トヨタ ヤリスを解説、日本未導入モデルや並行輸入の情報も掲載。

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今では欧州でも認められている日本のコンパクトカーですが、かつて欧州車に大きく遅れをとっていた時代がありました。そんな日本のコンパクトカーのレベルを一気に底上げしたのが、K11型と呼ばれる2代目の日産 マイクラ(マーチ)と、初代トヨタ ヤリス(ヴィッツ)であることに異論はないでしょう。

今回は3代目となったトヨタ ヤリスにスポットを当てます。日本でもヴィッツとして販売されるモデルですが、日本で選べない仕様を中心に並行輸入の情報についても掲載します。

モデルの概要

トヨタ スターレット(1996年)

トヨタ スターレット(1996年)

ヤリスはトヨタのBセグメントクラスのコンパクトカーです。初代モデルは1999年にデビュー、ボトムレンジを担っていたスターレットの後継として、また廃止されたターセル/コルサ/カローラIIの受け皿的な役割を持った車種としてデビューしました。ギリシア人デザイナーが手掛けたエクステリアは、1997年のモーターショーで発表されたファンタイムを具体化したもので、当時としてはひと際スタイリッシュなものでした。

 

トヨタ ファンタイムコンセプト(1997年)

トヨタ ファンタイムコンセプト(1997年)

トヨタ ヤリス(初代モデル:1999年)

トヨタ ヤリス(初代モデル:1999年)

日本ではヴィッツとして「21世紀my Car」のキャッチコピーを掲げて投入されました。この初代モデルのデザインやスペースユーティリティは欧州車に肉薄するもの。それまで価格の安さを前面に押し出してきたトヨタのコンパクトカーのレベルが一気に底上げされたことを実感させる、記念すべきモデルでした。

フランスで生産されていた欧州仕様のヤリスは、数々の強力なライバルがいるなかで好調なセールスを記録。また、スポーティモデルのT Sport(日本ではヴィッツRS)、やTRDチューンのターボモデルも設定され、好評を博しました。

ヤリス/ヴィッツにはプラットフォームを共有する兄弟車が多いのも特徴です。コンパクトMPVのファンカーゴ(欧州ではヤリスヴァーソ)、セダンのプラッツ、スライドドアのポルテ、そして商用バンのプロボックス/サクシードとMPVからタフな商用バンまで多彩にラインナップできたのは、ベースがもつ素性の良さゆえでしょう。

2代目モデルは2005年にデビュー。初代モデルがもつ素性の良さはそのままに、各部がブラッシュアップされました。2代目モデルにモデルチェンジする際、欧州ではアイゴ、日本ではパッソにボトムレンジの役割を譲ったため、上質さを重視した仕上がりとなっています。

トヨタ ヤリス(2代目モデル:2005年)

トヨタ ヤリス(2代目モデル:2005年)

トヨタ ヤリス(3代目初期モデル:2011年)

トヨタ ヤリス(3代目初期モデル:2011年)

現行型となる3代目モデルは2011年にデビューしました。3代目モデルのトピックは、ハイブリッドモデルの追加です。2014年、2017年にフェイスリフトが行われ、2017年モデルはフランスにあるトヨタのデザインスタジオ ED2案が初めて採用されています。また、900点以上の部品が変更され、さながらフルモデルチェンジのような進化を遂げています。生産は初代以降変わらずフランスにて行われています。

2017年、トヨタがWRCに復帰する際に選んだのがヤリスでした。実戦に投入されたヤリスWRCは、早々にして表彰台に上がる快挙を成し遂げました。このフィードバックを生かしたロードモデルとしてヤリスGRMNがラインナップされています。

トヨタ ヤリスWRC

トヨタ ヤリスWRC

トヨタ ヤリスGRMN

トヨタ ヤリスGRMN

ヤリスは冒頭の通りスターレットの後継車種でありますが、ヤリスやスターレットで使われるP+数字ではじまる型番を辿ると、1960年代のトヨタ パブリカ(P10型)に行きつきます。パブリカは名前(パブリックカーの略)の通り、トヨタが日本のモータリゼーション黎明期に「誰でも買え、誰でも運転できる」ことを願い、はじめてのトヨタのベーシックカーとして開発し市場に投入したモデルです。パブリカのデビューから50年以上経ちますが、ヤリスは今でもトヨタが自社開発する最もベーシックなモデルとしての役割を守り続けています。

トヨタ パブリカ700(P10型:1961年)

トヨタ パブリカ700(P10型:1961年)

