ルノー セニック/グランセニックを解説、日本導入の可能性や並行輸入の情報も掲載。

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ルノー グランドセニック

2017年現在、自動車業界でもっとも勢いのあるジャンルのひとつがSUVです。さまざまなモデルにSUV要素を持たせたクロスオーバーモデルが用意され、高い支持を得ています。

今回紹介するのは、フルモデルチェンジを期にクロスオーバー化したことで話題のルノー セニック/グランセニックです。長年欧州市場で支持されてきたMPVモデルがどのように進化したのか、並行輸入の情報と合わせて解説します。

モデルの概要

ルノー セニック/グランセニックは、CセグメントクラスのMPVモデルです。

初代モデル「メガーヌ・セニック」のデビューは1996年、フレンチミニバンの元祖「エスパス」の弟分的な存在としてラインナップに加わりました。メガーヌをベースとした、Cセグメントクラスの丁度いいボディサイズや走りの良さから、欧州市場で人気車種になりました。オーストリアのプフ社が出がけたオフロードモデルであるセニックRX4もラインナップされ、どちらも日本へ正規輸入されました。

ルノー メガーヌ・セニックRX4(初代モデル:2000年)

ルノー メガーヌ・セニックRX4(初代モデル:2000年)

ルノー グランセニック(2代目モデル:2003年)

ルノー グランセニック(2代目モデル:2003年)

2代目モデルのデビューは2003年、ベースモデルであるメガーヌのフルモデルチェンジに伴い一新されました。この代からメガーヌの名前が外されセニックなっています。初代モデルよりボディサイズが大きくなったのに加え、3列シート7人乗りのグランセニックが追加になったのがトピックです。日本市場にはこの代までが正規輸入されました。

3代目モデルのデビューは2009年、2代目モデルよりさらに大きく立派になりました。SUV的な要素を備えたクロスオーバーモデル、XMODが追加されています。

ルノー セニックXMOD(3代目モデル:2009年)

ルノー セニックXMOD(3代目モデル:2009年)

ルノー R-スペース・コンセプト(参考出品:2011年)

ルノー R-スペース・コンセプト(参考出品:2011年)

現行となる4代目モデルは、2016年のジュネーブモーターショーでデビューしました。先代モデルと比べ大きく雰囲気が変わりましたが、これは2011年の同ショーで参考出品されたR-スペース・コンセプトをモチーフにしたと言われています。2代目以降と同様に2列シート5人乗りのセニックと、3列シート7人乗りのグランセニックがあり、グランセニックは少し遅れて同年のパリモーターショーでデビューしました。また、2017年にはディーゼルハイブリッドモデルが追加されています。

ルノー セニック コマーシャル動画(約1分10秒)

 

ハイライト

エクステリア

クロスオーバー要素がより色濃く

セニックのボディタイプは2種類、2列シートのセニックと3列シートでロングホイールベースのグランセニックがラインナップされています。

ルノー セニック(サイド)

ルノー セニック(サイド)

ルノー グランセニック(サイド)

ルノー グランセニック(サイド)

4代目セニックで目を奪われるのは、やはりこのデザイン。先にフルモデルチェンジしたエスパスが、従来のミニバンタイプからスタイリッシュなクロスオーバーに大変身し私たちを驚かせましたが、弟分となるエスパスも同様の変化を遂げました。先代モデルにもXMODがありましたが、クロスオーバー要素はさらに色濃くなっています。地上最低高を上げ、全車20インチホイールを標準装備。リアに向かって反りあがったウィンドウラインはまるでクーペのようにスタイリッシュで、”ベビーエスパス”といった雰囲気です。

また、ボディカラーが多く用意されているのもトピックのひとつです。セニックは単色と2トーンそれぞれに11色ずつ、22パターンが設定されています。

ルノー グランセニック(フロント)

ルノー グランセニック(フロント)

ルノー グランセニック(リア)

ルノー グランセニック(リア)

 

インテリア

高品質でモダンなインテリア

インテリアは高品質かつスタイリッシュでモダンな印象です。シートの良さは代々ルノーの美点のひとつですが、上級グレードはフロント/リア共にヘッドレストまでデザインされた独特なものです。

