めて膨大です。ですからライバルの項目で触れたとおり、何を求めるかしっかりと決めた上で、それに合致するものを選ぶのが大切です。

とはいえ、購入後に生活が変わるかもしれませんし、トラベラーを購入したことが新しい趣味を始めるきっかけになるかもしれません。今ははっきりと用途は決まっていないけれども、最新のプジョーのミニバンで、これまでと違う世界を覗いてみたいという方には、トラベラー アリュール スタンダード BlueHDi 180 S&S EAT6(8名乗り仕様)をおすすめします。

アリュールグレードは8名乗りで、独立6名(オプションで7名)のビジネス VIPが持つリムジンのような雰囲気こそ得られませんが、その他の装備はビジネス VIPに準じており、さらにビジネス VIPに設定のないドライバーアシストパックのオプション選択が可能など、優位性もあります。本革シートは高級感はもちろん、アウトドアスポーツの足として使った場合の耐候性の面でも有利です。またシートはフレキシブルに2:1で脱着可能なので、2列目と3列目の右側シートを外して長尺物を積んだり、2列目の右側のみシートを外してウォークスルーとしたりといったアレンジも多彩に楽しめます。

スタンダードの全長は決して小さくはありませんが、フル乗車でも640L(天井まで積むと900L)の荷室容量が確保可能で、ヨーロッパのLCVの余裕を感じられる仕様です。また全長5m以内に留まれば、駐車場の制約はそれ以上のサイズに比べて大きく緩和され、フェリー乗船時には運賃面でも有利です。

2.0L、180hp仕様のエンジンは、どのような場合でもストレスを感じることはないでしょう。トルクコンバーター式のEAT6は渋滞時でもストレスを感じることなく、またクルマにそれほど詳しくない家族や友人にハンドルを預けて助手席や後席で過ごす場合も、安心して快適なドライビングが楽しめることでしょう。

Peugeot Traveller | Press Film

 

プジョー トラベラーを並行輸入した場合の乗り出し価格

プジョー トラベラーのイギリスでの販売価格は、ベストバイグレードのトラベラー アリュール スタンダード BlueHDi 180 S&S EAT6で39,385ポンドです。日本に並行輸入した場合の日本国内乗り出し価格は、下記の表を参考にしてください。コアカーズを運営する並行輸入者販売店ワイエムワークスでの最新の為替レートに基づいた諸経費込みの販売価格を表示しています。

また、よりシンプルな装備内容のアクティブグレードや、MT、ETG6などの組み合わせならば、トラベラーは諸経費込みで500万円台からの購入が可能です。

先代に相当するエキスパートの正規輸入実績がないこと、日本のミニバン市場の特性などから、トラベラーの正規輸入の可能性も残念ながら非常に低いため、日本で乗るには並行輸入が現実的な選択肢です。

ご希望に応じて、その他のグレードはもちろん、左ハンドル仕様のご注文も可能です。お気軽にお問い合わせください。

現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。

※国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

 

スペック表

プジョー トラベラーのカラーやサイズなどのスペックは以下をご確認ください。+ボタンで詳細が表示されます。

プジョー トラベラー スペック詳細
車名 プジョー トラベラー / Peugeot Traveller  
サンプルグレード アリュール ビジネス VIP アクティブ
スタンダード コンパクト
エンジン BlueHDi 180 EAT6 BlueHDi 95 ETG6
英国販売価格(£)  39,385 40,040 28,900
ハンドル 右
ドア数 5
乗車定員 5 / 8 6(7) 5(8)
ボディカラー ビアンカホワイト
ドラグーンブルー
ブラック(OP)
リッチオークM(OP)
アルミニウムM(OP)
ニンバスグレーM(OP)
アンバーレッドM(OP)
パールサンドM(OP)

※M:メタリックカラー、OP:オプション

全長(mm) 4,956 4,606
全幅(mm) 1,920
全高(mm) 1,890 1,905
ホイールベース(mm) 3,275 2,930
トレッド前/後(mm)    1,627 / 1,600
車両重量(kg) 1,655 1,869 1,539
エンジン種類 直列4気筒DOHC
16バルブ 8バルブ
燃料 軽油
吸気 高圧ターボ
燃料噴射 直噴
排気量(cc) 1,997 1,560
内径 x 行径(mm) 85 x 88 75 x 88.3
圧縮比 未発表
最高出力(kW/rpm) 130 / 3,750 70 / 3,750
最大トルク(Nm/rpm) 400 / 2,000 240 / 1,750
変速機 AT 2ペダルMT
変速機形式 トルクコンバーター シングルクラッチ
段数 6
最高速度(km/h) 170 144
0-100km/h加速(秒) 11.0 15.9
燃費(km/L) 17.5 17.8 19.2
燃料タンク容量(L) 70
サスペンション前 マクファーソン・ストラット
サスペンション後 変形ダブルウィッシュボーン
タイヤ前 215/60 R17
タイヤ後 215/60 R17
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ディスク
最小回転半径(m) 6.2  5.65
特記事項 1kWは約1.34hp(英馬力)、約1.36ps(仏馬力)です

 

車両詳細画像ギャラリー

 

プジョー トラベラーのカタログ・価格表ダウンロード

 

プジョー トラベラーの現地法人・ディーラーリンク

 

※本記事は2017年1月29日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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コアカーズを運営するYMワークスでは、海外で販売されている日本未導入モデルの欧州車の新車をはじめ、海外市場で流通する高年式中古車を独自ルートによる直接並行輸入でご提供しています。もちろんディーゼル、左ハンドル、逆輸入車、ラリーカーやクラシックカーなど、メーカーを問わず幅広くお取り扱いしています。こだわりのモデルやクルマがある方は、まずはご希望をお聞かせください。安心の保証制度と全国規模の整備ネットワークでこだわり輸入車ライフをサポートします


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