トヨタ ヤリス(P130型:2017年)

トヨタ ヤリス(P130型:2017年)

トヨタ ヤリス CM動画(約30秒)

ハイライト

エクステリア

スパイシーでアグレッシブな雰囲気に

トヨタ ヤリス(フロント)

トヨタ ヤリス(フロント)

2014年のフェイスリフトの際にキーンルックを導入、2017年のフェイスリフトではフロント・リア共により彫りの深い造形になりました。特に、日本のヴィッツでは設定のないバイトーンのモデルで顕著な、アイラインからAピラー、ルーフに掛けて貫くラインは、比較的大人しく真面目なイメージのあるトヨタ車のなかでは際立ってスパイシーかつアグレッシブです。

また、ボディカラーは豊富で、モノトーンの10色に加え、5色のバイトーンカラーがラインナップされています。

 

トヨタ ヤリス(サイド)

トヨタ ヤリス(サイド)

トヨタ ヤリス(リア)

トヨタ ヤリス(リア)

 

インテリア

フェイスリフトで質感も大幅に進化

フェイスリフトで進化したのはエクステリアだけではありません。インテリアもダッシュボードの素材から見直され質感が大幅に向上しており、ライバルと比べても作りの良さが際立っています。特にバイトーングレードでは、ボディカラーに合わせでインテリアもバイトーンとなり、日本のヴィッツでは選択できないスタイリッシュな仕上がりです。

インテリアもバイトーンになるBi-Toneグレード

インテリアもバイトーンになるBi-Toneグレード

シートもボディカラーに合わせたバイトーンになります

シートもボディカラーに合わせたバイトーンになります

優れたユーティリティも初代モデル以降受け継がれる魅力です。ラゲッジ容量は286Lと、十分な容量を備えています。シートはファブリックをベースに、グレードによってはレザーコンビシートや、フルレザーシートのオプションも設定されています。

 

パワートレイン

日本仕様には設定のない新ユニットが魅力

新採用の1.5L 2NR-FKEエンジン

新採用の1.5L 2NR-FKEエンジン

パワートレインは、ガソリンとハイブリッドで、フェイスリフトの際にディーゼルエンジンは廃止されました。(★は日本仕様のヴィッツに設定されているユニット)

ガソリンエンジンは2種類設定されています。

ガソリン

  • 直列3気筒 1.0L VVT-i 1KR-FE 69PS(★)
  • 直列4気筒 1.5L VVT-iE 2NR-FKE 111PS

トピックは、日本仕様に設定されていない1.5Lの2NR-FKEエンジンです。従来の1.3Lに代わって設定されたこのエンジンは、ハイブリッドの技術を投入した新世代ユニットです。ハイブリッドで使われるアトキンソンサイクルの採用をはじめ、電動制御可変バルブのVVT-iEや、クールドEGRと呼ばれる水冷エキゾーストなどを採用し、現在熱効率ナンバーワンのガソリンエンジンと言われています。

その結果、従来の1.3Lよりも低燃費とハイパワーを実現しました。この2NR-FKEエンジンは日本で上級車種のカローラに設定されていますが、ヴィッツには設定されていません。

ハイブリッド

  • 直列4気筒 1.5Lガソリン+電気モーター 1NZ-FXE 100PS(★)

日本仕様のヴィッツ ハイブリッドやアクアに搭載されているものと同じユニットです。ディーゼルが廃止された現在、燃費を重視したユニットとして設定されています。

トランスミッションは5速もしくは6速MTを基本に、一部にCVTが設定されています。

 

サスペンション

さらにしなやかになった足回り

サスペンションは、フロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームを採用。今回のフェイスリフトではサスペンションにも手が入っており、ダンパーも一新されました。これに合わせてエンジンマウントの設計も変更されており、以前よりも乗り心地がさらにしなやかになり、振動レベルも低減されていると評判です。

足回りはさらにしなやかになりました

足回りはさらにしなやかになりました

 