インパネで目を引くR-Linkと呼ばれるインフォメーションディスプレイは、8.7インチの縦型大画面。タブレットのような操作感は、最上級モデルのタリスマンなどと同じです。各種車両情報の表示や設定はもちろん、タッチひとつで3列目シートの格納も可能です。

どのライバルにも似ていないデザインされたシート

どのライバルにも似ていないデザインされたシート

頭上の開放感につながるグラスルーフを装備

頭上の開放感につながるグラスルーフを装備

ルノー セニック ユーティティ紹介動画(約1分10秒)

 

パワートレイン

初採用のハイブリッドモデルに注目

初採用のディーゼルハイブリッドユニット

初採用のディーゼルハイブリッドユニット

パワートレインは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドが用意され、バリエーションが豊富です。

ガソリンエンジンはチューニング違いで2種類設定されています。

  • 直列4気筒 1.2L Energy TCe115 115PS
  • 直列4気筒 1.2L Energy TCe130 130PS

Energy TCeと呼ばれるこの1.2Lエンジンは、日本仕様のカングーやキャプチャーにも積まれるお馴染みのユニットです。

ディーゼルは、排気量やチューニングの違いだけでなく、ハイブリッドも用意されています。

  • 直列4気筒 1.5L Energy dCi110 110PS
  • 直列4気筒 1.6L dCi130 130PS
  • 直列4気筒 1.6L dCi160 160PS
  • 直列4気筒 1.5L Energy dCi110 110PS+電気モーターのハイブリッド

注目は「HYBRID ASSIST」と呼ばれるルノー初のハイブリッドシステムで、これは1.5LのEnergy dCi110ディーゼルエンジンに、小型電気モーターと48ボルトのバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドです。燃費改善とトルクアップを目指したこのシステムは、このクラスでは異例となる28.5km/Lの低燃費と1000rpmからのトルクアップを実現しています。

トランスミッションは、コンベンショナルな6MTに加え、一部ディーゼルエンジンには6速もしくは7速デュアルクラッチミッションのEDCが設定されています。ハイブリッドモデルは6MTのみ設定です。

ルノー セニック ハイブリッドシステム紹介動画(約1分10秒:スペイン語)

 

サスペンション

初代モデルを彷彿とさせる巧みなチューニング

セニックの走行性能への評価は良好

セニックの走行性能への評価は良好

サスペンションはフロント=マクファーソン、リア=トーションビームを採用。コンベンショナルな組み合わせですが、乗り味は「初代モデルの走りの良さを思い出す」と評判です。

20インチ大径ホイールを標準採用したこから、乗り心地を心配する声もありましたが、実際は乗り心地の悪化は感じられずルノーのチューニングの巧みさを感じさせる仕上がりのようです。

 

参考スペック

RENAULT GRAND SENIC DynamiqueNAV dCi110 HYBRID ASSIST 6MT


寸 法 ▶︎全長×全幅×全高=4,634×1,866×1,655mm
     ホイールベース:2,804mm トレッド前/後 1,602 x 1,596mm
エンジン▶︎水冷ディーゼル 直列4気筒 DOHC フロント横置 コモンレール式直噴 + 小型電気モーター
     1,461cc 76mm x 80.5mm -:1 81kW/4000rpm 260Nm/1750rpm 
駆動方式▶︎FF  6段MT
懸架装置▶︎前:マクファーソン
    ▶︎後:トーションビーム
ブレーキ▶︎前:ベンチレーテッド・ディスク 後 ディスク
タイヤ ▶︎前:195/55R20 後:195/55R20
燃料容量▶︎53L 車両重量▶︎1,540kg 最高速度▶︎-km/h 0-100km/h加速▶︎-秒
燃 費 ▶︎28.5km/L(欧州複合基準)-m/L(JC08モード日本仕様参考値) 
価 格 ▶︎26,865ポンド(イギリス仕様車)

※その他の仕様のスペック詳細はカタログ情報(リンク)をご覧ください

 

ライバルモデル

シトロエン グランドC4ピカソ

シトロエン グランドC4ピカソ

Cセグメントクラスのミニバンモデルとして、シトロエン C4ピカソ、フォード C-MAX、ボクスホール ザフィーラ ツアラーを挙げます。

C4ピカソは、C4をベースとした、セニックと真っ向からライバルとなるフレンチMPVです。2つのホイールベースを用意し、3列シート7人乗りのグランドC4ピカソがある点も同じです。日本にも正規輸入されており、最近ではルノーよりも積極的にクリーンディーゼルのBlueHDiモデルを導入しているのも魅力です。

 

C-MAXは、欧州でもベストセラーのフォーカスをベースとしたMPVモデルです。こちらも同じく2つのホイールベースが用意され、3列シート7人乗りのグランドC-MAXがあります。C-MAXはセニックと同じく走りの良さがポイント。フォーカスがもつ素性の良さを受け継ぎ、欧州MPVでは屈指のファントゥドライブな一台です。しかし、セニックと比べると、クロスオーバー要素は薄いです。

走りが楽しいミニバン フォード C-MAX/グランドC-MAXを並行輸入いたします。

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ザフィーラツアラーも欧州で人気のMPVモデルですが、このモデルには2列シートモデルはなく、3列シート7人乗りモデルのみです。室内空間の広さや、シートアレンジの豊富さなど、優れたユーティリティはザフィーラツアラーの魅力です。そのぶん、ボディサイズは他のモデルより大き目です。

ボクスホール ザフィーラツアラーを解説、日本導入の可能性や並行輸入車の価格情報も掲載。

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バイヤーズガイド

セニック/グランセニックに設定されるグレードは4種類。ベーシックな「Expression+」、充実装備の「DynamiqueNAV」に、2トーンボディカラーなどを設定した「DynamiqueS NAV」、最上級グレードの「SignatureNAV」です。

セニック/グランセニックを選ぶときにボディタイプについて悩んだら、より広い空間の3列シートのグランセニックが使い勝手が良いかもしれません。また1.2リッターガソリンターボのEnergy TCeと6MTの組み合わせは日本仕様のカングーでもお馴染みのパワートレインで、扱いやすい組み合わせです。2ペダルが必要な場合、イギリス仕様のセニック/グランセニックではディーゼルエンジンとの組み合わせとなります。

最近追加になったハイブリッドモデルも注目のパワートレインで、DynamiqueNAV以上のグレードで選択できます。ディーゼルハイブリッドはルノー初採用で、日本車や正規輸入車としたことがないシステムです。2ペダルの設定は残念ながらありませんがMTをキビキビ操りながら、超低燃費とエコロジーさを味わえるこの組み合わせは、コアなクルマ好ならきっと琴線に触れるのではないでしょうか。

ルノー セニック(右)/グランセニック(左)

ルノー セニック(右)/グランセニック(左)

 

2017年現在のセニック日本導入の可能性

デザインも走りも魅力的なセニックですが、日本市場には2代目モデルを最後に導入されていません。ルノーのMPVとしては日本市場では圧倒的にカングーが人気のため、インポーターはカングーにターゲットを絞った戦略を取っているようです。そのため、エスパスと同じくセニックが導入される可能性は低いと考えられます。

 

並行輸入という選択肢

日本市場では販売されていないセニックですが、並行輸入を行えば日本で所有することができます。

一例としてコアカーズを運営する並行輸入者販売店のYMワークスでは、最新の為替レートを反映したグランセニック DynamiqueNAV dCi110 HYBRID ASSIST 6MTモデルの乗り出し価格を案内しています。下記表では最新の為替レートに基づいた価格を表示しています。

  • 車名
  • 2年保証付き
    国内乗り出し価格目安

  • (税込・諸費用込)

  • (税込・諸費用込)

国内乗り出し価格目安は、ご覧の時点での為替レートにて算出しております。 金額が表示されない場合は、しばらく経ってから再度アクセスをお願いします。

また並行輸入に関しては、関連記事も併せてご覧ください。

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※本記事は2017年10月3日時点の情報を元に作成しております。最新の情報に関しては直接ご連絡にてご確認ください。また、記載情報の誤りがある場合はお知らせください。

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