参考スペック

TOYOTA YARIS 1.5 VVT-iE Bi-tone Manual


寸 法 ▶︎全長×全幅×全高=3,945×1,695×1,510mm
     ホイールベース:2,510mm トレッド前/後 1,460 x 1,445mm
エンジン▶︎水冷ガソリン 直列4気筒 DOHC フロント横置
     1,496cc 72.5mm x 90.5mm 13.5:1 82kW/6000rpm 136Nm/4400-6000rpm 
駆動方式▶︎FF  6速MT
懸架装置▶︎前:マクファーソン
    ▶︎後:トーションビーム
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッド・ディスク 後 ディスク
タイヤ ▶︎前:-/- R- 後:-/- R-
燃料容量▶︎42L 車両重量▶︎1,045kg 最高速度▶︎173km/h 0-100km/h加速▶︎11.0秒
燃 費 ▶︎25.0km/L(欧州複合基準)-m/L(JC08モード日本仕様参考値) 
価 格 ▶︎13,878ポンド(イギリス仕様車)

※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(リンク)をご覧ください

 

ライバルモデル

ヤリスのライバルとして、フォード フィエスタとルノー クリオを挙げます。

フィエスタは、欧州Bセグメントのベストセラーモデルです。とくに評判なのは優れたハンドリング性能ですが、実用車に求められるユーティリティも高いレベルで実現しています。ハイブリッドモデルこそありませんが、低燃費な1.0L EcoBoostエンジンや、ディーゼルのDuraTorqの設定、さらにスポーツモデルのフィエスタSTも用意するなど、バリエーションの豊富さが魅力です。

フォード フィエスタを解説、日本導入の可能性や並行輸入の情報も掲載。

フォード フィエスタは、欧州フォードが販売する、Bセグメントを代表するコンパクトカーです。 この記事では、2016年11月29日に発表された8代目フィエスタについて解説しています。また、日本で乗るた...

クリオは日本でルーテシアの名前で販売されるコンパクトカーです。フィエスタと同じくハイブリッドモデルはありませんが、低燃費な0.9L EnergyTCeエンジンやディーゼルのdCiエンジンが高い評判を得ています。ボディタイプは5ドアだけでなく、ラゲッジ容量を拡大したエステートも用意されています。他のどのモデルとも似ていない、スタイリッシュかつ個性的なエクステリアが印象的です。

コンパクトワゴン、ルノー クリオ エステートを並行輸入いたします。

ルノーを代表する小型自動車、クリオ(Clio)。日本ではルーテシア(Lutecia)の名前で知られていますが、ヨーロッパにはステーションワゴン仕様の設定があります。それがルノー クリオ エステート(R...

 

バイヤーズガイド

グレード展開は、ベーシックなActive、充実装備のIcon、上級グレードのDesignの3つをベースラインにし、Iconをベースに装備を充実させたIconTechと、スポーティな装いのExcelがあります。さらにDesignをベースにバイトーン塗装やインテリアコーディネート、LEDライトを装備したBi-Toneグレードがあります。これに加え、安全性が高いのもヤリスの魅力。上級グレードからベーシックグレードまで、予防安全装備のトヨタ・セーフティセンスを選択可能です。

ヤリスを選ぶなら、日本では選べないBi-Toneグレードに、1.5Lガソリンエンジンと6MTの組み合わせはいかがでしょうか。ヤリスとヴィッツは一見近いように見えますが、この組み合わせはエクステリアもメカニズムも日本仕様のヴィッツでは選べない組み合わせです。街で目を惹くバイトーンカラーに、燃費も良くパワフルな2NR-FKEエンジンを6速MTで操る組み合わせは、ヴィッツではなく、敢えて欧州仕様のヤリスを選ぶ醍醐味と言えるでしょう。

ほかにもベーシックな1.0Lエンジンの5MTモデルや、1.5LのCVTモデルも選択可能です。

トヨタ ヤリス アクセサリー紹介動画(約3分45秒)

 

新1.5Lエンジンや、MT、バイトーンモデル導入の可能性

ヴィッツに設定されていない新1.5LエンジンやMTモデルの日本導入ですが、モデルサイクルの後半である現時点で見送られていることを考えると、望み薄であると思われます。例えばバイトーンカラーは特別仕様車などで実現する可能性はあるかもしれません。また、MTの設定は走りに特化したGRモデルに設定がありますが、ノーマルモデルへの設定は2代目以降されていないため、こちらも可能性は低いでしょう。

トヨタ ヤリス

トヨタ ヤリス

 

並行輸入という選択肢

日本市場では販売されていないモデルもあるヤリスですが、並行輸入を行えば日本で所有することができます。

一例としてコアカーズを運営する並行輸入者販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したヤリス 1.5 VVT-iE Bi-tone Manualモデルの乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。

現在、英国内のグレード整理・価格改定に伴う調整作業中です。日本国内での乗り出し価格の目安はお問い合せ下さい。

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

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※本記事は2017年12月19日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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